はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

カタクリ咲く湖西連峰へ

2016-04-08 18:15:57 | 低山歩き
歩行記録                                                           H28-4-6(水)
歩行時間:6時間25分   休憩時間:1時間25分   延時間:7時間50分
出発時刻:7時00分     到着時刻:14時50分
歩  数: 31、123歩(推定距離22.09km)    GPS距離19.4km
行程
 二川駅 0:40> 松明峠(東山) 1:00> TV塔 0:15> 普門寺峠 0:15> 神石山 0:10> 雨宿岩 0:30> 多米峠 1:10>
 大知波峠 0:25> 富士見岩 0:30> 本坂峠 0:30> 国道出合い 1:00> 三ケ日駅

                            カタクリの花は何処だろう
 ネットで三河足助のカタクリの花を探していたら、湖西連峰にカタクリが咲いている記事がヒットした。
記事は3月25日に湖西連峰の宇利峠から二川駅を縦走したものだったがカタクリの花の場所の記載はない。
ならば私も同じコースを歩けばカタクリに遭遇するだろうと考えた。
だがネットには途中にある塩の道の本坂峠までは色々データがあったが、本坂峠から宇利峠の情報はあまりない。有っても
本坂峠先の中山峠からは踏み跡薄いとか迷いやすいとの情報ばかり。
それもそのはずで二川から中山峠までは、愛知県側では 「豊橋自然歩道」 となっているが、その先はようだ範囲外のようだ。
豊橋自然歩道は便利な事に 「トレッキング愛知 豊橋自然歩道&三河の山・尾張の山」 のHPが充実していてこのHPだけで、
コースの大方は分かってしまった。
それによれば中山峠から二川駅までは歩行時間が7時間40分とあるので、休憩を射れれば9時間で歩けそうだ。
問題の中山峠~宇利峠は他のデータから大よそ2時間程度とすると、これだけで11時間になる。更に問題なのは宇利峠から
天浜線の三ケ日駅までが遠く、ここでも2時間はかかりそうだ。すると合計13時間は越えてしまう。
始発電車で藤枝を出ても三ケ日駅に着くのは7時20分。それから歩き出しても二川駅に着くのは夜の8時を過ぎてしまう。
これは歩きなれた山でも避ける時間で、それが初めて行く山ではとても無理だと二川・宇利峠は諦めた。
なら三ケ日・中山峠・二川だと全行程の予定が11時間で二川着が6時半ごろ。ウーンこれでも初めての山ではナー。
では三ケ日・本坂峠・二川なら9時間程度。これなら4時半ごろには二川駅に着きそうだ。

 一度はそのコースに決めたが、もし後で本坂峠から北を歩きたくなったときに中途半端なコースになってしまいそうだ。
なら逆コースの二川駅から歩きだし本命は本坂峠とし、時間的余裕があったら中山峠まで足を延ばすようにする。
次回先の北の方を歩きたくなったら、着いたところから歩けば良いと二川駅出発とした。
豊橋自然歩道のHPのコースタイムは、中山峠から南に向かう時間のようだが、逆コースでも左程の違いは無いだろう。


                                    歩行コース

      
                        二川駅                                最初の標識

 “駅から低山歩き” をしていて最初に困るのは登山口までが分かりにくい事だが、このコースは事前にHPを見ておいたので
難なく最初の標識を見つける事ができた。
何しろ二川駅北口を下りて、旧東海道の駅前交差点を横断して、次の二川駅北の信号を横断してから右折する。信号から200mも
行くとコンビニがあり、その前に最初の標識があるので、そこを左の上り坂に入る。ただここの標識は 「二川自然歩道」 なっていて、
どうやら最初の松明(松明)峠まではこの名前を併用しているようだった。

 
                  MHの蓋                               豊橋自然歩道案内板

 MHの蓋の模様に手筒花火とお城が描かれている。手筒花火と云えば静岡県では新居町を思い浮かべるが、手筒花火の
発祥の地は、ここ豊橋らしい。なんでも徳川家康の鉄砲隊がこの花火の技術を持ち帰り、三河や遠州に広めたとされる。
お城も描かれているが遠州と三河で城と云えば浜松城と岡崎城が有名だが、豊橋にも吉田城なる城があり徳川・今川・織田・武田
の間で争奪戦を繰り返した城らしい。今は復元された鉄櫓が残っているだけだという。
吉田城の吉田とは豊橋の元の地名で、明治に入り豊川に架かる豊橋の名前から豊橋と改名したと東海道を歩いた時に知った。

 伊寶石(いぼいし)神社の入口に豊橋自然歩道の案内板があった。
豊橋自然歩道は松明(たいまつ)峠から西に行った東山登山口を指し、二川自然道は二川から松明峠だと云う事が分かった。
勿論ここには隣県の湖西連峰の事は書いてなかった。

   
          伊寶石神社                  神社裏の山道                    ヤマツツジ

 伊寶石(いぼいし)神社は本殿が鳥居の中に納まるような小じんまりした神社で、社は大きな岩の前にあった。
神社の案内板には 「社殿裏の巨巖にたまる霊水が 疣を取るのに効果があると 古来遠近の信仰が深い」 そうです。
 でも疣の無い私は巨巖には行きませんでした。

 神社からの山道は自然林の中の道で気持ちがいい。林を過ぎても周りには植林された木は見当たらず気持ちいい道は続く。
時々ヤマツツジも咲いていてカタクリへの期待は高まる。見落とさないようにしないと。

 
                  松明峠                               松明峠から浜名湖方面

 松明峠から見晴らしがよく南には二川の町、東には浜名湖が見えている。

 
               松明峠から豊橋方面                              稜線は続く

 西は建物ががビッシリある豊橋の街並み。吉田城は当然分からないが、海の向こうに薄っすらと見える山並みは知多半島か。
北を見ればこれから歩くだろう稜線が延々と続いていて、送電線もその尾根の上を走っていた。

   
          最初の三角点              浜名湖越しのアクトタワー             山桜の上に鉄塔が

 松明峠には4等三角点二川があった。標高は250.7mと低いが、今日も一番高い山でも427mが最高峰の低山ばかりだ。
だが標高は低いが中々の景色なので楽しみだ。浜名湖方面をよく見れば浜松のアクトタワーが霞んで見えていた。
山桜が中腹には転々と見えているが、山中にある山桜は幹が高く、花が上の方にしか見えないので余り綺麗とは言えない。
送電線の鉄塔の下に葉桜になった山桜が咲いていた。

   
                                    山道脇のカタクリ

 アッ! カタクリが咲いている。でも時間が早く陽の光が弱いのか花弁が前に垂れている。これでは駄目だ。
カタクリは胸を張るように花弁を後ろ一杯に反らしている姿が相応しい。数輪の塊が4・5カ所しかないがこれで終わりか?
少し待って胸を反らすまで待つか。いやそんな余裕はない。
そうだカタクリを紹介したブログには花の場所は書いてなかったが 「カタクリの群生地では」 と紹介してあったはずだ。
ならこの先にはきっとカタクリの群生地があるだろうと決めて歩き出した。

   
          藪ツバキ                       尾根の細道を行くと前方が開けた気分いい道

 落下した椿の花がいたる所に落ちている。だが木に咲いた椿の花は少ないうえ緑の濃い葉に隠れ上手く写せない。
実際はもっと大きな木の椿が多いのだが、そうなると写真を写しても赤い花が判然としなかった。

 ピークや道の奥に作られた見晴らしの良い場所が各所にあり、写真のような尾根道を行くと急に前方の視界が広がる所は
気分も高揚してくる。アー! 今日は来てよかったと。

 
               黄スミレの群生地                                  何スミレ?

 ロープで周りを囲った黄スミレの群生地があったが、花の時季に早すぎるのか、それとも遅すぎるのか咲いている花の量が少ない。
それに囲いから離れた場所に咲いてるので、しっかり写真に撮る事ができなかった。
 高草山の群生地に比べれば1/5くらいの規模だろうか。

 この山にも各種のスミレが咲いているが名前が分からない。このスミレもよく見かけるのだが何という名のスミレなのか。
余りにあちこちに咲いているので黄スミレに比べ人気は無いようだ。黄スミレも花が綺麗で人気があるのではなく、希少価値で
人気があるのではないか。自分だけが見た。という優越感を味わいたくて。

      
                    何ツツジ?                                三つ葉つつじ?

 何種類かのツツジもあちこちに咲いていた。せめてツツジ位の名前は覚えたい。                

   
           キイチゴ?                  岩の間の道                    巻道がある

 岩場にツツジが咲いていた場所で道が3本に分かれていた。ここのルートは踏み跡も濃く標識もしっかりついているので道の
心配はないが、それでも左右には細い分岐が何カ所かある。ただ縦走コースは一番ハッキリした稜線の道を歩けば間違いはない。
時折オッと見晴台だったと後戻りしたこともあったが安心して歩ける道です。

 だがここの3分岐はどれも同じくらいの道なので迷った。先ずメインと思われる真っすぐ伸びた道を行く。
だが5mも行くと道は無くなっていた。次に行った道の先は岩場になっていて覗くと下に道が見えていた。下れないこともなかったが
下の道を見ればここを通らなくても他に道はありそうだ。
結局最初の分岐を岩の間から下るとすぐ平坦な道に下りる事ができた。その先には先ほど上から覗いた岩があった。

 
           屏風のように長く岩が続いている                      観覧車と新幹線が見えた

 岩場の所に横に長くつながっている岩があったが、この岩の横を歩く道があれば面白そうだ。
“蓑毛(いもう)湿原” に行く標識があった鞍部を過ぎ、次のピ-クから二川方面に観覧車のような物が見えた。カメラの望遠機能で
見ると間違いなく観覧車だった。二川に観覧車があるような遊園地があったかな? 後で調べてみると「のんほいパーク」という
動植物公園という動物園+植物園+遊園地のある欲張った有料公園だった。
しかし “のんぽり” って何だろう? ノンポリならの学生運動に参加しなかった学生を指す言葉だが、ここでは動物園でもなし
植物園でもなし、遊園地でもない、どこにも属さないという事なのか。マサカそんな事は無いだろうが。
一応写真を写しておこうとカメラを構えていると、その公園の前の高架を新幹線が走っていた。タイミング良く写す事ができたが
先頭車両が建物の陰に入っていて、どこに新幹線があるか分からない写真になってしまった。

 
             二川TV中継所                                 カタクリ群生地

 TV中継所ならば粟ヶ岳や高草山、日本平、山原、浜石岳等を思い浮かべてしまうが、二川の中継所はこじっまりした小さな建物が
一つあっただけだった。

だがその前の広場に 「お願い カタクリの自生地です。保護策の中に立ち入らないでください」 の標識があった。
矢張り群生地はあったのだ。休憩もせずにカタクリの写真を撮り始めてしまった。

  

 群生の規模は三河の足助より全然狭く、金谷の群生地より広いといった感じです。ロープ外の道脇にま沢山咲いているので
案外写真は簡単に写す事ができました。

   

 私がここに来たのは4月6日なので、次の週末の9日10日でも十分カタクリの花は間に合うと思います。
興味のある方はお出かけください。

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4 コメント

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Unknown (あや)
2016-04-08 19:27:38
まー、偶然!(笑)
過去に登った山の中から季節の山を紹介(?)する記事を書いてみたくなって別ブログを立てて、その最初の記事を湖西連峰にしたばかりです。
充実度が違うので恥ずかしくなりました。
まずは、はぐれさんのブログを読んで参考にしてから書けばよかった。

今年は新潟に春の花を見に行ったのですが、カタクリが斜面を埋め尽くすように、ほとんど雑草のように咲いていたのには驚きました。
静岡ではロープを張って保護しているのに・・・。
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Unknown (松理)
2016-04-08 22:51:59
 湖西連峰は,確か4度やったことがあります。その内の2度は,新所原駅→中山峠→三ケ日駅でした。
 新所原駅を7時頃に発ち,中山峠12時15分頃,農道13時20分頃,三ケ日駅14時40分頃でした。
 三ケ日駅起点で湖北連峰をやったこともあります。
 三ケ日駅8時頃,宇利峠9時15分頃,尉ケ峰15時20分頃,浜名湖佐久米駅17時頃でした。

 カタクリを見たいものです。
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あやさん (はぐれ)
2016-04-09 08:05:42
別ブログの「季節の山」を拝見しました。
山? と突っ込みを入れたくなるような印象を受けましたが、これから変化していくのでしょう。
湖西連峰を歩く前にあやさんが昨年2度ここを歩いていたことを思い出し、ブログを探したが見つかりませんでした。
若し見つけていれば歩くコースが変わっていたと思います。
次回は普門寺や葦毛湿原を入れて歩くつもりです。

綺麗な花を栽培しているのですね。でも私にはこぼれタネで咲いた雲南桜草が可憐でした。
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松理さん (はぐれ)
2016-04-09 15:07:13
アァー良かった。松理さんのデータを歩く前に知らないで。
もし知っていれば “俺も” とばかりに歩いた事でしょう。
そして途中で暗くなり恐ろしい目にあっていたかも・・・・

湖北連峰 いい響きですね。
尉ケ峰とは云いませんが風越峠辺りまで歩きたいな。
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