はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

島田3山縦走

2015-11-23 12:12:03 | 低山歩き
歩行記録                                                          H27-11-21(土)
歩行時間:7時間55分   休憩時間:1時間10分   延時間:9時間05分
出発時刻:7時00分     到着時刻:16時05分
歩  数: 37、050歩(推定距離26.6km)    GPS距離23.5km
行程表
六合駅 1:00> 駿河台出合 1:05> 心岳寺出合 0:40> 中山出合 0:10> 双子山 1:05> 智満寺 0:20> 千葉山
 0:35> どうだん原 0:25> 伊太和里の湯 0:50> 矢倉山 0:25> 林道出合 1:00> 島田2中 0:20> 島田駅


                     双子山・千葉山・矢倉山3山縦走

どうだん原の紅葉に行ってきました。コースは六合駅を出て双子山、千葉山、矢倉山を回り島田駅がゴールの凡そ25km程の
コースです。特段面白味のないコースと思われていますが、私は双子山の途中の景色、千葉山智満寺の歴史、島田中央公園
西上のなだらかで歩きやすい道が気に入り年に1度は歩いています。
コースタイムは六合-双子山が3時間、双子山-千葉山が2時間、千葉山-矢倉山が2時間半、矢倉山-島田を1時間半の
計9時間を想定しています。これ以上早くなる事はないが遅くなっても10時間は掛からないと思っています。

              
                                     岸の浅間神社(場所

 六合駅の北にある岸の浅間神社の右(東)横から山道に入るが、本の2・3分で農道に合流します。合流したら農道を上に
向かえば藤枝駿河台からのハイキングコースに合流します。そこからは要所要所の道標が建っています。


                              岸山下からの島田市街。

 岸山下の農道は地元の人が元旦にお神酒を飲みながら初日を向かえる場所だそうです。
今日は薄靄が掛かっていて眺めは良くなかった。右端の山は阿知谷アルプスの白岩寺山で下に見える長い白い物は大井川に
架かる島田大橋です。

        
                             ベンチ

 洒落たベンチが道端にあります。右は根の残った切株を利用してあります。
私はまだ一度も座った事はありません。

 
                砦の石垣か?                          藤枝ハイキングコース合流部            

大井川からも見えていた砦の石垣のような物は近づいて見れば、何のことはない農道法面の擁壁でした。
その擁壁の間から藤枝ハイキングコースの駿河台からの道が来ています。道に詳しくない当初はここから駿河台に下っていたが
六合への道を知ってからは、もっぱら六合への道を歩くようになってしまいました。
何しろ駿河台への道は林の中が多く、冬以外では蜘蛛巣攻撃にあう確率が高いので。


                           合流部付近からの志太の山並みと富士山

 駿河台との合流部からは西側が開けていて、春ともなればお茶の新芽の柔らかそうな緑色が山裾に広がって見えます。
一方東側の眺めは合流部から2・3分行くと志太の山々の上に富士山が顔を覗かせています。
今日も生憎と云うか毎度と云うか富士山は薄っすらとしか見えません。雪も8合目か9合目から上にあるだけで淋しいものです。

 
              新しい道からの分岐点                     農道から尾根道への分岐点

 道標は要所要所に建っているが、新しく道ができたな所から細い農道に入る場所は見落とし易くなってしまった。
太く新しい道が下り初めカーブになった所から左に入る道が登山道への道です。道を少し入った所に道標が有ります。

 その農道に入り、時折あった道標が見えなくなり不安を覚えた頃道標が出てきます。入口から30分程度の場所でしょうか。
そこまでは軽トラなら走れそうだった道幅が突然細くなったと思ったら5mほど先からまた元の太さの道に戻ります。
細くなった場所は下を見ても崩れた気配はないのに何ででしょうね。疑問です。

 その細くなった所から3分ほどの場所から農道と別れ尾根の山道に入ります。入口には道標が2本立っているので見落とす
事はありません。

  
          細い農道                  山 道                     双子山下の階段  

 こんな山道が続きます。
途中で出合う心岳寺からの道は、藤枝市のハイキングコースになっていて標識もあるし、途中にお地蔵さんも立っている。
昔は千葉山に続く遍路道だったかもしれない風情のある道です。

 ガサッガサッと音がしたら、すごい勢いで黒っぽい物体が斜面を駆け下りて行った。ウッ! 鹿か?
でも鹿にしては黒っぽ過ぎるし、尻尾が上に向きふさふさした白い部分があるのも変だ。それに角も見えなかった。
でも跳躍して行ったのだから猪ではないし、カモシカならあんなに早く飛び跳ねないだろう。
考えながら歩いていると又もやガサガサ。今度も同じような動物が駆け下りて行った。
この山塊で動物を見るのは初めてだったが、何だろうな?矢張り鹿だろうな。そう云う事にしておこう。

中山からの道に合流。ここまで来れば双子山は目と鼻の先だ。
この中山からの道もハイキングコースに指定されています。

        
                      双子山から                               双子山の寅

 双子山から見る富士山が先ほどよりはっきりしてきたようだ。ただこの双子山山頂は今までで一番荒れていた。
広場はススキや雑草が生えこのままでは今に展望台に行くのも大変になりそうだ。その展望台も下の木が延びてきて富士山を
隠してしまうかもしれない。そんな荒れだした山頂で一番似合っていたのは寅です。もっとススキの背丈が伸び、虎の台座を
隠してしまえば更に似合うだろう。

 双子山の入口に新しい標識が立っていて 「双子山 345m」 とある。エッ! 双子山って400m台ではなかったのか。
そう間違いなく双子山の標高は436.5mだった。
それにしても何故だろう? 標識の立つ場所が双子山の三角点の所でないのも変だが、標高が100m近く低い理由が分からない。
標識も手軽な木製の物ではなくアルミ製立派なもので、立てた団体もこの山域の標識ではよく見かける団体だ。 
単なる間違いなのか、それとも意味があるのか???

 
                千葉山(496m)                            矢倉山(311m)

 双子山から農道を西に向かうと十字路に出て、東側の農道の先には富士山が見える。千葉山には直進する農道を行くのだが
ここで少し農道を離れピークハンターをするのも面白い。斜面にある木の階段を登り茶畑の間を上に向かうと未舗装の農道に出る。
更にその道を上に向かうとピーク付近からは舗装された農道になる。
この辺りからは西も東も開けた景色を眺めることができる。尤も景色と云っても今まで見てきた景色と余り変わり映えはしないが。
ただこの頂にお地蔵さんを祀った祠があるのをみると、この道も千葉山智満寺から東光寺や心岳寺に続く遍路道だったのだろう。

 舗装された農道を下ると双子山からの農道に合流する。

   
         智満寺仁王門               仁王門から中門                  境内から中門

 智満寺へは千葉公会堂のある駐車場側から入ると長い階段を登らないで済むせこいルートをとった。
それでも県の文化財に指定されている仁王門ぐらいは通らないと、と途中から階段の途中にある仁王門に向かう。
ここまではただの一人とも出会わなかったのが、ここでは何組かのハイカーや参拝者がいた。流石智満寺だ。
残りの階段を登り中門を潜って境内に入る。茅葺の屋根に草が生えている中門に風情を感じる。

 
              千葉山智満寺                                 薬師堂

 60年に一度御開帳されるご本尊千手観音と3年前に倒れた国の天然記念物 「頼朝杉」 の幹からから制作された、阿弥陀如来の
特別開帳が今年の秋に行われるのを新聞で知ったのですが、つい忘れてしまい拝観することができませんでした。
年寄りは思い立ったが吉日で、すぐ実行しないと忘れてしまう。と反省するが、その反省もすぐ忘れてしまいます。

 まだ新しく見える本堂の屋根の茅の一部は、我が故郷御殿場の萱も使われていると茅葺をしていた職人に聞いていたので
何となく愛着も感じます。
この智満寺の山号は当初 「宝龜山」 だったが、源頼朝が家臣の千葉氏に寺の中興を命じ、その功により 「千葉山」 になったと
伝えられている。
同じように源頼朝の命を受けて創建した、知多四国霊場の 「大御堂寺 」に比べどうだろう。
本来ならその地で父親の義朝が忙殺されて墓もあり、供養のために建てた大御堂寺の方が立派になる筈ですよね。
なのに戦勝祈願を行っただけの智満寺は国の重要文化財になるほどの建物だとは。
尤も両寺とも鎌倉時代からの建物ではなく、智満寺は安土桃山時代の1589年、大御堂寺は江戸中期の1754年に再建されて
いるので、その年代差なのでしょうかね。

   
          本堂向拝                  オビンズル様                    ぎんなん

 自分の悪いところを撫ぜると治るとされるオビンズル様だが、膝のあたりがピカピカしている。
私も痛みを感じる左足首を撫ぜたいが、胡坐を組んでいるの撫ぜようがない。残念。
このオビンズル様も愛知の知多半島に行くと撫ぜた気配を感じないものが多い。どちらかと云うと前掛けを沢山つけ撫ぜさせ
ないようにしているのではと、邪推したくなるほど前掛けが多い。
しかもその前掛けが古くし、その上から撫ぜても治癒の効果はなさそうだ。
所変われば品変わるとはいえ、それではオビンズル様を安置する意味がない様に感じるのだが。

 日も当たりベンチもあるので昼飯を食べて行こう。今のところ時間は想定通りだ。

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2 コメント

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Unknown (itta)
2015-11-23 20:58:00
とても魅力的なコースですね。
どうだん原の紅葉が、どんな感じなのか、、それは次回のお楽しみですね。
双子山へと向かう道ですが、私は舗装路を歩いていました。もしかしたら、脇に平行に走る尾根には、歩ける道があったのでしょうか、、?
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ittaさんへ (はぐれ)
2015-11-24 14:53:47
ittaさんの言う「舗装路」が何処か分かりませんが、ittaさんが9月にi歩いた天徳寺-千葉山-双子山のときの農道とは尾根が違います。
東光寺を中心とするとittaさんは西の尾根を歩き、今回私は東の尾根を歩きました。
外にも東光寺の沢伝いに行く農道もあります。この道は双子山の広場と三角点の間の参道手前に出ます。

3本の登山路の中では、今回の東の尾根伝いの道が一番変化に富んでいます。
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