新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ワクチン組み合わせてパンデミックを起こせるかも(豪)

2012-07-14 08:43:34 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

複数の生ワクチンを組み合わせたら、かなり怖いウイルスを造ることが出来る(だからワクチン流通も考えねば)と豪の報告。

  • 鶏の infectious laryngotracheitis (ILT)ウイルス。
  • このワクチンと他のワクチンを組み合わせると、もともとのILTよりさらに致死率高いウイルスが出来上がる。
  • 今回の結果は鶏の病気に関するものであるが、理論上、種を越えて鶏以外の動物についてもこのメカニズムは応用可能。
  • これを受けて、当局は、ワクチンの使用をコントロールすることを検討(The Australian Pesticides and Veterinary Medicines Authority is now consulting with industry to control the use of these vaccines.)

 複数の生ワクチンを買ってきて、うまく組み合わせたら病原性高いウイルスが出来上がる。しかも、理論上、鶏以外の種に対しても当てはまるかもしれない。

かなり怖い話ですね。先般の(現在も進行形の)遺伝子変異実験の件でもそうでしたが、「テロリストに利用される可能性」が焦点のひとつつもなっていました。複数のワクチン組み合わせれば良いのならば、さらにハードル下がる話であり、”お手軽バイオテロ”への道は近くなってしまいそうです。

ソースjはABC↓
http://www.abc.net.au/news/2012-07-13/chicken-vaccines-combine-to-create-deadly-virus/4127804

Chicken vaccines combine to create deadly virus

 


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