はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

遠州七福神3-3

2013-04-09 09:33:53 | 寺社遍路
遠州七福神(大黒天・寿老天・布袋天)3              歩行月日2013/03/29

歩行時間:8時間45分 休憩時間:1時間45分 延時間:10時間30分
出発時間:6時00分  到着時間:16時30分
歩  数: 52、450歩  GPS距離:40.0km
行程表
 袋井駅 1:00> 桶ヶ谷沼 1:15> 法雲寺 1:45> 極楽寺 1:00> 森大橋 1:25> 春林院
 1:50> 永江院 0:30> 掛川駅

 観歩記
極楽寺の次は掛川の永江寺で遠州七福神は結願になる。この七福神巡りの1回目は50km、
2回目も40km以上と歩行距離が延びていたが今日はどうだろう。ここの極楽寺までで16.5kmと
余り延びていない。残りの森から掛川も15km程度などで30km程度しかならないだろう。
しかしそれでは少々寂しい気がする、せめて40km近くにはしたいのだが。
森・掛川間は何回となく歩いているが、一番距離が稼げそうなのが北の方向にある合歓の木
学園を経由するコースだ。他には塩の道コース、飛行場トンネルコース、遠江33観音コース、
可睡斎経由コースなどが考えられる。
さてどのコースにしようか、一先ず森の街に行ってから決定する事にしよう。

県道40号の詰まらない道をテクテク歩く。まだ3月なのだが日中で陽が射していると暑くなって
くる。もうジャンパーもいらないし手袋も薄手の物が1枚で充分だ。寒い分は歩いていれば何と
かなるが暑いときは何ともできない。当分この程度の気温が続いてくれると嬉しいのだが。

森大橋に12時に到着し距離は22kmになっていた。極楽寺から5.5kmと思っていたより距離があり
これなら合歓の木学園経由だと42kmは越しそうだ。だが永江院では納経をするので5時前には
到着したい。今12時なら時速4kmで丁度5時には着く計算だがチョット危ない気もする。などと
他のコースを含め色々迷った結果、まだ一人で歩いた事のない飛行場トンネルを抜け、その先は
適宜東に向かって歩き、南に永江院がある辺りで南下するコースにした。
これなら40kmには少し足りない程度にはなるだろう。

      
          森町トルシエ通り

「トルシエ通り」のトルシエとは、2002年サッカー日韓ワールドカップのときの日本代表監督で、
日本を初の決勝トーナメント進出に導くが、決勝トーナメント1回戦トルコに敗れW杯終了後、
監督を退任した人です。
そのトルシエの名前が何故こんな場所に残っているのかと言うと、当時のサッカー日本代表が
この通りの先にある宿泊施設「葛城北の丸」をベースキャンプホテルとしたからだろう。
それにしても道の片側に10軒ほどしか家のない通りを、トルシエが見たら何て言うだろうか。
口の悪いので有名な彼でも両手を曲げ、肩をすくめながら「オー!」と言うだけだろうな。

 

飛行機トンネルのことは以前詳しく紹介したので、今回は写真の紹介だけにします。
この写真の場所以外にも実際に飛行機の部品を作った地下工場が、この付近にあるそうです。
何にでも好奇心が強い私ですので、気になると探したくなるのですが、どうも暗い穴は苦手で
穴の中に蛇? 熊? 蝙蝠? 蜘蛛?と思うと中に入る気がしません。今回も外から写真を
撮っただけで退散しました。若しかすると私は閉所恐怖症かもしれない。

 

飛行機トンネルを抜けると嘘のように広々とした場所に出る。以前誰かが「地下工場で作った
飛行機を、ここで飛ばした」
などと言っていたが、そんな冗談を信じたくなるように広い。
その広場は今は「サカタの種」の温室が何棟も建っている。温室の中を覗き込むとネギなどの
野菜を栽培している温室もあったが、殆どの温室はカラフルな色の花が咲いていた。
ここは種の会社なのだから、あの花の苗を売るのではなく、これから種を作るのだろうか? 
それにしては一つの温室に何種類もの花があるのは何故だろう?

 
        吉岡大塚古墳                吉岡大塚古墳(前方後円墳)

吉岡大塚古墳とは「原谷川右岸の河岸段丘上の南北約2.5km、東西約1キロメートルの範囲の
中に、前方後円墳4基、円墳16基、方墳3基が確認されており、東遠地域における一大中期
古墳群を形成している。これらの古墳のうちの前方後円墳4基と円墳1基が、和田岡古墳群と
して国の史跡に指定された。
吉岡大塚古墳は前方後円墳で、この古墳の特徴は後円部の大きさに比べ前方部が極めて
小さく低い事である。墳丘の立地から考えて5世紀中ごろに築造された首長の墓と推定される。
埋葬施設は調査されていない。   平成8年3月29日指定」


            
                       案内板より
そう確かに離れて見た時は円墳と感じたのだが、近寄ってみると確かに方墳部分もある。
今まで持っていた前方後円墳のイメージとは大分違うが、周りに周堀もめぐらされたいる
本格的な前方後円墳のようにも思える。
昨年ここを通ったとき丁度円墳部分の発掘調査をしていて、作業をしていた人が
「見学していきませんか」
と声を掛けてくれたのだが、団体歩行だったので諦めてしまった。
惜しい事をしてしまったと今でも残念に思っている。

実はこの和田岡古墳群は、初詣ウオークで歩いた油山寺の近くまで広がっていて、中でも
古墳群の中で最大の各和金塚古墳は、初詣のとき少し足を延ばすだけで行けそうだ。
これなら来年の初詣ウォークのルートも再検討をしなければならない。

 
         春林院                     塩の道の常夜燈

古墳から台地を降りて遠州33観音札所の春林院で少し休憩をする。
ここからは遠州33観音で歩いた垂木の大雲院まで行くのだが、途中は塩の道とも重なり
馴染みのある道だ。だが大雲院から先はそれらの道と別れ、まだ一度も歩いた事のない道
になるが太い車道なので間違うことは無いだろう。その道を更に東の進み倉真川に出たら
掛川の街に向かって南下する。分かりやすいから間違う事もないだろう。

でも間違えてしまいました。車道を黙々と歩いていて信号のある交差点でフト南側を見ると
高架になった道路が近くに見える。この辺りで高架の道路なら国1号線のバイパスしかない。
そのバイパスが近くに見えるとは? 急に不安になってきた。確かに少し前に川はあったが
倉真川とは思わず通過してしまった。誰か聞く人が居ないかしら・・・・・・

矢張り来過ぎていた。南に見えるのはバイパスの西郷ICで、この道を直進すれば掛川駅に
ぶつかるとの事だった。永江院の場所も聞いたのだが生憎知らなかった。
確か永江院は倉真川の西にあり、バイパスを越してすぐの所の筈だから何とかなるだろうと
西郷ICを目指して歩き出した。ICを通り越した所に小さな川があったので、川沿いに歩きた
かったが道は無い。多分この川は倉真川の支流だと思うと少しイライラしてきた。
道を聞きたいが人は居ない。仕方ない次の西に向かう道を曲がるしかないな。

あった!ようやく川に出た。川の名前は分からないが多分倉真川だろう、と橋を渡り少し
行くと見覚えのある景色になり、その先に寺があった。
迷った割には案外早く15時35分に永江院に到着した。

 
           永江院                       山門の竜

永江院の山門の竜は案内板によると
「永江院門頭の竜は、御陽成天皇の御代で豊臣秀次のとき(1600年頃)掛川城主山内対馬守
一豊が、左甚五郎につくらせて、寺門にかかげたものだといわれている   掛川市誌より」

一方遠州33観音のHPには
「総門と龍の彫刻は掛川城主山内一豊が寄進したものである。文禄2年(1593)の棟札によれば
この龍の彫刻は飛騨高山の名匠藤原棟教の作で・・・・・・」

となっているが、どちらが正しいのやら。
この竜の彫刻は、掛川市の文化財にも指定されていないようなので、左甚五郎作は眉唾の
気もするが、掛川市誌に書いてあるとなると・・・・・・

  
           布袋天祭壇                     境内の石仏

納経を済ませ本堂で七福神のお参りをさせて貰ってから境内を散策する。整然とした境内に
は何体かの石仏があり、その中で目を引いた石仏があった。
赤い毛糸の帽子を被り一見は地蔵のように見えるが、よく見ると手が六本あり二臂合掌形の
地蔵とは明らかに違う。六臂合掌形ともいえるこの石仏が持っている物は、棒状な物が三本
と先端が丸い物を持っている。最近購入した石仏の本を見ると棒状な物は宝棒らしいが丸い
物は金剛鈴? 結局何の仏様なのかが分からない。情けないなー。

    
       掛川城                      掛川城
 
永江院からは終盤モードでのんびり歩いていると散歩中の人が声を掛けてきた。
「ウォーキングですか、 私は家の周りを毎日1万歩は歩いているけど、そうして外を歩く時は
一回で何歩くらい歩くものですか?」
聞いてきた。
歩数計を取り出して「此処までで4万9千歩を越えています」と言うと驚いて
「そんなに歩いたら却って腰が湧くなってしまう」とアホたれていた。
本当に少々歩き過ぎだとも思うが、今日も念願がかなって掛川駅に着いた時のGPSは
ジャスト40km。歩数は52.450歩だった。これで行き過ぎた甲斐があった(?)

結局遠州七福神の3回の合計はGPS距離が134.9kmで、一回平均だと45kmになる事になる。
コース設定が拙かったり、わざと距離を延ばしたりして思ったより長くなってしまった。
でも中々楽しい七福神巡りだった。

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
HPの更新ができなくなり未完成のまま2年を過ぎてしまいました。
何とかしなければ思いつつ、ブログに時間を取られ見苦しい姿を晒していますので、
ここで一念発起してHPを作り直す事にします。
とは言うもの六十の手習いどころか七十の手習い、しかも独学ですので満足できるHPには
ほど遠い出来になると思いますが、兎も角挑戦してみます。

そんな訳で当分の間このブログは開店休業状態になります。再開のときはまた寄ってください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿