トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

マンホール

2007-04-08 19:14:05 | 元夫婦
美容室に行くといつもの担当の美容師さんがいつもと同じ笑顔で応対してくれた

この美容師さんとはもう10年以上のお付き合い
何も言わなくても私のお気に入りの髪型にしてくれる

いつものようにたわいない話に大笑いしながら髪を切ってもらった

切った髪のように私の心もどんどん軽くなった
私はこんな風に誰かと話したかったんだなと思った

離婚の話がでてから自分に少し違和感を感じるようになった
ママ友と話していても夫の話になるとどうしても言葉を濁さなくちゃいけない自分
がとても窮屈だった

いっそ「離婚したの」と言ってしまいたい衝動に駆られる
ママ友たちはとても良い人ばかりだからそれを言っても何も私への
対応が変わる事はないと分かっている

でも言った時の気まずさやその後の事を考えると言い出せなくてその場を
サササッと去る事になる

仕事場のお仲間の方にも初日にお昼に誘っていただいて一緒に食べた
その時も「結婚されてるんですか?何年ですか」と聞かれ同じように
言葉を濁す自分が煩わしかった

次の日は時間が合わず一人で食べる事となったけれど、とても気が楽で
それからはずっと1人で食べている

自分はどこか変わってしまったような気がしていたのかもしれない
冗談ばっかり言って大笑いしていた私はもう消えてしまったのだろうか
そんな不安がよぎっていた

でも美容室に行って安心した
私は何も変わっていなかった
どう自分を出して良いか戸惑っていただけなのだと気がついた

これからも敢えて自分からは言わずにいよう。そう決めた

家に帰るとちょうど元夫が子供達を送ってきた所だった
朝は気がつかなかったけれど元夫はげっそりと痩せていた

子供達との別れが辛いのだろう
瞳が今にも泣きだしそうに濡れていた

その姿に揺れないように心にフタをした
手続きの話をして手を振って別れた

あーちゃんが「お母さんも来て欲しかった。寂しかった」と大泣きした
なだめながら家に入った

それからは機関銃のように子供達の報告会が始まった
私は頷きながら次々と心のマンホールにその言葉達を詰め込んだ

今は夫へのどんな感情も表に出せないと思っている
ひとたびマンホールのフタを開いたなら、いろんな感情が噴出す事だろう
そして私はきっと動けなくなってしまうと感じるから重いマンホールのフタで
塞いでおく

離婚という現実にちゃんと向き合って、ちゃんと泣いて、怒った方が良いんだと思う。
でも今は出来ない。
まだまだやる事が沢山残っているから

後回しはいけないし、問題の先送りも駄目だと感じている
でも今は私の感情にはマンホールの奥底に沈んでいて欲しい

まだまだ言いたい事は沢山残っている。
ちゃんと吐き出して此処に置いていこうと思う
そして1から歩き出せるようになろうと思う

と、言うわけでまだまだ言いたい事がいっぱいあって
ちょっとだけタイトルを変えました。

これからもグチグチと語ると思います。
どうぞ宜しくお願いします。

今日も聞いてくれてありがとう

初めての留守番

2007-04-08 12:06:35 | 
今日は離婚して初めての面会日です
朝から子供達は落ち着かず大喜びで迎えに来た車に飛び乗っていった

私はその後すぐ美容室へ行くはずだった
予約の電話を入れると午前中はいっぱいで2時からになってしまった

私も離婚して初めての留守番。
さっきから手が震えて止まらない
心がザワザワとして落ち着かない

不安と恐怖と孤独となんだか分からない感情は
グルグルと波のように押し寄せては引いていく

留守番が寂しいと泣いてばかりいる息子の顔が浮かぶ
いつもこんな気持ちと戦っていたのかと思うと何にも分かっていなかったと
身に沁みた

恐い。
今、すごく恐い。
早く予約の時間になって。

洗濯が出来たらすぐ出かけちゃおう。
外へ出よう。

今日も聞いてくれてありがとう