徘徊オヤジの日々是ざれごと

還暦退職者が、現在の生活と心情、そしてちょっとした趣味について綴ります。

北海道の里山をあるく・・・98

2016-08-30 07:01:01 | 北海道の里山をあるく
北広島-江別-札幌市・北海道博物館にてワークショップ

 この日は北海道博物館にてワークショップが開かれ、それに参加しよう、ついでに周辺の野幌森林公園も歩いてこよう、と思ってその時刻にあわせて出かけてきました。まだ行ったことのない瑞穂池も見てこようと考えたのです。

 JR上野幌駅に降り立ち、エルフィンロード・立命館慶祥高校前・森林公園内を歩いて博物館にいたり、帰りは森林公園駅までまた歩いたのですが、森の木々も少し色づきはじめ、ススキの穂も出て、もうすでに秋の気配でした。

 エルフィンロードでは、朝早いというのに、サイクリングの人やランニングの人がたくさん行き来しており、また瑞穂池はとてもきれいなところでした。


エルフィンロード


瑞穂池


←2万5千分の1地形図「札幌東部」「野幌」より

←このあたり

北海道の里山をあるく・・・97

2016-08-26 07:32:39 | 北海道の里山をあるく
千歳市・千歳市街の防風林

 かつて強風から農地を守るために植えられた防風林が残されている地区が、札幌周辺に何ヶ所かあります。千歳市長都市街にある防風林もその一つで、今では市街地の中の貴重な緑地帯となっています。

 この日はJR長都駅に降り立ち、防風保健保安林と書かれた緑地帯を通り、千歳市の郊外を歩いて南千歳駅まで歩きました。

 またこの日札幌は晴れてずいぶん暑かったのですが、千歳付近は小雨が降ってとても涼しく感じられました。途中、国道337号線が千歳川を渡る根志越橋には、自衛隊車両(および歩行者)専用の橋も並行していて、何台もの戦車等が渡っていました。


長都市街の防風林


南千歳駅近くの南長沼用水


←2万5千分の1地形図「長都」「千歳」より

←このあたり

クワガタムシのかしらとスイカ・・・9

2016-08-22 06:29:02 | ・クワガタムシのかしらとスイカ
「ええ、まったくそのとおりで。ところでおかしら、おいらたちはこれからどこへ行くのでっせ」

「どこへ‥‥うん‥‥どこでもいいだろう。あのオリに比べればどこだって天国だ」

「はあ、それはそうですが‥‥できればおいらは、生まれた森に帰りたいでやす。きょうだいたちにも会いたいですし」

「生まれた森‥‥そうか、それがいいな。何といってもおれはクワガタ界のかしらだったのだからな。おれがいなくなってさぞかしみんな困っていることだろう。すぐにでも帰ってやらねばな」

「そうでやす。おかしらがいたからクワガタ界はまとまっていたのです。そのおかしらがいなくなったのだから、どんなことになっているやら」

「おれたちが帰ったらきっと英雄だぞ。人間につかまって帰ってきたやつはこれまで一匹としていなかったのだからな。おれたちを見ると大さわぎになって、みんな集まってくるぞ。そうだ、その中にコプトもいるはずだ。コプトは今ごろどうしているだろう。あいつのことだ、おれの身を案じて泣きはらしているかもな」

(クワガタムシのかしらとスイカ…10)に続く…


北海道の里山をあるく・・・96

2016-08-17 13:41:28 | 北海道の里山をあるく
札幌-江別市-南幌町・野幌森林公園から南幌温泉へ

 この日はバスで野幌森林公園の東側に降り立ち、同公園を横断して、千歳川左岸を通って、南幌温泉まで歩いてきました。野幌森林公園にはこれまで何度も訪れていますが、いつも南北を縦断するコースだったので、今回は東西に横断するコースを選んでみました。

 この日はやや雨模様で、その分涼しく感じられました。

 途中、森林公園の中心部あたりに大麻高区配水池という池があり(たぶん、周囲の土手が高くて見えませんでした)、後で調べてみると、江別市のやや高台の地区に配水するための施設だそうです。


大麻高区配水池


千歳川


千歳川からの水路


←2万5千分の1地形図「札幌東部」「野幌」より

←このあたり

クワガタムシのかしらとスイカ・・・8

2016-08-14 05:35:38 | ・クワガタムシのかしらとスイカ
 いったいどのくらい飛んだのだろう。さすがに疲れた。もう大丈夫だ。目の前に大きくはないが一本の木が見える。とりあえずはここで一服しよう。

 枝に飛びつくと同時に、右のわき腹とうしろ足にするどい痛みが走った。見ると、お腹の一部がへこみ、足も傷ついている。夢中になって気づかなかったが、あいつにふり落とされたときの傷だ。

 何のこれしき。自由になったことと比べれば、何ということもない。おれはあたりを見まわした。

 青くすみきった空が見える。どこまでも続く地面がある。吹きぬける風がざわざわと枝をゆらす。何と心地よいのだろう。危険をおかしただけのかいはあった。

 このとき、乗っている枝がかさとゆれた。カムリだ。

「おう、カムリ、無事だったか」

「へい、ようやく追いつきましただ」

「よくやった。見ろ、この大空と大地を。すばらしいだろう。おれたちはついに自由の身になったのだ」

(クワガタムシのかしらとスイカ…9)に続く…