チクングニヤウイルスは蚊の体内で、経卵管的に垂直感染してゆくことを証明したぜ!というインドチームの報告。
- International Centre for Genetic Engineering and Biotechnology (ICGEB), National Institute of Malaria Research and the Indian Council of Medical Research (ICMR)の報告@Acta Tropica
- ネッタイシマカの体内で、チクングニヤウイルスが親から子へと卵管を通って感染することがわかった。チクングニヤ陽性の蚊を、同陰性の血液で育てて産卵させ、その卵を検査したとことチクングニヤ陽性が証明された。
- したがって、流行期以外でもウイルスは自然界に維持されるメカニズムの解明につながり、卵からかえった時点から感染のリスクがあることになる。
- インドでは32年間途絶えていたチクングニヤ熱が2006年から再興している。
- ウイルスが蚊の胎内で垂直感染する話は、黄熱では報告があるがチクングニヤでは初めて。
今回の報告はネッタイシマカによるものですが、そこで起こることはたいていヒトスジシマカでも起こりがちです。日本ではいったん秋になると蚊がいなくなり(いなくならなくても活動性がぐっと低下し)、蚊媒介疾患はいったん一安心となるわけですが、その次の年にも可能性が出てきてしまうことも推測されうる報告で、気になるところです。こういうことも頭において、水たまり対策に精を出さねばならないでしょう。
ソースはsiasat
http://www.siasat.com/news/chikungunya-virus-transmitted-across-mosquito-generations-study-2-985143/