川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

自治創造塾研修に参加(1)

2009-01-22 09:04:26 | 日記
 1月21日、津市栄町の三重地方自治労働文化センターで「自治創造塾研修」が開催され、受講しました。この催しは三重県自治会館組合が主催して行われたもので、三重県の各自治体から市議会議員、町議会議員、市町職員、県職員60余名が参加していました。松阪市からは私のほか山本芳敬議員が受講していました。また他市町からも知り合いの議員が参加していました。

この日の日程は
基調講演1 農産物流通コンサルタント 山本謙治氏
テーマ「日本の農林水産物は安すぎる」

基調講演2 梅原デザイン事務所 主宰 梅原真氏
テーマ「デザインで地域の元気をつくるには」

パネルディスカッション
テーマ「第一次産業で地域の元気をつくるには」
パネラー:山本謙治氏・梅原真氏
コーディネーター:福井隆氏 東京農工大客員教授

 基調講演の内容を2回に分けてまとめます。いっぱいいろいろな話しを聞きましたが、まとめられるのは次のことです。

基調講演1のまとめ
・今まではスーパーなどのバイヤーは農家から野菜などを安く買い叩いていたが、これからは礼を尽くさないと買えなくなる。いい物を買うには地域のために尽くさないといけない。
・今の農業人口のピークは60~80才であり、もう10年もすると農業従事者がいなくなる。
・米の収入は少ない。2㏊に「あきたこまち」をつくっても240万円の売り上げ、150万円位の収入にしかならない。
・一部、二部上場企業が農業に参入しても8年位は赤字を覚悟しなければならない。
・温暖化で全国的に産地が北上している。ぶどうは山梨から山形へ、サクランボは山形から北海道へ。宮崎産米1等米7~8割あったが、今は1割しかない。温暖化で病虫害の発生が多くなってきた。
・オーストラリアは4年連続の大干ばつで収量が半減。食糧危機はこの10年の間に何度か起きる。
・これからの企業はエシカル(倫理的な)・ソーシング(調達)が根付く。
・食のコストは高くて当たり前。日本の食文化は欧米とは比較にならない。
・これからの日本の食の消費
高齢化、世帯数の減少、東京では世帯数の半数以上が独身、単独。関東では白菜の一個売りは売れない。4カットが中心。
・平成になってお菓子のロングセラーがでていない。好みが細分化している。
・専業農家は忙しいので朝食の7割はパン食。コンビニの利用率が高い。
・飼料に玄米57%を混ぜた卵一個100円。 飼料米1反で15俵位取れる。
 青森県の減反の2000㏊の田に飼料米を作ったとすると、日本の食糧自給率を1%上げることができる。
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