徘徊オヤジの日々是ざれごと

還暦退職者が、現在の生活と心情、そしてちょっとした趣味について綴ります。

星のしるしの勇者・・・18

2018-07-28 07:45:44 | ・星のしるしの勇者
 3人は小さな漁村にたどり着いた。村人はそろってほおに星のしるしがある3人の若者を見て不思議がった。ここはカチャ村といい、奴隷の身分の者はいなかった。

 村人に教えられて、3人は働き手の息子を亡くした老婆の家を訪ねた。

「ぼくたちは漁師です。ここに置いてほしい。何でもします」

 まだ若すぎる3人を見て老婆はまよっていた。サマナは乗り手を失った舟をあやつり、魚を数匹とってきた。それを見て老婆は、家に住むことを許してくれた。

 こうして老婆と3人の生活がはじまった。

(星のしるしの勇者…19)に続く…


北海道の里山をあるく・・・179

2018-07-25 07:14:55 | 北海道の里山をあるく
札幌-江別市・旧豊平川

 同じ川沿いの道でも、大きな川にはたいてい堤防がついていて、堤防上の道も河川敷内の道もどちらも川からは離れていて、水辺の雰囲気は味わえません。河川改修によって取り残された旧〇〇川という小さな川が各地にあって、そうした川は流れもゆるやかで(あるいはほとんど流れていなくて)、堤防もついていなくて(あるいは小さなものしかなくて)、ずっと水辺近くまで寄ることができます。ただ多くは川に沿った道がついていないのが難点ですが。

 と思って地図をながめていると、札幌市の北東部・江別市との境に旧豊平川という小さな川があって小道もついているようなので、行ってみることにしました。

 しかし現地に行くと旧豊平川はすっかり湿原化して、もうとても川とはいえないくらいでした。川に沿った道へは予定とは反対側から入ったのですが、両わきの草は生い茂って道は荒れ、ここはもう廃道となっているようで、それだけにむしろなかなか趣きのある道でした。

 野鳥観察の一団がいて、全員が双眼鏡や大きな望遠レンズのついたカメラを携え、(肉眼ではまったく見えなくても)「平原の鳥がいますよ」などといっていました。


すっかり湿原化した旧豊平川


川沿いの小道


←昭文社発行1万分の1「札幌便利情報地図」より

←このあたり

北海道の里山をあるく・・・178

2018-07-20 07:43:47 | 北海道の里山をあるく
江別市・大沢貯水池

 また北海道育種場近くに行ってきました。このあたりは野幌森林公園の北側に位置し、都会のすぐそばだというのに、のどかな田舎の雰囲気を残しています。

 先日は桜沢貯水池を訪れたのですが、その南方にある大沢貯水池の北側を通る道も面白そうです。以前に森林公園を訪れたときには南側の道を通ったのですが、池はあまりよく見えなかった記憶があります。この道なら池への道もあって、もっとよく見られるのではないかと考えて、行ってみることにしました。

 この日はさわやかな風が吹いて案外涼しい日でした。野幌総合運動公園内を通ってルートに入ったのですが、公園内は道がひどく入り組んでいて、池への道に入るまでが大変でした。また育種場を越えた先(北方)には牧草地が広がり、ちょっとした手づくりの展望台もあって、「夕日の美しい丘」と書かれていました。


大沢貯水池


育種場への道


「夕日の美しい丘」からの景色


←2万5千分の1地形図「野幌」より

←このあたり

星のしるしの勇者・・・17

2018-07-17 10:18:11 | ・星のしるしの勇者
 そんな中でテトは日に日に回復し、この小舟での旅を楽しんですらいた。ここでは大声でどなっても笑っても、だれにも遠慮しなくてよかった。物心ついてはじめて奴隷の身から解放されたのだ。

 残った奴隷たちはひどい目にあっていないだろうか。それが3人の共通の思いだった。「自由な地でおれたちの分まで生きてくれ」。最後にそういった組がしらの言葉が忘れられない。

 そうだ、もうあとにはもどれない。前に進むだけだ。

 こんな風にして何日かがすぎた。3人が疲れはてて横になっていたとき、朝ぎりの中にかすかに山かげが浮かんだ。

(星のしるしの勇者…18)に続く…


北海道の里山をあるく・・・177

2018-07-13 07:01:22 | 北海道の里山をあるく
江別市・桜沢貯水池

 先日は北海道育種場を訪れましたが、その付近の地図を見ていて、同育種場のすぐ東側にも面白そうなところがありました。野幌総合運動公園の北方で桜沢貯水池にいたる道です。

 また付近にはセラミックアートセンターもあって、小さな道がひどく入り組んでおり、行き止まりの道も案外つながっているのでは、と思いながら行ってみることにしました。

 この日はさわやかな風が吹いて歩きやすい日で、都会のすぐそばだというのに、とてものどかな風景が広がっていました。道は、地図上の細い小道はむしろ消えかかっていることが多く、新たな道はありませんでした。


貯水池北方の道


氾濫防止のための池


桜沢貯水池


←2万5千分の1地形図「野幌」より

←このあたり