はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

富士山麓道一周ウォーク3-2

2010-12-10 18:25:32 | 富士山
「富士山麓道一周ウォーク」
 3回目-2  歩行日2010/11/11  距離26.7km  歩行時間6時間6分

北口浅間神社 ― 道の駅 ― 忍野八海 ― 花の都公園 ― 十二曲峠 ― 
    6:55       7:28      8:40        10:00       10:50
              2.5k      5.1k       12.9k       14.8k

飯盛山 ― 大平山 ― 湖北 ― 交流プラザ ― 旭日丘
 11:07    11:30    12:22     13:27      14:20
 26.7k    37.9k    39.8k     43.9k       26.7k

                      朝日丘へ(紅葉)
               

花の都公園には花の一輪も咲いていなかったので有料施設の方には行かず直接山の登ることにした。
道が登りにかかった所は別荘地になっていて既に大分古くなっている建物がある。此処からは富士山も余り見えないし何が魅力でここに別荘を建てたのだろうかと疑問に感じるような別荘地だった。

        

その別荘地が終ると長い階段状の山道が始った。途中の木には「蜂に注意」の張り紙もあるが、どう注意すればよいのやら。
今日は生憎蜂が攻撃をするという黒っぽい帽子を被ってきている。帽子を脱げば白髪なのでその方が安全かな?など思いながら階段を登る。

 

十二曲峠に着くとようやく山中湖が見えてきた。富士山は大分雲に隠れてきたが、まだ山頂も見えていた。このままもう少し隠れないでいて欲しいと思ったが富士山が見えたのはこれが最後だった。

歩くたびにザックザックと音を立て足元が揺れる。まだ1段しかないが霜柱が立っていた。この霜柱の上を歩くのが面白く子供の頃の通学時は霜柱を探して歩いたものだ。今ではこうして冬の山でしか味合うことが出来なくなってしまった。

飯盛山の登りの途中から無線の鉄塔の保守用の道と時折交差する。
最近は携帯電話の普及で見晴らしの良い場所に鉄塔が建っている事が多い。それは仕方が無いが、その鉄塔の保守のための道が何本も山頂まで延びるのはどうだろうか? いえその全ての道を無くせと言うのではない。ここでも飯盛山にも大平山にも鉄塔が見えるが、そのいずれかの山に鉄塔を建てるようにすれば道は1本で済む。
更に言うなら携帯会社は合同で鉄塔を建てれば鉄塔も道も一つで済む。そうなれば経費も軽減され携帯電話の使用料も安くなるのではないか。
これは営利会社に任せていても進む話ではないのでアンテナ設置の許認可権を持つ国交省が共同使用を条件に山上では一ヶ所の鉄塔しか認めなければ良いと思うのだが、どうだろう。

  

大平山には見慣れないパラボラアンテナが立っていた。丸い部分は電波の収集反射板とおもっていたが、これでは無線の収集も反射もしないと思うが-----
しかしこれで良いなら風の抵抗が少なくて済むので設置費用は少なくて済むだろう。家庭用のBSアンテナも何故この形にならないのか?

               

大平山から山中湖越しの富士山を見たかったが富士山は見えなかった。
この写真は次回越す予定の明神山や三国山方面を写したものです。この山の向こうは静岡県になるのだから富士山一周も山梨県が2/5で静岡県は3/5と位なのだろう。だが中身(魅力)は山梨の方にグウと詰まっている感じだ。

地図で見ると山頂から直接山中湖に下りる道が載っているが見当たらない。小便に行くような薄い踏み跡があるがまさかな? 山頂のベンチにいた夫婦連れに聞くと、どうやらその薄い踏み跡の道が下り道らしい。けど「途中で踏み跡がなくなるから行かないほうがいい」とも言った。ここは忠告に従って山頂の東の下に見えている分岐点を下ることにした。だがその時こうも言った「林道になった所にある道標で林の中に入ると道が分からなくなるので、初めてならそのまま林道を下ったほうのがいい」とも言った。マーそれはその時考えよう。

頂上下の分岐点を右に曲り湖に向け下る。東海自然歩道はこのまま真っ直ぐ次の山に向かっている。ここで東海自然歩道ともお別れになるが、この後も指導票がしっかり付いている事を願うばかりだ。
道は急な下り坂で膝を痛めそうな感じがする。極力勢いを殺して膝に負担が掛からないように下った。どこから林道か分らないが車でも通れそうな道になると、山頂で聞いたように「山中湖へ」と書かれた道標があった。これは山中湖村が作成した道標で、これを見て無視する登山者は居ないだろう。私も山頂で聞いた忠告を無視して林の中に入ることに。
どだいここで道に迷ったところで下ってさえ行けば山中湖にぶつかる。いやその前に湖畔を周遊している車道がある。谷や崖もありそうも無い。道がなくなっても絶対大丈夫!と自分を勇気付け山道に入った。

        

入った当初は道もしっかりしていたし、手製の案内板も所々にあった。そのうち道は落葉が被さり段々薄くなる。それでも前方を見ればビニールテープなどがぶら下がっているので迷う事はない。
何も無い時は自分の判断で進んでいくとまたビニールテープなどが見えてきた。こうして歩いて行くと前方にやけに立派な建物が見えてきた。道らしき踏み跡はこの建物に向かっているのだが敷地の周りには柵がしてあり中には入れない。周りを見るが道らしきものは無い。だがなにやら別の施設がある。近寄ってみると猪のを捕獲する檻が幾つも置いてある。商売で猪を捕獲しているのかな?
その施設の前の方に今度は車道が付いていた。

        

車道を下って行くとペンションがある。何軒かの案内板もあり、それによると先ほどの建物はどうやら宗教関係の建物らしかった。宗教とは迷える人を救うのが目的なのに、迷える人を作ってはいけない。など考えているとニヤニヤしてきてしまった。
湖畔の周遊道路に出た。その先は山中湖だがタイミングよくそこからサイクリグロードが始っていた。ラッキー!

本来はこの辺りから逆さ富士が見えるはずなのに、こんな写真しか写せなかった。尤も細波の立った湖面では例え富士山が見えていても逆さ富士は見えそうも無かったが。

サイクリングロードは途中で終っていた。さてどうしよう、上の車道に出るか、それともこのまま波打ち際を歩いて行くか。こうして一人で歩いていると結構悩む事がある。でも自分の判断で決めて間違っていてもそれは諦めるしかない。人に被けるわけにもいかないし、人から恨まれる事もない。今回も歩けなくなったら薮漕ぎをしてでも車道に出ればいいと波打ち際を進む事にした。
波打ち際が段々狭くなる。上を見ると簡単には登れそうもない斜面になってきた。困ったなー。最後は平らな土の部分はなくなり草の斜面を歩くようになった。少し滑れば水の中。判断を間違ったかと後悔し始めたとき草むらの先に工事中のサイクリングロードが現れた。

 

時間はまだ1時、ゴールの朝日丘はもうすぐだ。気持ちが緩むと足も遅くなる。視線もそこらに散ってのんびりムードになって歩く。
これが昨日のように辺りが暗くなったり、終バスの時間が気なったりしていると速度のギアはトップに入り黙々と歩く事になる。何か目に入っても余程の事でなければ立ち止って見たりはしない。それが今はローギアで何か目に入るとすぐ立ち止ってしまう。
今も白鳥を見つけた。ススキが固まって湖の中に生えている、と写真を撮る余裕があった。

立派な施設の交流プラザに出た。次回は此処からスタートをするので出発地点を確認しなければならない。地図には登山口入りのバス停がある事になっている。あった。交流プラザの出口にそのバス停があった。さてバスは朝あるのか?時刻表を見たが良く分からない。10時ごろ有るには有るが、それが御殿場から接続しているのかどうか。マーいいさ朝日丘のバスターミナルで確認すればいい。

 

湖畔の車道を朝日丘に向かっていると湖岸に紅葉した木が見えた。オッ!今日最後の紅葉があったと思い近づいていくと紅葉は1本だけでなく何本もある。しかもそこには遊歩道があり何人もの人が紅葉を見ながら散策している。
私も遊歩道に入り右に左にと紅葉に誘われるまま、速度をローから2ローに落としてブラブラ歩きになっていた。
看板には山中湖 夕焼けの渚・紅葉まつりとあった。ライトアップの準備もしてあるので夜間も見ることが出来るのだろう。それにしても見事な紅葉だ。今が一番盛りの時季なのかもしれない。

 

対岸には今登ってきた大平山が見える。こうしてみると低くてなだらかな大した山には見えないが、階段が多く結構大変に感じた。富士山こそ清々見えなかったが次回もルートに入れておきたい山だった。

 

紅葉が始って1kmも歩いただろうか、朝日丘に着いた頃は逆に疲れが取れていた。
浅間神社行きのバスを調べたら、まだ1時間もある。ヨシもう一度紅葉を見てこよう。

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