「森友問題」上司氏の音声データの公開の記事（メモ）

　一時期延々騒がれ、これぞ安倍政権の暗黒政治の証拠！　いたいけな官僚に自殺を結果させたアベ政治を許すな！　という方向性で語られたりした、アレの記事。

NHK 【詳報】森友学園 改ざん経緯説明の音声データ その内容は 2020年10月14日 18時08分

「森友学園をめぐる一連の問題で決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した男性の上司が国有地の値引き売却や改ざんの経緯について男性の妻に説明した音声データを妻の弁護士が報道機関に公開しました」

「報道機関に公開された音声データは去年3月、赤木俊夫さんの自宅を一周忌の弔問に訪れた近畿財務局の直属の上司が雅子さんに話した内容を録音したもの」

　ということで、渦中の中核に居たひとの主観からのお話という。もちろん、財務省中央からの指示の根源に許されざる悪辣極まりないアベの陰謀があった可能性自体は、これによっては否定できない。が、差し当たりアレな仕事の軋轢で死を選ぶことになった、そのより直接的な原因はなにか―その当人周辺の証言として、一定の信を置くべきだろう。

「この上司は森友学園に国有地を売却した際の責任者で、決裁文書の改ざんでも部下の赤木さんに直接手伝うよう頼んでいて、財務局の中では国有地取引から改ざんに至る一連の問題で最も中心にいた職員」

「「あの売り払いをしたのは僕です。国の瑕疵（かし）が原因で小学校が開設できなかったときの損害額が膨大になることを考えたときに相手に一定の価格、妥当性のある価格を提示してそれで納得できればいちばん丸く収まる。撤去費用を試算した大阪航空局が持ってきたのが8億円だったということで、それを鑑定評価額から引いたというだけなんです」」

　でまあ、この（結果としてざっくりしすぎた）数字の根拠等々を延々問われて、遂にそーゆーわずらわしさから逃れるために改ざんに走った、と。

「政治家の影響については「僕は安倍さんとか鴻池さんとかから声がかかっていたら正直売るのはやめていると思います。だからあの人らに言われて減額するようなことは一切ないです」と否定」

「改ざんを行った理由は野党の追及が強まり、国会対応に追われた財務省本省から負担を減らすために指示されたためだとしています。

「少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました。改ざんなんかやる必要もなかったし、やるべきではない。全く必要ないと思っていました。ただ追い詰められた状況の中で少しでも作業量を減らすためにやった。何かそんたくみたいなのがあるみたいなことで消すのであれば絶対消さないです」」

　とあるわけだが『これらは当然、アベが自分の悪事を隠すためにすべて野党の正義の追及から逃れようとして野党の圧力に責任を負わせるべく野党の追及から逃れるためにという言い訳を言うように全官僚に圧迫を加えたあからさまな証明にほかならず疑惑はさらに深まった』ということにして次の官僚の犠牲者を俟つことにするんだろうなあとか、あるいは直接安倍政権を攻撃できなくなったからもうこの官僚氏の死は忘却することにするんだろうなあとか、まあそんな風に思っちゃう私。