川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

残念な成人式での乱暴騒ぎ

2017-01-11 09:20:42 | 日記
 1月8日に松阪市立野町のさんぎんアリーナ(松阪市総合体育館)で行われた松阪市成人式で、式の途中にのぼり旗を持った若者が壇上に乱入する騒ぎがあったことを新聞で知って、青年時代に成人式の運営に携わってきた私にとって、大変悲しく、残念な出来事である。

 当時は松阪市の青年協議会が成人式の運営を任されていて、青年がほとんど全ての企画運営をしてきた。市側から見ると大変危なかっしい運営であったと思うが、腹を据えて任せてもらった。そして当時の新成人たちも私たちの企画にのってくれた。もちろん大声を出したり暴れたりする新成人は一人もいなかった。

 成人式の運営から離れて約40年余経つが、成人式のことは今でも気になっている。一時期全国的に荒れる成人式が問題になったが、最近は少なくなってきた。松阪市の成人式では、数年前に壇上に上がって大暴れする、目に余る行動があったが、ここ数年平穏な成人式を迎えていた。今の成人式を運営している市職員など関係者は、企画や準備に多くの労力を費やしている。そして成人式に参加される新成人の皆さんは、希望と新鮮な気持ちで臨まれているものと思う。その厳粛な式を台無しにしようとする乱暴はゆるせない。

 成人式は、成人となった喜びを祝い、大人としての自覚や責任を感じるための式典ではないのか。成人式での大人になりきらない幼稚な行動には、何のための成人式かと思う。

 人には誰もが、目立ちたい、人から注目を集めたいという気持ちがあると思う。それは私たちが人生において人間として成長していくための大事な心の糧でもある。「人より目立ちたい、人から注目されたい」という気持ちは、学業でも、スポーツや趣味の世界でも、仕事など社会においても、精進していく上で大変大事なことである。
 しかし、人より目立つということ、人から注目されるということは、長く地道な努力の積み重ねすえに花開く結果である。成人式での一部の新成人たちの傍若無人ぶりは、単なる軽薄なパフォーマンスにすぎない。悲しい限りである。

 しかし、このような荒れる成人式においても、決して目立たずとも、足を地に着け、自分の将来をしっかりと見すえた、多くの新成人たちがいたことを忘れてはならない。私たちは彼らに松阪市の将来を、日本の将来を託したい。

                                松阪市議会議員  川口 保
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