こんばんは、ヨン様です。
第4回副次的文化系合唱祭、無事終了しました!
運営スタッフの皆様、並びに出演された団体の皆様、お疲れさまでした!!
せっかくなので、ブログではTwitterのような媒体では書きにくいことについて書こうかなと思います。
例年よりも少し遅い時期に開催された今年の合唱祭は、昨年度を上回る数の参加団体となりました。
全体的に、団体の方向性も、選ばれる曲も、多様になってきているような印象がありますね。
楽曲のアレンジに関して言うと、前にはなかった傾向が見られるようになってきたように思います。
具体的には、音楽プロパーの方の楽曲の採用率が増えてきたということです。
第1回目の副次的文化系合唱祭はもっとアングラ的な色彩が強く(運営の方に失礼だったらすみません!)、サブカル合唱を扱う場合、編曲も(オリジナルの)楽曲も自前調達という団体がほぼすべてでした。
一方で、最近はどんどん音楽プロパーの方(プロの作編曲家、またはアマチュアでもアカデミックな音楽の教育を受けた人)の参入率がどんどん上がってきているように見えます。
これは、程度の差はあれ、演奏者側についてもいえることです。
このような方向性の明確な先鞭をつけたのは、私の理解が正しければChor Gnosina(コール・グノーシナ)であり、その周辺の人脈やコミュニティであるように思われます。
プログラムを見るとわかりやすいのですが、第一回目から参加している団体は、スナドラ、アイマス合唱部、シュビ、Ani-pro.など、自前調達傾向の強い団体が多いのに対し、2回目以降に参加した団体を中心に、音楽プロパーの方に編曲を委嘱する団体が増えてきています(ただし、アニモニーのように、比較的新しい団体の中にも例外はある)。
つまり、今までは副次的文化系合唱祭まわりのアマチュア合唱のコミュニティと音楽プロパーのコミュニティをつなぐパイプはなかったのですが、近年はそれらが副次的で一挙に集うという構図になっていると言えるのです。
このような共存状況は、サブカル合唱コミュニティならではといいますか、ちょっと面白いなと思います。
アカデミックな音楽の世界では、何の実績もないアマチュアが作編曲の依頼を受けるということはほぼありえないと予想されます。
それに対し、サブカル合唱界隈では、コミュニティ内での信頼関係さえあれば、アマチュアであってもそのような依頼を受けるということがありうるのです。
これは、アカデミックな音楽プロパーの方は、ポピュラー音楽のアレンジを中心にキャリアを作るということが考えにくく、ましてやアニソン・ゲーソンなどの編曲にはなおのこと関心が薄いために、そのような依頼をしにくいということも関係しているかもしれません。
音楽プロパーの方の中でコアなサブカル合唱に興味を示すような人というのがかなりの少数派だからこそ、サブカル合唱編曲というジャンルはニッチとして残り、アマチュアの活躍する場となりうるというわけです(アマチュアとサブカル合唱の関係については、
以前少しブログでも言及しました)。
ただ、今後どのような状況になるのかは正直予想がつきません。
今後もっと音楽プロパーの方がサブカル合唱に関心を示し、そこでビジネスをしたりキャリアを積んだりしたいと考えるようになれば、先々アマチュアの活躍するフィールドは減ってしまう可能性もあります。
イベントが大規模化して人目につきやすくなれば、なおさらのことでしょう。
その場合、アマチュアは自分の実力をプロ並みに磨き上げるか、プロでも(プロだから)決して真似できないような独自の方向性を打ち出す必要に迫られるかもしれません。
そう考えると、本当に今の状況というのは絶妙なバランス感覚で成り立っているように思えてきます。
プロとアマのできるところ/やりたいところをそれぞれがやる、というふうに、うまい具合に住みわけができているのです。
もちろん、プロの人がどんなに手広くやろうとしても、すべてのジャンルを網羅的にできるわけではないので、どこかしらにニッチは残ると考えられます。
従って、今後のアマチュアが活動するフィールドというのは、究極的には、そのニッチと全体とのバランスがどうなるのか、という点に尽きるのではないでしょうか。
と、ここまで書いたところで思考能力が限界に近づいてきました。
さすがに、今日はもう疲れましたね…。
皆さん本当にお疲れさまでした。
そして、改めまして、シュビの演奏を聴いてくださりありがとうございます。
これから改めてシュビの活動に専心することになりますので、今後もどうぞよろしくおねがいいたします。
それでは!