１１月５日にTPP最終合意に基づく協定案なるものが、ニュージーランド政府からサイトに載せられ、TPPウオッチャーも皆さん大慌て。なぜ今の時期に公開に踏み切ったか？なぜNZからか？オバマの議会通告は無いのか？など疑心暗鬼が太平洋を駆け巡った。
一夜明ければ、オバマ大統領からTPP協定署名通告が議会に出され、一方ではTPP協定審議の中心となる上院財政委員長のハッチ議員が再交渉要求を突き付けるなど、要するに議会と大統領府の綱引きがこの一連の条文案公開騒動の背景だと理解できただろう。
TPP問題をフォローしていてアメリカ政治の実態というものの複雑で巨大なメカニズムの一端が理解できるようになったと思う。研究者ではとてもこの巨大複雑系はいくら研究しても理解できなかったと思う。
極度に単純化して類似の状況を例えるなら、プロレスの場外乱闘をハッチ議員が仕掛けているということだ。これはゲームなのかショーなのか、ハッチ氏はどちらに本当は味方しているのか、しばらく見所満載のシーンが続く。うーんまた寝不足だなあ。。。... もっと見る
ＴＰＰ、部分的な再交渉必要＝米上院財政委員長
米議会上院財政委員会のハッチ委員長（共和党）は６日、米政府は環太平洋連携協定（ＴＰＰ）の部分的な再交渉を行う必要がある可能性があると述べた。
http://jp.reuters.com/article/2015/11/06/tpp-hatch-idJPKCN0SV2IH20151106
