テミーの気持ちは固まった。ほかの奴隷たちも賛成してくれた。
「でもぼくたちがいなくなったことを知ったら、おじさんたちどんな目にあわされるか‥‥」
「わしらのことは心配するな。わしらもテトにひどいことをしたんだ。これでおあいこだ。なあに、わしらがいるから船づくりもできるんだ。ご主人だって金づるを殺してしまうことはないだろう」
サマナとテミーは奴隷たちに深く感謝した。
「南に向かうのだ。そうすれば日にちはかかっても、必ず別の島にたどりつくはずだ」
組がしらの一言で進路は南にきまった。
舟に取り付けるための木材とわずかばかりの食料と水の入ったかめを積んで、3人を乗せた小舟はやみにまぎれてするすると出航した。
「でもぼくたちがいなくなったことを知ったら、おじさんたちどんな目にあわされるか‥‥」
「わしらのことは心配するな。わしらもテトにひどいことをしたんだ。これでおあいこだ。なあに、わしらがいるから船づくりもできるんだ。ご主人だって金づるを殺してしまうことはないだろう」
サマナとテミーは奴隷たちに深く感謝した。
「南に向かうのだ。そうすれば日にちはかかっても、必ず別の島にたどりつくはずだ」
組がしらの一言で進路は南にきまった。
舟に取り付けるための木材とわずかばかりの食料と水の入ったかめを積んで、3人を乗せた小舟はやみにまぎれてするすると出航した。
(星のしるしの勇者…16)に続く…