すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

日本人はどうなっちゃたの?

2007-05-27 23:38:22 | Weblog
高校生が自分の母親の首を切り落として持ち運んだり、「な、なんだ、そりゃ...!」と絶句してしまうような事件が多発するようになった。しかし、こんな異常な特殊事件だけでなく、この社会も日本人の生き方も何か崩れている感じがする。それは日常の中でも散見する。今日、会議が一つ早く終わったので、日ごろいけない比較的高級な中国料理の店にランチで入った。一人だから、小テーブルに座って、料理を待っていたのだが、横の別のテーブルに座っている男が急に手を延ばして小生のテーブルにある薬味をとって、自分の料理にかけはじめた。食べ終わると、また何も言わずに、手をのばして楊子をとった。まあ、「すみません、これいいですか...」といわなくても、まあ、「ちょっと失礼」ぐらい言いそうなものだが、まるで他人の存在をモノのように無視する中年の男に背筋がさむくなった。別な会合に出て、時間調整でタリーズでコーヒーを飲んでいたら、中高年のオバサンたちが、どやどやと入ってきて、4人籍に6人が座って、ということは、小生のまん前にも座って、大声で話しはじめた。小生は彼らに見えない存在の何か透明人間になった気がした。とどのつまりは、地下鉄で帰宅する際、隣の席があいたら若いカップルが座って、座ったと思ったら、次の瞬間、ノースリーブの女性が居眠りを始めて、ボーイフレンドの方じゃなくて、小生の方にべっチャリ肌を寄せてきた。小生のほうは、読書中だったから、知らん顔して本を読み続けるふりしていたが、内心は「植草事件みたいに訴えられたらどうしよう...」と気が気じゃなかった。彼女は居眠りしながらも、手に携帯電話をもっていて、それが振動すると、瞬間的に起きて、何か電車の中で話している。電話が終わると、次の瞬間には頭を垂れて居眠り、しばらく小生に寄りかかっていていると思ったら、次の瞬間、携帯で話ししてる。なんだろう。この社会は?もう社会も日本人もメチャクチャに崩れてきている感じがする。

映画クイーンを観て

2007-05-05 23:08:51 | Weblog
近くに超大型モールのララポートができ、映画もゆっくり観れるということで、最後から二番目の21:50の映画を観に行った。アカデミー賞もとった女優のエリザベス女王の演技もすばらしかったが、トニーブレアの演技、口ぶり、軽薄さなど、脇役の人物の演技も本物と見まがうばかりで、恐れ入った。まあ、最近のCG戦闘映画などは何しゃべっているかわからないが、この映画はクイーンズイングリッシュなのか、「俺の英語力も何時進歩したのか」と思うほど、すんなにあたまの中に入った。映画はもちろん、ダイアナ事故死をめぐる大衆の反応とそれにとまどう女王の心理などが中心だが、アカデミー賞をとったのは、この映画の時局性もあると思った。最後の部分で、エリザベス女王が、得意満面のブレア首相(就任直後の人気沸騰のころ)に、「いつかは、あたなもこんなに大衆に非難されるときがくる、しかもそれは突然くるのだ」と話しかけるシーンがあったが、イラク参戦やスキャンダルで袋叩きのブレアの状況を暗示しているともいえると感じたのは小生だけではないだろう。
最後に、字幕に翻訳がでなかった一言。人民や労働者階級を代表するブレアがエリザベス女王に擦りよっていって、それを皮肉る奥さんに、さかんに「これは憲法的な行為だ...」みたいなことを言って自己弁護すると、とたんに奥さんがチクリと一言、正確に覚えているわけではないが、"we do not have that one":わが国には憲法などない(慣習法の国だから)と反論、この部分はみごとに字幕から落ちていた。憲法を持たない国の法制度を説明するのが面倒くさいのか、それともこの映画が娯楽映画に位置づけられているからでしょうか?