大阪のタミフル耐性新型インフルエンザ、府立公衆衛生研究所が、一般発表より先に医学誌に投稿した「問題」でマスコミ各社皆さん、張り切りモードです。
時事、朝日あたりが先行して本日5日は産経も追いかけてアップ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090705-00000520-san-soci
何でわいらより先に医学誌に出すねん と各紙 社会部の皆さんの気持ちはよくわかるのですが、ここで提言。
医学誌より先、あるいは同時に情報が来るようなモチベーションつくりの仕組みを考えてはと思うのです。
公衆衛生研の皆さんが先に医学誌に出そうと考えたのは、それなりのモチベーションが働く仕組みがあるのです。 雑誌により「インパクトファクター」なる点数評価制度、その雑誌の論文がどれだけ他の論文に引用されたかを元にしたものなんですが、研究者の評価のひとつ。 だから、「○○に論文が載った!」の○○にNEJMだのLancetだのという文字が入るとそれはそれは強力なモチベーションに。
だから、日本のマスメディアに載ることが名誉、モチベーションになる仕組みをつくる。
たとえば、誰もが唸る記事を書いた記者は「新聞協会賞」というものがもらえるかもしれない。「新聞労連賞」なるものもある。
で、書いた人に贈る賞と並んで、すぐれたネタを提供した人に贈る賞をつくる。
世界で2例目のタミフル耐性新型インフルエンザ発見! を先にこちらに出したら新聞協会の表彰台に乗せてあげる。 限界あれどなんぼか状況は変わるかもしれません。
自社の新技術をマスコミに公開したいメーカーの開発部門でも、特許申請してからでないと新技術を公開できないという事情もあったりします。マスコミは、論文や特許などからニュースになりそうなものを取材するなど必要かも知れませんが、記者クラブ制で受け身の取材になれている大手マスコミはなぜ俺たちに教えないんだ・・・というような報道になってしまうのかも。
なるほど、少し見えてきました。
「WHOへの報告遅れ」という事の本質に、マスコミの思いがかぶって「記者会見より先に論文発表云々」という書き方になって・・・
重ねてご意見ありがとうございました。