菊地成孔「粋な夜電波」9月18日分 文字おこし↓
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「えー、特にこの歌詞の中で、…あのなんつったらいいんですかね…祈りのように何度も繰り返される『Ba de ya』という言葉の意味は何なのかは、長い間ファンの間で取り沙汰されてきました。
アラブ首長国連邦の『アル フジャイラ』という海岸線上の国にある、世界最古のモスク『バディアモスク』というのがあるんですけど、そのイスラム人ですね、その名前だという説。
伝説の魔法使いの託宣であるという説。
メンバーの娘の名前であるという説、などなど…。
しかし最も有力な説は、現在ですね、研究家の間では
「単なる衝動的なかけ声だろう」
というもので、アタシもそれが最も素晴らしいと思います。
~(菊地本人による訳詞 中略)~
アタシがこの曲を生まれて初めて聴いたのは、テレビでもレコード屋でもラジオでもありませんで、今は無き『赤坂ムゲン』というディスコで踊ってたら、「今週のヒット曲」ってことで、DJがこの曲流したんですね。
要するに、突然流れてきたんです、この曲。まったく,こんな曲知らないという状況でね。あの、ディスコでバーンとね。
あまりにもありきたりな事を今から言いますけど、
アタシは,この曲が突如始まったその瞬間から、終わるまでの…そ~ですね、3~4分くらいだったと思うんですけど、もう幸福で幸福で、
あまりに幸せ過ぎて、もう幸せ過ぎて死んじゃうんじゃないか
この曲がかかってる間なら、いつ死んだって全然構うもんか
と本気で思ってました。
あの、たった15歳のくせ、して、です。
発売から三十余年経ってますが、異様なまでにですね、いまだに…あのなんて言うんですかね…宇宙の宝石箱のような輝きを放つこの素晴らしい曲を、
9月に耐え難いトラウマを持っている全てのアメリカ人、
そして、この番組をお聞きの、
今年の9月を生きる、
すべての国籍の、
今年の9月を生きるすべての人々…
希望に満ちているであろう(笑)あのジャズバーの学生たち…
懲役太郎さんにも、中山千夏さんにも、
すべての人々に捧げて今週はお別れしたいと思います。
それでは皆様、
生まれて初めて聴く方も、
10万回目だよもう、いや20万回目!いやさ30万回目だよオイラは!!という方も、
皆様の住宅環境が許す限り、ただいまより音量を最大にして下さい。
…どうぞ!」
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あるいは
やることなすこと全てがうまくいかない、僕の9月の夜のために(笑)
あー、9月21日にやるべきだった…
僕はといえばこの曲、もう何年か前の先輩の結婚式の二次会で叩いたときに、もうそれはそれは幸せな気分になったもんだった。
あー、4つ打ちエイトビートってなんて気持ちいいんだー。
なんていうのはもちろん、この曲をプレイしている間の、曲そのものと、それが産み出す空気と、それを聴いてる周りの空気と、新郎新婦と、参加者全てを包みこんだ幸せの空気。
当日の二次会の空気そのものが、ハッピーを加速させて、もうほんと、最良の時間の、ハレの舞台で死んでもいいって気分になるっていう(笑)
ドラムを始めて1年後ぐらいにレイブが輸入されてきて、クラブシーンが完全に世間に対等し始めた頃、いわゆる打ち込みbeatが優勢になった時代があって(つのだ★ひろなんかは「あんなん、4分の一beatだよ、4つじゃない。音が分裂しちゃってんだ」と、いまだと考えられないような批判をしていたのだけど笑)ドラマーとしてアイデンティティを築きつつあった僕は、必要以上に危機感を煽られた(笑)
もう人力ドラムなんていらねーんじゃねーの?
ヤベェ、ヤベェ、
だからジャズやんなきゃ。
スクエアなbeatじゃない、アドリブ対決とその場の空気に対応する、
変幻自在の、会話(人間が行う全てのコミュニケーションを含む)ができる
ドラムをやんなきゃ
なんて思ったものでした。
ま、今では完全に別の楽器というか共存可能というか求められているもの・発するものが「同じで、かつ違う」ということが解りかけてる年頃なんだ、と信じていたい気分ではあります(笑)
こゆんのもあるしね。
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「えー、特にこの歌詞の中で、…あのなんつったらいいんですかね…祈りのように何度も繰り返される『Ba de ya』という言葉の意味は何なのかは、長い間ファンの間で取り沙汰されてきました。
アラブ首長国連邦の『アル フジャイラ』という海岸線上の国にある、世界最古のモスク『バディアモスク』というのがあるんですけど、そのイスラム人ですね、その名前だという説。
伝説の魔法使いの託宣であるという説。
メンバーの娘の名前であるという説、などなど…。
しかし最も有力な説は、現在ですね、研究家の間では
「単なる衝動的なかけ声だろう」
というもので、アタシもそれが最も素晴らしいと思います。
~(菊地本人による訳詞 中略)~
アタシがこの曲を生まれて初めて聴いたのは、テレビでもレコード屋でもラジオでもありませんで、今は無き『赤坂ムゲン』というディスコで踊ってたら、「今週のヒット曲」ってことで、DJがこの曲流したんですね。
要するに、突然流れてきたんです、この曲。まったく,こんな曲知らないという状況でね。あの、ディスコでバーンとね。
あまりにもありきたりな事を今から言いますけど、
アタシは,この曲が突如始まったその瞬間から、終わるまでの…そ~ですね、3~4分くらいだったと思うんですけど、もう幸福で幸福で、
あまりに幸せ過ぎて、もう幸せ過ぎて死んじゃうんじゃないか
この曲がかかってる間なら、いつ死んだって全然構うもんか
と本気で思ってました。
あの、たった15歳のくせ、して、です。
発売から三十余年経ってますが、異様なまでにですね、いまだに…あのなんて言うんですかね…宇宙の宝石箱のような輝きを放つこの素晴らしい曲を、
9月に耐え難いトラウマを持っている全てのアメリカ人、
そして、この番組をお聞きの、
今年の9月を生きる、
すべての国籍の、
今年の9月を生きるすべての人々…
希望に満ちているであろう(笑)あのジャズバーの学生たち…
懲役太郎さんにも、中山千夏さんにも、
すべての人々に捧げて今週はお別れしたいと思います。
それでは皆様、
生まれて初めて聴く方も、
10万回目だよもう、いや20万回目!いやさ30万回目だよオイラは!!という方も、
皆様の住宅環境が許す限り、ただいまより音量を最大にして下さい。
…どうぞ!」
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あるいは
やることなすこと全てがうまくいかない、僕の9月の夜のために(笑)
あー、9月21日にやるべきだった…
僕はといえばこの曲、もう何年か前の先輩の結婚式の二次会で叩いたときに、もうそれはそれは幸せな気分になったもんだった。
あー、4つ打ちエイトビートってなんて気持ちいいんだー。
なんていうのはもちろん、この曲をプレイしている間の、曲そのものと、それが産み出す空気と、それを聴いてる周りの空気と、新郎新婦と、参加者全てを包みこんだ幸せの空気。
当日の二次会の空気そのものが、ハッピーを加速させて、もうほんと、最良の時間の、ハレの舞台で死んでもいいって気分になるっていう(笑)
ドラムを始めて1年後ぐらいにレイブが輸入されてきて、クラブシーンが完全に世間に対等し始めた頃、いわゆる打ち込みbeatが優勢になった時代があって(つのだ★ひろなんかは「あんなん、4分の一beatだよ、4つじゃない。音が分裂しちゃってんだ」と、いまだと考えられないような批判をしていたのだけど笑)ドラマーとしてアイデンティティを築きつつあった僕は、必要以上に危機感を煽られた(笑)
もう人力ドラムなんていらねーんじゃねーの?
ヤベェ、ヤベェ、
だからジャズやんなきゃ。
スクエアなbeatじゃない、アドリブ対決とその場の空気に対応する、
変幻自在の、会話(人間が行う全てのコミュニケーションを含む)ができる
ドラムをやんなきゃ
なんて思ったものでした。
ま、今では完全に別の楽器というか共存可能というか求められているもの・発するものが「同じで、かつ違う」ということが解りかけてる年頃なんだ、と信じていたい気分ではあります(笑)
こゆんのもあるしね。
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