はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

富士山麓道一周ウォーク4-2

2010-12-14 12:01:12 | 富士山
「富士山麓道一周ウォーク」
 4回目-2  歩行日2010/11/16  距離26.5km  歩行時間6時間37分

交流プラザ ― パノラマ台 ― 明神山 ― 三国山 ― ずな峠 ― 林道出合
   9:12       9:30      9:55      10:33     10:57     11:57
             1.2k      2.2k      3.0k      3.7k      6.2k

富士霊園 ― 仁杉交差点 ― 中畑交差点 ― 御胎内 ― 春樹橋
 12:45       14:08        14:43      15:40    16:50
 9.0k        15.7k        18.0k      22.3k     26.5k

                      富士霊園へ(三角点)
               

ヅナ峠で尾根道を外れ薄い踏み後の道に入る。尾根筋が終わり下りになると道は思いもかけずはっきり付いていて階段なども補修もしてある。途中には間伐材でベンチなどもありハイキングコースとしての資格は充分ある。なのに案内標識が無いのは何故なのか?
その訳は更にみちを下っていって理解できた。

               

静岡県側からの富士山も見えない。富士山があると思われる方向は黒い雲が渦を巻いていて、とても今日は見えそうも無い。それどころかあの雲がこっちの山にきたらどうしよう。と心配になってきた。今の天気は時折曇るくらいでガスも出ていない。予報も降水確率は10%だ。大丈夫! 大丈夫!

 

雑木林の中に三角点があった。以前ならこんな中腹の斜面で、しかも林の中に三角点があるなど信じられなかったが、こうしてあちこち歩いていると色々な場所に三角点がある事を知った。こうした林の中やミカン畑の中、見晴らしの利かない場所などにもあった。しかしあるにはあったが、この三角点を実際にはどの様に利用しているのだろう。

三角点とは「位置についての測量」をするための基準点とか。そのため測量点(三角点)から次の測量点(三角点)を見とおして計測できる場所に三角点はある。だから,三角点が設置されるのは,遠くから見とおすのによい独立峰が好んで選ばれている。 平地の真ん中なら一本杉や一本松などが選ばれることもあるらしく,市街地ではビルの屋上に三角点が置かれることもあるようです。

となるとこんな見通しの効かない林の中の三角点はどうして見通し測量をするのだろう。長いポールでも立てるのか?いやいや周りには高い木が繁っていて、なまじの長さでは木より高くはならない。ではどうして測量するのかな?
若しかして現在の三角点とは昔の測量で使った遺物で現在は使われていず記念でしかないのだろうか。誰か教えてください。

以前にも書いたが三角点の標石には+が刻印されている。これが方位を示していると思うのだが方位磁石を置いてみるとその向きは一定ではない。これも分らないことだ。
折角設置するのだから、せめて方位くらいは三角点を見れば分かるようにしてほしい。

雑木林の中は落葉が積もり音のする絨毯の上を歩くようだ。そのため道は明確では無いが何となく分るので迷う事はない。ここの雑木林は植林でもしたかのように列が揃っていた。

                

皮が向けた木が所々にある。鹿が食べたのだろうか。ということはこの辺りには鹿がいるのか。辺りを見回しても静かなもので遠くの大砲の音が聞こえるだけだ。つまらない。

一定間隔で地名を書いた杭が立っている。最初は道標かと思ったがどうやら違うようだ。杭毎に地名が違うので隣の杉林の区分点なのだろう。
御殿場地方は毎に共有林などの財産を持っていて、その財産を管理する人を選ぶ選挙もあるそうだ。この杭はその財産区の区分点を表しているのだろう。

               

送電線の下に来た。ここまでは道は順調で道標が無いだけで普通のハイキングコースと変わらない。小山町の案内には、此処から向きを南西に変えて送電線に沿った点検路を歩くと書いてあった。
下を見れば送電線の下は木も生えてなく防火帯のようになっている。これなら歩き易いだろうと一安心をする。次の送電線の先には紅葉した木も見えてきた。あの辺りが富士霊園かもしれないと思うと気が楽になった。
ともかく送電線の点検路に入ろう。

 

確かに林ではないので大きな木は無いが道は写真のような状態で道?沢?崖?って感じだった。横の道でない場所は薮漕ぎ状態でとても入る気にはならなくて、まだこの道?沢?の方のが歩きやすい。今は下りだからまだよいが、これが登りだったらどうだろう。土は火山灰で1歩登れば半歩下がる。3歩登って2歩下がる状態だ。
更に細かい火山灰は容赦なく靴の中に入ってくる。靴を脱いで火山灰を出すが、また1歩、歩くとすぐ火山灰が入ってしまう。諦めて砂の入ったまま歩くしかなかった。
それでも下りの有利さを発揮して大股で下ることが出来るのは嬉しい。
下を見ると紅葉した木がはっきり見えるようになった。その先にはお墓なのだろう整然とした並びが見えてきた。

 

道らしき道のないまま次の送電線に着いた。こんな道も後少しだろうと今度はハッキリした道を少し下ると金網に囲まれた建物に出た。そしてその横には林道があった。
でも少し変だ。小山町の説明では林道に出た所に「車両進入防止のゲートに出る」と書いてあった。しかし此処にはゲートなど無い。どうやら火山灰の沢道を大股で歩いて正規の道を見落としてしまったのだろう。
しかし大丈夫!此処まで来れば後は県道に出るだけだ。

林道を下りだすと左側にゴルフ場が出てきた。時折プレイしている人の声が聞こえてくる。中をソット覗いてみると----ヤー綺麗だった。紅葉に芝生の緑が映えている。

 

写真の下手な私が写しても、それなりに綺麗っぽく写ってくれる。
ゴルフ場の横の道を歩いているとゴルフボールが落ちていた。最初の一つはコースの中にポイと投げ入れたが、また落ちていた。次々と拾っていくと6個も溜まってしまった。どのボールも打球跡も無く綺麗な物だ。
こんな物を拾ってもゴルフを遣らない私には無用の長物だ。捨ててしまえと思ったが、そうだこれをゴルフを遣る人の土産にしよう。とザックの中にしまってしまいました。

                

ゴルフ場の横の道を下って行くと左側に富士スピードウエイの入口があった。そして林道が太い車道に突き当たった。その車道を右に曲って行けば富士霊園に着く。

心配していたヅナ峠からの道だったが思ったよりスムーズに降りることが出来た。しかしあの火山灰の沢道をなんとかしないと小山町としてはハイキングコースの立札を立てるわけにはいかないだろう。
補修しても大雨が降ればまた補修をしなければならなくなるので、財政の厳しい今はとても無理だろう。仮に看板を立て補修をしなければハイカーから苦情が出てしまう。
私もこの道が小山町の標識のあるハイキングコースだったら---- そうですね、上りに歩いたら一言、言いたくなるかもしれないな。

 

道端に古仏が並んでいる。双体の道祖神も一ヶ所に二つもあった。この道は須走から小山町に抜ける道だがの道にしては立派な石仏だ。若しかしてここは鎌倉往還だった道かと地図を見たが鎌倉往還にしては道が大きく山側に曲って走っている。もう一つ南に県道須走小山線があるので、そっちの方が鎌倉往還なのだろう。

               

イヤー! 桜の花にドウダンツツジの紅葉とは珍しい取り合わせだ。もう少し桜の花が多ければもっといいのにな。

サー桜の名所「富士霊園」は近い。

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