新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

チクングニヤウイルスは蚊のなかで継代感染してゆくことが証明された

2016-07-14 22:29:31 | チクングニヤ熱

チクングニヤウイルスは蚊の体内で、経卵管的に垂直感染してゆくことを証明したぜ!というインドチームの報告。

  • International Centre for Genetic Engineering and Biotechnology (ICGEB), National Institute of Malaria Research and the Indian Council of Medical Research (ICMR)の報告@Acta Tropica
  • ネッタイシマカの体内で、チクングニヤウイルスが親から子へと卵管を通って感染することがわかった。チクングニヤ陽性の蚊を、同陰性の血液で育てて産卵させ、その卵を検査したとことチクングニヤ陽性が証明された。
  • したがって、流行期以外でもウイルスは自然界に維持されるメカニズムの解明につながり、卵からかえった時点から感染のリスクがあることになる。
  • インドでは32年間途絶えていたチクングニヤ熱が2006年から再興している。
  • ウイルスが蚊の胎内で垂直感染する話は、黄熱では報告があるがチクングニヤでは初めて。

今回の報告はネッタイシマカによるものですが、そこで起こることはたいていヒトスジシマカでも起こりがちです。日本ではいったん秋になると蚊がいなくなり(いなくならなくても活動性がぐっと低下し)、蚊媒介疾患はいったん一安心となるわけですが、その次の年にも可能性が出てきてしまうことも推測されうる報告で、気になるところです。こういうことも頭において、水たまり対策に精を出さねばならないでしょう。

ソースはsiasat
http://www.siasat.com/news/chikungunya-virus-transmitted-across-mosquito-generations-study-2-985143/

Chikungunya virus is transmitted across mosquito generations: Study


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チクングニヤの犠牲者はジカより怖いというブラジルドッキリ報道

2016-07-14 22:03:10 | チクングニヤ熱

ブラジル北東部でチクングニヤ流行、おなじくブラジルを悩ませてるジカウイルス感染症より死亡例が多い! とちょっと気になるブラジル現地報道。

  • ブラジルではジカに悩まされすでに35例犠牲者が出ている。さらに、同じ蚊で媒介されるチクングニヤは今年前半だけで45例感染しその数字は増加中である。
  • これら北東部の州で蚊媒介感染症の感染者にこれまで400名の犠牲者が出ていて正確な死因はわからないものの、そのうちのいくらかはチクングニヤによる死亡だ。It’s safe to say, though, that some of them certainly died of chikungunya.
  • ブラジル北西部はジカでもまた、最も被害をこうむっている地方で10万7仙人が感染していてこれはブラジル全例の87%にあたる。

まあ、ジカなんてそう死ぬ病気じゃないからそりゃそうだろという突っ込みは我慢していただき(笑)、少々あおり系記事ではありますが、チクングニヤの存在感忘れないでということで。。

http://plus55.com/culture/2016/07/chikungunya-is-becoming-more-lethal-than-zika

CHIKUNGUNYA IS BECOMING MORE LETHAL THAN ZIKA

In the Northeastern Region of Brazil, mortality rates of patients with

 


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7月13日(水)のつぶやき

2016-07-14 05:40:36 | ツイッター(自動転送)

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