はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

小笠丘陵徘徊 Ⅲ

2016-03-19 09:54:27 | 低山歩き
歩行記録                                                            H28-3-13(日)
歩行時間:6時間55分   休憩時間:1時間55分   延時間:8時間50分
出発時刻:7時25分     到着時刻:16時15分
歩  数: 26、849歩(推定距離19.1km)    GPS距離19.0km
行程
 菊川駅 0:55> 遍路標識エコパ南1P 0:30> 山本橋 0:10> NO16分岐 0:15> 法多山参道 0:10> NO16分岐 0:20>
 尾根出合 0:15> 三ツ峰 0:10> 尾根出合 0:10> NO16分岐 0:15> 尾根出合 0:20> 行止り 0:15> 尾根出合 0:10>
 ヌタ場 0:05> NO16分岐 0:25> 奥の院 0:25> 2号鉄塔  0:20> エコパ 0:30> エコパ東1P 1:15> 掛川駅

                                   最後の徘徊 
 
                法多山尊永寺                              法多山尊永寺

 NO16号の標識のある分岐から朝歩いた道を法多山に向かって下る。
今日は何度も同じ道を歩いたものだ。尾根の合流部には合計4回も行ってしまったし、前回を合わせれば7回も行った事になる。
これだけ短期間に何度も行けば、当然辺りの地理は把握できるはずなのに、まだ疑問点ばかりだ。
現地で地図を見ながら調べても理解できないのだから、もうどうしょうもない。地形図を読めない悲しさだ。

 いつまでも気落ちしていても仕方ないと、気を取り直して沢を横切り参道に出ると 「何処から来たのですか。」 と声をかけられた。
山の名前を言っても理解できないだろうと 「山を越して来ました。」 と言っておいた。
すると 「へ~ 山の中にもお詣りに来る道があるのだすかぁ」 とひどく感心したように私を眺めた。
これで気落ちしていた気分が少し持ち直したのだから私は軽い男だ。

 朝、呼び込みのいた門前の駐車場を見て、今日はお寺で催し事があるのでは、と思ったが特にそんなことは無いようだ。
普通の土日で参拝者が多いとは、さすが “東海の高野山” の事はある。

  
        3・4・5標識                      4号鉄塔                     3・4標識

 参道横のNO16の標識が本堂の方向を指していたので、周りを見ながら歩いたが次の標識は見当たらなかった。
僧侶の墓と思われる無縫塔の墓地から、ロープを張ってある坂を上り奥の院に向かうのだが、その坂の入口が急で歩きにくい。
これでは供え物を持って奥の院に行く事は出来ないのではないかな? と感じるくらいだ。
尤も奥の院は小さく、いつ見ても何の代わり映えがしないので、果たして僧侶たちがここにお参りに来ているかどうかだが。

 16号鉄塔の存在は分からないまま4号鉄塔に着いてしまった。ここにある送電線の案内表示は3・4・5号で16号は無い。
地図を見てもここより東には送電線は走っていない。
アッ チョッと待った! ハイキングマップで、この4号鉄塔から南に走る送電線を追ってみると、なんと 「7号鉄塔」 と思われる
場所に 「NO19」 と載っている。確か県道山本橋近くの電柱に “NO6” 表示があったが、その裏に “NO18” の表示もあった。
送電線名は “愛野大須賀線” と “西掛川大須賀線” の違いがあったが、もしかすると・・・・・

 私の妄想は鉄塔番号は違うが愛野線も西掛川線も同じ送電線ではないかと云う事だ。
つまり4号は16号と5号は17号とすれば途中にあった標識も理解できる。また6号の裏の18号も然りだ。
しかし愛野線の1号はエコパの南Pで地下に入ってしまうので、西掛川線の13号より先の行先が不明になってしまう。
止めよう。冴えていない頭で、いくら考えても正解は出そうもない。

 3号4号の標識は、エコパからの138°展望台に続く道の真ん中に立っていて見落とすことは無い。

  
          最後の断崖                3号の先に2号鉄塔が                3号鉄塔の名札

 縦走路に入ると、またもや右側には断崖絶壁が現れる。ここにある断崖はこの縦走路の中では一番高度差がありそうだが、
高度恐怖症の私には覗き込む事ができないので、満足のいく写真は写せなかった。
 尾根道にある3号鉄塔の先には2号鉄塔も見えている。朝は2号の先に3号が見えたが今は逆の眺めになった。
この2号鉄塔には珍しく鉄塔番号が表示されていた。勿論3号と書かれていたが、残念ながら15号の表示は無かった。

      
                   エコパ.法多山の道へ合流                           2・3号標識 

 平坦な林に入るとエコパのビオトープから法多山に行く道と合流する。エコパには右に行けばよいのだが、またもやくだらない
考えが頭をよぎり、2号鉄塔にも行ってみる事にして左折した。
車道に出る前にある2号鉄塔への階段をフーフーしながら登る自分の気が知れない・・・・・・・

  
        2号の先3号鉄塔                2号鉄塔の名札                スタジアムが見えた
  
 先程通ってきた3号鉄塔は見えていたが、すぐ下にある筈の1号鉄塔は樹木が邪魔をして見えなかった。踏み跡はと探したが
それも見当たらない。だがまたもや余計なものを見つけてしまった。
それは稜線を辿るように北に延びている踏み跡だった。道とは言いづらい感じの踏み跡だが、十分辿っていくことは出来そうだ。
もうこうなると我慢が出来ない。今、登ってきた階段を下るより、こっちの方が断然面白そうだと、またもや新しい道へ。

 一旦上っていた道が下りだすとシダが増えだした。鞍部に着くと左右に下る凹みは一面のシダに覆われているが、その凹みの
中央部は踏み跡のようにも沢のようにも見える。正面への上りは・・・・・ ウーン殆ど踏み跡らしきものは無い。
でもここを右に下ればすぐ林の中のビオトープへの道に出てしまい面白くない。ならもう少し登ってみよう。

 程なくして正面が急斜面の場所にでるとエコパの屋根が見えてきた。だが正面の斜面は下れそうもないので、左にあった踏み跡
らしき跡を辿って行く事にした。

      
               スタジアムとグランドが見えた                         こんな側溝が5カ所あった

 更に下るとグランドとスタジアムが随分近くに見えるようになった。ヤレヤレ何とか着いた。と一安心したがそれは甘かった。
写真は藪の上の部分で藪が薄く見えるが、実際は体を進めるのが苦労するほどの藪で、仕方なく右に下る林の中に逃げた。
だがそこもすぐに藪になり、どうせ同じ藪なら正面突破を図ってやれと直接グランドの藪を下る事にした。
茶畑の藪よりは数段良いが、時折いばらのある枝があり顔や手に痛みが走る。体で押し切れない蔓は少し下がり踏みつけて
進む。あと少しだと云うのに後悔しはじめた。こんな事なら2号鉄塔に登らなければ、とうにグランドに着いているものを・・・・・・

 下をのぞき込むと何やら側溝のような物が見ていた。あそこまで行けば何とかなりそうだと再びやる気が湧く。
側溝に着いたものの、右に行っても左に行っても下は同じような藪だった。いや藪がだんだん薄くなってきた感じだ。

 
                 やっと着いた                               最後の徘徊カ所

 また下を見ると側溝が見え、そこを目指す。そんなことを5回も繰り返しやっと石垣の上に出た。
直接飛び降りるには高すぎたので、自転車置き場の後ろの石垣が終わる所まで移動して無事グランド着。

 山の写真の右の鉄塔が2号で、そこから頂を下った所に見えるのが3号鉄塔。歩いた道は更に少し登ったあとで、手前の
斜面を下ったようだ。
このように歩いた場所を眺めていると楽しくなってきて、また歩いてみようとなるのだが、ここは違った。
マ~一度は話のタネに歩いてもよいが、再度歩く気にはならないし、他人に進める気にもならない。
これなら1号から直接2号鉄塔に行く方が利用価値がありそうな気がする。
こんな風にして今日最後の徘徊は終わりました。

 
               梅は散ったが                                桜はまだだった

 帰りはエコパの花の郷で桜か梅を見ながら帰ることにしたが、梅には遅く桜には早すぎた。

 
                               バイクでアクロバットをやっていた

 代わりに見たのは駐車場で行われていたオートバイのアクロバットの練習だった。
前輪や後輪を上げたり、後ろ向きに立ち上がったり、走っているバイクを追いかけて飛び乗ったりして中々の物だった。
それにしても駐車場の舗装面にはタイヤの跡が一面に付いていて摩耗の激しさが窺える。さぞかし金も掛かるだろう。

  
         正法寺IC                    富士見台霊園IC                   結縁寺IC
             
 エコパから掛川駅へ向かうコースの難点は、エコパを出てからの道が長くて面白くない事だ。
今日もどの道で戻るかと考え、まだ歩いたことは無いが一番面白くなさそうなバイパスの歩道を選択した。
このバイパス、いえ調べてみたらバイパスではなく県道403号掛川磐田線なのだが、片側2車線の高速道路並みの道路が
東名掛川ICまで続いている。この道路はエコパの完成に合わせて開通したので、東名からエコパを結ぶバイパス機能を持って
いるのだろう。

  
                    いつもと視界が違う                              上張矢崎交差点

 道路は小笠丘陵の麓をほぼ直線で東に向かっているので、掛川駅正面の上張矢崎の信号で北に折れて駅に向かう事にした。
丘陵の麓なのでアップダウンもあり、三角形の2点を歩くので距離も長くなりそう道を、よく歩く気になるものだ。
だが、いつもなら溜池の横を歩くのを上から眺めたり、遠江33観音1番札所の結縁寺も見下ろすなど、普段と違う視線で景色を
眺める事ができた。(でもここも、もう歩く事はないだろう)

 
             掘削中の山                                     掛川駅

 掛川駅北口は乾杯するのに適した場所です。駅の横にはコンビニもあるし、木陰になったベンチもある。
4時は過ぎたと言え、まだ明るい外でアルコールを飲むのは少々気がひけるだが、ここではそんな気兼ねも感じないで済む。
のんびり飲みながら尾根の三辻の謎を考え始めた。今までは堂々巡りを繰り返していた考えが、アルコールで冴えた頭の芯に
ひらめいた事があった。
それは・・・・・・ 続けると長くなりそうだ。続きは次回のこころだ・・・・・・としよう。

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