はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

富士山・御殿庭と双子山

2013-10-18 11:17:45 | 低山歩き
  富士山・御殿庭の黄葉と双子山                              歩行月日2013/10/17

歩行時間:5時間30分 休憩時間:0時間50分 延時間:6時間20分
出発時間:7時20分   到着時間:13時40分
歩  数:  20、319歩   GPS距離:
行程表
 御殿場口新5合目 0:55> 幕岩 1:00> 御殿庭入口 1:10> 山体観測装置 0:45> 御殿庭入口 0:40>
 下双子山 0:25> 上双子山 0:35> 御殿場口新5合目

 御殿場口新5合目に着いたのは6時50分だった。途中国1バイパスで積荷の落下事故の渋滞にはまり40分程停滞
したが、家を早く出たお蔭で予定通りの出発ができる。早起きは三文の得だ。
 新5合の駐車場には3台の車が停まっていて、その1台から大きなザックを担いだ若者が2人、丁度出発する
ところだった。今ここを出て明るい内に戻って来れるのは無理そうだが、ザックにはテントらしき物は見えない。
山小屋は全て閉まっているが、どんな予定なのか聞いてみたくなる。
 
 寒い!今日の格好は半袖の肌着に長袖のシャツを着ていて、薄手の防風ジャンパーとダウンのジャンパーを持って
きている。早速薄手のジャンパーを着たがそれでも寒い。
気温は何度あるのだろうと温度計を見ようとして気が付いた。今日は合羽やジャンパーが有ったので町歩きの小さな
ザックを大き目なザックに変えてきた。その小さなザックの方に温度計やGPSの距離計が付いている。失敗だ。

 幕岩の入口は第1駐車場の富士山に向かって左側にある。入口には大きな看板で「幕岩・二ツ塚(双子山)入口」
あるのですぐ分かった。
その看板の後ろ上に、鉄と鎖で道を封鎖してある入口があるが脇から簡単に入れる。何のための封鎖か?多分車の
進入禁止の為だろう。そう思えば気が軽い。
天気は上々、予報通りの行楽日和で景色も堪能できそうだと気分は良好。

 
          御殿場口新5合目・幕岩入口                幕岩への道が遮断されていた         

 入口から5分で樹林帯の中の道になる、道の後ろを振り返れば火山灰の道の向こうは背丈の低い草がある。
御殿場口は新5合目が森林限界地で、歩き出す所から火山灰の道になる。しかも標高は1450mで富士宮口の2400mに
比べれば950mも低いのだから登山者が少ないのもうなずける。御殿場も登山者や下山者を増やすだけでなく、この
眺めの良い駐車場や幕岩・双子山のハイキングコースを上手にアピールしたらどうだろう。ここなら7・8月の夏山
シーズンだけでなく、冬以外は利用できるのだから。
今日はご来光の時間に間に合わなかったが、ここからの日の出だって魅力の一つになるのではないか。

 枯草の向こうの雲の合間から「天使の梯子」が見えるが、あれは今日の吉兆のサインか。

 
       幕岩ハイキングコース入口                     火山灰の登山道と天使の梯子    

 林の中は快適な爪先上がりの道が続き、周りの木は紅葉には少し早すぎたのか、余りイヤ殆ど紅葉していない。
時折御殿場市で付けてくれた木の名前の看板に「ナナカマド」があったが、それさえも青いままだ。
前回宝永山の帰りに歩いた、須山御胎内周辺も気持ちの良い森の中の道だったが、ここも負けていない。
ほら! こんなに雰囲気のある橋もあるのだから。

        
          林の中の道                           雰囲気のある橋

 出発する7時丁度に大砲の音がし始めてズーット続いている。先程の木の橋を渡った先で、木の間から大砲の弾が
着弾したのか噴煙が見えた。小さいながらもきのこ雲の様相を示している。
更に行くと今度は噴煙が横一列に上がっていたが、風に流されすぐ消えてしまう。こちらは大砲ではなさそうなので
機関銃か? しかし機関銃なら着弾しても噴煙は出ないだろう。よく分からない。
この演習の音は8時になるとピタリと止んだので1時間制か、それならこんな朝早くから、やらなければよいのにと思う。
御殿場市民は苦情を言わないのだろうか、それとも慣らされてしまったのか。
砲弾の音は10時なると再開し11時まで続いていた。

 静岡県は、富士山が世界文化遺産に登録されてから、「信仰の山・富士山の自然は大切」に、と言っているが
こんな音や砲弾の噴煙を見ると、逆に反発を覚えてしまうのは私だけだろうか。

 前方に川床が岩になっている沢が出てきた。これが幕岩に続く沢なら思ったより早く着いた。
実は今日の心配の一つに、幕岩の沢に水が出ていたらどうしょうと思っていた。一昨日の台風は大島の大きな爪痕を
残したが、富士山にも大雨を降らせている。その水がまだ残っていたら------
TVで地質の専門家が「大雨が降ると72時間は地中に大量の水が溜まっているので注意が必要だ。だが火山灰土壌の
所はそれより早く排出される」
と説明していた。
昨日の午前6時頃雨は止んだので、すでに25時間以上経っている。72時間より短いが、ここは完全な火山灰で傾斜も
強いので、雨水はすぐ排出されてしまうだろう。
何とも都合の良い解釈だが、沢の岩の上には水分は何も無く、川岸の砂にも湿り気さえなかった、
この沢に水が流れるのは雪解けの頃か、須走口には雪解けの頃出現する「幻の滝」があるが、ここもそうだろうか、
聞いた事はないが水が流れれば滝になる。そうなればここもアピールの一つになるかもしれないな。

       
            大砲の噴煙                          岩の川床 

 幕岩正面の岩の上から、雪解け水が滝になって落ちてくれば、確かに見栄えはするだろう。その水は岩床の上に
落ち、滑川のように流れていく。確かに一度は見てみたい景色だ。だが岸壁の植物の状態を見ると毎年流れの強い
川の流れに晒されているようには見えない。

 新5合目から幕岩までは55分で着いてしまった。チラシの標準時間は90分になっているで、他の場所もこうだと
随分早いゴールになってしまう。慌てずに歩こう。
前回もそうだったが、今日も幕岩に着いたら雨がポツポツしてきた。それは無いよな。昨夜の天気予報のポイント
情報では御殿場市や富士市では、雲は一つも無く、太陽と星のマークだけだったのに。
雨は合羽は勿論、傘を出す必要も無いくらいだが、それが降ったり止んだりする。

 
               幕岩                             幕岩の看板

 それでは前回も紹介した地図で、今日の行程を説明します。

 今日の行程は、右端にある御殿場口新5合目から灰色の太い線を辿ってください。
新5合目から下側の線で幕岩に行きます。幕岩のすぐ上のある幕岩上から左の道を三辻に行きます。
三辻からは小天狗塚、御殿庭入口と行き、そこからは御殿庭の右側の道を御殿庭上、山体観測装置まで登ります。
この山体観測装置の上下の道は水ヶ塚からの直線コースです。
帰りのコースは薄ピンクの線で表してあります。
まず山体観測装置からは同じ道を御殿庭上まで戻り、そこから御殿庭中へ方向を変えます。
御殿庭中から御殿庭下に向かい、そこでまた向きを御殿庭入口に変えます。
御殿庭入口からは行きに通った道を三辻まで戻り、四辻、下双子山、上双子山の山頂を歩いて新5合目に帰ります。



 突然ですが、今妻から声が掛かった。これから温泉に行ってきます。

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