『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』予告編映像
●や、映像自体はかなりきれいでよく動くし、気合入って作ってんなーと思うんだけどさ。
なんつーか、つるっとしてるよなー。
パック描くときの書き方で全部描かれてるような感じ。
妖精を描くときの線の綺麗さと、クリーチャーや兵士や変態(笑)を描くときの黒い線の差分が作者の絵の最大の魅力なのに(笑)
CGの馬ってのもなー。
原作者の、あの呪詛のような描き込みから発せられる澱みと、全霊を懸けているように見えればこその美しさっつうか、怨念と純真はかなり近いところにあるっていうのがわかってしまうような絵は…期待するのは酷かー。あれ動かせって言われたら困るよなー(笑)
まあ、大人数での「合戦」の動きっていうのは、動画ならではの見せ方ができると思うからそれは観てみたい。
●黄金時代編は今読むと、本当に青臭くてちょいと恥ずかしいとこもあるけど、結末が決まってるからなんか全てが物悲しくてウズウズしちゃうよな。それだけに儚くて愛おしい。
成長したくて仲間の元を離れるっていう選択肢が「いつだって、大事なものを、失ってからじゃないと気付けない」って解釈になっちゃうのも「黄金時代」を取り戻せない過去=失敗として描いているから出ちゃう結論なんだけども。
だからこそ、この物語は終わっていないわけで。
この頃の出来事が、喪失という意味だけで終わらないことを望みたい。
原作の最新刊はまだ読んでないけど、ほんと「いつ終わるんだ?これ?」って改めて思わされるような展開らしい。愉しみ。
有名な、掲載誌に載ってる作者コメント抜粋コピペ↓
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7月で30。振りかえれば金太郎飴の様にマンガばかり描いてたな。(1996年・12号)
ふと思う。死ぬまでに今のアタマの中にあるものすべて出せるのか?(1999年・12号)
ゲーム屋でベルの体験版に熱中する少年が!! その後ろでときメモ2片手に立ちつくすオレが!!ダメ人間だもの。(2000年・1号)
都心に出てもやることないので、最近は土手に行く。(2000年・5号)
マンガ家暦13年、初めての一週間強のお休み。久米島にダイビングの免許をとりにいく。友達は忙しいし、彼女もいないので一人で行く。(2001年・10号)
長い間、人に会わないと口がうまくまわらなくなる。(2002年・7号)
2年間着信ゼロ。携帯解約しよ。まずしい人間関係が私を机に向かわせる原動力。(2002年・21号)
今年もマンガが描ける世の中が続きますように。(2003年・2号)
30代もあとわずか。マンガ以外何もないイビツな人生だが、もうとりかえしがつかないのでこのままGO!(2006年・2号)
休載の間もずっと兵隊を描いてました。(2007年・3号)
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惚れるわー(笑)
漢だぜー三浦健太郎。
オトコっつうのはちょっとちがうかー(笑)