新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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子供のウイルス排出は2週間と確認する報告

2011-07-14 10:28:37 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

子供がインフルエンザに罹ったとき、どれぐらいの期間、他人にうつす可能性があるのか。
おおむね2週間との報告。
また、長めに9日間以上排出するケースでは家の中でひろめるリスクが少々あがるとも。

  • 子供がインフルエンザに罹ったとき、ウイルス排出期間はいかほどか。鼻咽頭スワブで検討。n=74。A/H1N1(2009)。
  • 発症から3日間は全例陽性。
  • 発症11日後で21.6%、15日後で13.5%陽性。15日を過ぎると陽性例なし。
  • 9日間以上排出のケースと、重症化の間に相関なし。ただし、家庭内感染については、発症から2週間のILI発生率上昇(72.3% vs 41.4%; p<0.05).

2週間は要注意という話です。まあ、学校を休ませるのは1週間だとか解熱後3日だとか、それぞれ現実的路線で良いと思われますが、たとえば、白血病のお友達の見舞いだとか、ガン末期のおじいちゃんの見舞いだとか、移植を受けたクラスメートの見舞いだとか・・・は2週間厳禁ということでしょう。

ソースは7thspace↓
http://7thspace.com/headlines/389170/viral_shedding_in_children_infected_by_pandemic_ah1n12009_influenza_virus.html
Viral shedding in children infected by pandemic A/H1N1/2009 influenza virus

Credits/Source: Virology Journal 2011, 8:349

 

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