Sleeping in the fields of gold

小麦畑で眠りたい

てんてこまい

2016-08-26 | Weblog

いやはや、箔にしてやられた一日である。

金継ぎのお稽古で、「貝合わせ」を作っていて、今日はそのはまぐりの内側に金箔を貼るという工程。
むろん、金箔を扱うのなんぞ、初めてである。

よくTVなどで金沢の金箔や漆細工の職人さんがいとも簡単に、ふわっと金箔を扱っているのを見るにつけ、簡単にできそうに思える。イメージトレーニングは「それ」である(笑)。

したが、君!

現実はそんなに甘くないっ!(笑)

いやぁ、金箔。
すげぇ、難しい…。

ちょっとしたことでよれちゃうし、切れちゃうし…。
全然、扱えない。
そもそも、ハサミで挟んで取り出すことさえも、アテクシかなり困難…(涙)。

左上の貝殻は、先生がサンプルとしてデモンストレーションしてくださった奴。
よく見ると分かるけれど、皺の数が全然違うのです。残り3個はアテクシが頑張って貼ってみたけれど、まぁ、よれよれのボロボロ…(笑)まぁ、初めてだもん、しょうがないよね~~。

いやぁ、あの金箔を扱う職人さんたちの凄さが、しみじみ分かりました。
あれは大変だわ~~。

ちなみに金箔10㎝四方くらいの5枚で2,000円弱。結構な贅沢ですよね。
金だからね(笑)。

「残った金箔はお茶漬けにかけたら?」とか、先輩たちに言われ、どんだけ贅沢なお茶漬けか~~、と(笑)。

なかなか上手くできず、思い通りにはいかなかったけれど、でも、初めて金箔を扱えて楽しかった♪
ちょっと秀吉の気持ちが分かった気がする(笑)。
金箔って「テンション上がる」よ。まぁ、あんな金張りの茶室を作ろうとは思わないけどさー。

上級者になると、ここに絵を描いたり、字を入れたりするのだそうだ。
以前、先生がおつくりになったものを見せていただいたことがあるが、それはそれは綺麗だった。
櫻をデザインされていて、古今和歌集だかの和歌が書かれていた。先生はお習字もおできになるので、みごとなかな文字。
いいなぁ♪
アテクシは習字はてんで、なのです…(涙)。

手が金箔だらけになったりして、すごく贅沢で勿体ない感じだったが(←貧乏人)、難しかったけれど、楽しかった♪
初めてのことは、なんでも楽しい♪

余った金箔は、今度日本酒に入れて飲もうかな(笑)。
むふふ~~♪