昔のことを言ってもしょうがないが、昔はデパートの売り子さんなどがおつりを間違えることはなかった。しかし、今、そのつもりでおつりをそのままポケットに入れるとあとで砂を噛むような思いをすることがある。お金をあつかう窓口の業務の正確さにも疑問符がつく。
ときどき、「ななんだこの社会は!」と驚き嘆くことが多くなったのは、別に小生が年をとって最近の若者を憂う気持ちが強くなったからではない。昨日はNGO事務所の電話が突然不通になりあわてた。請求書や再請求もないから、どうしたのかと何度も各所に電話をかけてようやく分かったことは、次のような話だ。いままでほっておいたISDN(まるで詐欺のような回線だった)をアナログ回線に戻したのだが、その際に切り替えを請け負った業者が、銀行引き落とし継続の手続きを忘れ、一方で請求の手続きをとらなかったということらしい。工事請負業者、具体的工事をする人、工事を手配する業者、請求をする業者がすべてちがい、一体だれが責任を持つべきかわからないシステムになっている。民営化や合理化のシンボルみたいなアウトソーシングだが、全体的な効率や責任体制のないまま、単純に各業務では経費削減しても、全体ではとんでもないリスクがあることに気付かない。郵政民営化もそうだが、こうした社会の仕組みは日本全体に広がりつつあり、その一方で、日本社会がはぐくんできた社会システム、そして質の高い人的資源とそれを育てるシステムが、がらがらと音を立ててくずれつつあると思う。こんなことは、とりとめもない話だが、一方で、日本には潜在的ではあるが巨大な社会リスクが生まれようとしていると思う。
ときどき、「ななんだこの社会は!」と驚き嘆くことが多くなったのは、別に小生が年をとって最近の若者を憂う気持ちが強くなったからではない。昨日はNGO事務所の電話が突然不通になりあわてた。請求書や再請求もないから、どうしたのかと何度も各所に電話をかけてようやく分かったことは、次のような話だ。いままでほっておいたISDN(まるで詐欺のような回線だった)をアナログ回線に戻したのだが、その際に切り替えを請け負った業者が、銀行引き落とし継続の手続きを忘れ、一方で請求の手続きをとらなかったということらしい。工事請負業者、具体的工事をする人、工事を手配する業者、請求をする業者がすべてちがい、一体だれが責任を持つべきかわからないシステムになっている。民営化や合理化のシンボルみたいなアウトソーシングだが、全体的な効率や責任体制のないまま、単純に各業務では経費削減しても、全体ではとんでもないリスクがあることに気付かない。郵政民営化もそうだが、こうした社会の仕組みは日本全体に広がりつつあり、その一方で、日本社会がはぐくんできた社会システム、そして質の高い人的資源とそれを育てるシステムが、がらがらと音を立ててくずれつつあると思う。こんなことは、とりとめもない話だが、一方で、日本には潜在的ではあるが巨大な社会リスクが生まれようとしていると思う。