新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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欧州のコウモリももってる新型コロナウイルス(世界中どこでも可能性)

2013-01-23 08:12:22 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

昨年騒動になりおそらく今年も報告が出てくるであろう新型コロナウイルス(SARScopycatとマスコミ命名されたやつ)、中東だけでなく欧州のコウモリにもふつうに居るらしい・・・と報告。

  • ドイツ Drostenらの報告。
  • ガーナ・オランダ・ロシア・ウクライナの4か国でコウモリの糞5000検体を採取保存。これらから、今回報告と同様のウイルス検出。
  • Nycteris batsの25%、 Pipistrellus batsの15%から。特に後者は、昨年2012年のウイルスに最も密接に関連、遺伝子コードではわずか2%しか異なっていなかった,
  • Pipistrellus bat  4種のうち3種で関連ウイルス検出。Pipistrellus bat は世界中に分布し、そのすべてが関連ウイルスをもっていたとしても驚くにあたらないと。
  • これらのコウモリが関連ウイルスをもち世界中に拡散できるとして、なぜ、(ヒト感染が)サウジ・カタール・ジョルダンだけで発生するのか、なぜ今なのかは、まだわからない。
  • SARSでも、コウモリに端を発し、ハクビシンやアライグマを経由してヒトヒト感染へと至ったことがわかっている。

まだまだ謎がいっぱいのSARS弟分。
あきらかなのは、この新型コロナウイルスが、世界中どこでも発生して、2003年SARS同様の社会不安を起こし得る舞台装置のひとつが確認された・・・ということです。さらなる知見を期待しましょう。

ソースはHuffpost↓
http://www.huffingtonpost.ca/2013/01/21/new-coronavirus-like-virus-found-in-bats_n_2518541.html

New Coronavirus-Like Virus Found In Bats

 


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