すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

朴元淳ソウル市長訪日

2012-02-10 15:45:47 | Weblog

盟友の朴元淳ソウル特別市長が三日の予定で来日。市長就任後最初の海外出張ということだが、朴さんらしく、国際会議出席などでなく、東京・横浜での集中豪雨対策や再生可能エネルギー対策施設の視察が目的。韓国から20名前後の記者やジャーナリスト、学者などが同行。羽田に着いたら、大型バスに乗り込んで横浜港北区の多目的遊水地視察だが、バスの中に記者も乗り込むので、移動中がすべて取材と言う感じ。いかにも市民活動家出身の朴さんらしいなと共感した。鶴見川の総合治水対策は非常にシステム的に構築されていて、誰しもなるほどと思うが、朴さんが特に関心をもったのは、むしろミクロレベルでの治水対策というか、上流部での住宅地の小規模遊水地や透水タイル舗装などの細かな治水対策だったのじゃないかな。バスの中でも、「日本が取り組んでいる細かな取り組みに注目しよう。小さな改善が大きな成果につながる」みたいな話を記者にしていた。
しかし、この多目的遊水地は実によくできていると思う。地元にありながら、これほどの大きなシステムであることは気付かなかった。
次に、川井浄水場に設置されている小規模水力発電の見学に向かったが、ここでも住宅に囲まれた狭い浄水場で、このように上水の流水を多面的に活用していることに感銘を受けたようだ。しかし、朴市長の訪問に際しての横浜市の準備も説明もすばらしかった。すべての資料がすでにハングルに訳されていて、驚かされた。浄水場を去るときに、同行記者団と野外取材を受けていたが、そばで聞いていたら、朴市長は「今回の出張は、今日だけでも元がとれるほどの成果があった」と話していた。市庁では横浜市の遊休不動産の活用に関するヒアリングなどソウル市の課題に正面から取り組む姿勢がよくわかった。林文子市長との会食を挟んでの会話でも、世界的に注目されている両市がこれから協働して、世界から価値あるものをひきつけようというようなテーマの話がつぎつぎと出てきて、まさに成長過程にある都市のダイナミズムを感じた。
東京都の地下治水トンネルや国土交通省の豪雪・ゲリラ豪雨対策のレクチャー、余裕のない国会スケジュールの中を駆けつけてきた三十名を超える国会議員との意見交換会など、朴市長も視察の目的を十分に達したと確信するが、それと同時に日本側でも得たものが多かったと思う。私が今回の訪問で特に関心をもったのは、外国の都市と国家行政や自治体との交流や技術協力などの可能性だ。思いもかけぬ効果を日本側の行政にも与えたと思う。朴市長、記者のみなさん、そして殺人的スケジュールを支えたスタッフのみなさん、お疲れ様でした。
(写真は民主党議員意見交換会、当日は朴市長58才の誕生日で、ケーキを贈り皆でハッピーバースデーと歌った)
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イラン制裁

2012-01-26 22:50:31 | Weblog
今日は朝から憤怒。自分でも脳内血管がブチ切れるんじゃないかと思うぐらい怒った。周りでもそう感じたのか、立って意見を言おうとしたら、周りから「座れ、座れ、いいから座って話せ」の声が飛んだ。核開発疑惑で米政府から日本もイラン原油輸入禁止協力を求められ、財務省はただちに了承、経産省は慎重ということで、外務省も加わって統合部会が早朝に開かれた。
小生が怒ったのは、外務省の中東専門部局が、アメリカの主張どおりの背景説明でイラン制裁への自動的な流れを作る資料を出してきたことだ。イラン制裁は簡単な話ではない、長いイランとイスラエルの確執、アラブの春による中東情勢の流動化、イスラエルの先制軍事攻撃の可能性とそれを押しとどめようとするアメリカ政府、一方で選挙を目前にひかえまるで選挙演説のような一般教書演説で「強いアメリカ」の幻想で再選をめざしたい不人気な大統領...こうした複雑連立方程式の中で、我々は経済と安全保障そして日本の国是のバランスをとっていかなければならないはずだ。
イラク原油禁輸に慎重なのは、経産省のいうようにたとえ輸入量の10%でもイラン重質油の産業需要特性でも、石油価格の相対的上昇による産業界への影響でもない。それが、日本のエネルギー戦略の原点に関わるからだ。

1973年のオイルショックに先立つ20年前、1953年、石油メジャーと英米の政治支配に抵抗して経済学者のモサデクが政権を把握して、石油の国営化を宣言した。イランを支配したアングロ・イラニアンオイル(現在のBP)とCIAが組んで技術者を引き上げ、イラン石油を輸出できないようにペルシャ湾を軍事閉鎖した。その結果、モサデク政権は経済悪化と破壊活動によって結局崩壊したのだ。しかし、その時、日本の出光興産が保有するたった一隻のタンカー日章丸をペルシャ湾に突入させ、アバダンでイラン原油を積み、一切の通信を絶ってイギリス海軍の追跡も振り切り、日本までイラン原油を運んできた(日章丸事件)。アングロ・イラニアン・オイルはただちに原油の所有権を主張して、荷揚げ停止の国際訴訟に訴えてきたが、出光左三は訴訟にも勝訴して荷揚げしたのである。

いまだ事実上占領下にあった日本で、英米の政治圧力と軍事威嚇を押し返して弱小石油会社が原油の独自輸入ルートを切り開いたのは、資源の乏しい日本においては、エネルギー確保というのは、国家の命運をかけても実施すべきだということを当時の先達がしっかり理解していたからに他ならない。この事件は欧米メジャーに政治的にも経済的にも支配されていた中東諸国と民衆に計り知れない勇気を与えた。だからこそ、中東諸国はこの事件以来、常に日本を支持してきてくれたのだ。こういう資源戦略の金字塔いや、日本の中東外交の原点ともいうべきイラン原油輸入をわけのわからぬ日米基軸論や輸出への影響など脅しのまえに捨てるべきではない。
TPPも消費税も何か最近、政府にも民主党執行部にも反対ばかりしているようで、気分がわるい。今日は、執行部に再考を求めて押し返したが、果たしていつまで頑張れるのか...ふと弱気が持ち上がってくるが、この問題では引けないと思う。
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いよいよ通常国会キックオフ

2012-01-24 23:41:43 | Weblog
今日150日6月21日までの通常国会が開催された。会期内に終わるのか、延長されるのか、あるいはサドンデスで選挙になるのか、不透明な先行きだが、ともかくキックオフ。本会議のあと、駆け足で海賊テロ特別委員会へ駆けつける。委員長に再任されたあと、こんどは控室でモーニングに着替えて、開会式へ。なにか歌舞伎の早変わりみたいな展開だが、いつも議員バッチを付け忘れたり何かトラブルがあるんじゃないかと気がかり。陛下のお迎えは場なれした議員も結構緊張している。儀典官がジュータンの延長線に靴のつま先をそろえるように厳しく指導。
しかし、所信演説は必ずしも心をゆするようなものではなかった。それだけ課題が多いのかもしれないが、歴史的な国会になるというなら、官僚作文と疑われるような無難な表現でなく、やはり政治生命をかけるぐらいのオーラが感じられるような演説が必要なのじゃないかな。野党のヤジもだんだんレベルが低くなり、わざとだろうが、総理の演説の時に議場を歩き回ったり、同僚席に歩み寄って雑談しているような議員もいて、鼻白む思いだ。
とまれ、ボールは蹴られた。しっかりしたゲームにするのは、我々の責任だ。
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収集情報の整理

2012-01-22 13:36:42 | Weblog
まだ「あけましたおめでとうございます」と言い続けるのも不思議な感じだが、新年会をいくつか駆け回ったあと永田町へ。議員会館には誰もいないかと思ったが、向かいの会館にはちらほら室内灯が見える。何よりも駐車場工事のクレーン車と作業員が通常と変わりなく働いているのに驚いた。工期が遅れているのだろうか?もう明後日から国会開催ということで自民党も党大会を開いているし、にわかに緊張感が高まってきたかんじだ。しかし議員室の机というより床でない空間はすべて昨年の臨時国会、今年に入っての二度の海外出張で持ち帰った資料であふれている。ともかく来年分を整理しなければ気が焦る。
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雪のモスクワ

2012-01-19 03:44:25 | Weblog
別に感傷的になっているわけではないが、強行軍の日程をこなしてホテルにもどるときの、雪の薄く積もったモスクワの街はなんとなく風情がある。ワシントンからトンボ返りならぬトンボとびでロシアにやってきたが、こちらもやはり春の大統領選挙を目前にして緊張感が高まる。早朝からつぎつぎ要人と会うのだが、古くからロシア問題に関係している人を戸惑わせるほど、これまで政治の世界に姿を見せなかったカテゴリーに人が多く登場してきている。ソ連邦崩壊時のインテリゲンチア、哲学者や乱世政治家などは影をひそめ、いつしかビジネス系というか、混乱期に大儲けし、肉体美を維持するのに連日のジム通いみたいなビジネス=スポーツ系の政治家全盛ではないかと思う。プーチン大統領自身も裸で馬に乗ったり、アクアラングで潜ったり、虎狩をしたりで、「いい年してよくやるよ」というようなマッチョ宣伝もこの線にそったものだろう(ただし一般には酷評らしい)。
ロシアの政治家と話すと、結局北方領土問題に行き着くのだが、今日面談した某政党の党首との会談で、その党首が「四島帰属の問題はもう国連憲章で解決済みの問題だ。ロシアは日本との戦いに勝ってのであり、父はその戦争に参加して勲章をもらった。友人の知り合いにはその戦いで戦死した人もいるし、第一この戦いは日本が先に勝手に仕掛けてきたものだ...」とのたまった。何を言うか、馬鹿者め!ということで、「不可侵条約を一方的に破って攻め込んだのはソ連ではないか?日本は停戦仲裁をソ連に打診していたのであり、そもそも関東軍は南方戦線で消滅し、ほとんど戦う余力もなかった。父は民間人だったのに、シベリアの強制収容所に送られて3年帰ってこなかった...」と睨み付けた。むこうもばつがわるいのか、それからあとはぼそぼそいうだけになってしまった。日ロ友好議連の会合なので、まわりではまた首藤がきついことを言ってると思ったかもしれないが、こんな誤解はどんな小さな誤解でもほっておいてはいけない。ロシアではそのように教えていると大使館の人はいうが、そんなに大人になる必要はなくて、ともかく、誤解や曲解はすぐその場で指摘することこそ外交の初歩だと思うね。
明日は大統領選に登場予定のヤブリンスキーなどと会談して東京にもどる。
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TPP訪米団報告会

2012-01-16 21:24:31 | Weblog
朝にTPP訪米団の記者報告。3日で30もの機関・団体との協議を行った報告なので、概要というよりTPPに関するアメリカの政府機関、業界、国際機関、上下院議員事務所、研究者などから得た情報概要と同時に、今回の訪米で新たに理解された視点などを報告した。
実は、今回の訪米団で一番驚いたのはアメリカ社会に底堅い自由貿易批判があることだ。TPPどころか締結済みの多くのFTAに対して批判が強くNAFTAに至っては、これだけで米国の100万人の雇用が失われたと多くの関係者・識者が指摘した。またこちらは今年選挙に直面するオバマ大統領や議員がTPPによる雇用拡大をアピールする選挙戦略と考えていたが、ほとんどすべての議員事務所が、「とんでもない、こんな難解で批判の多いテーマは選挙民の前では一切口にしない、TPPなどは来年の話題だ!」と言っていた。
やはりね..と思ったのは、知的財産権、ソフトやサービス分野で、これこそがTPPの本当のターゲットではないかと考える。内容が一切公開されていないではないかと批判したら、これまた担当者が口をそろえて、米韓FTAがモデルだからそれを参考にしろという。冗談じゃない、これが屈辱的な協定だから韓国で連日のデモが行われ、ついに政局になってしまった。収集した情報が膨大なので、早期にまとめなければならない。
午後に民主党定期大会。公務員報酬の切り下げを切り上げと間違うなど、何か気合の入らない大会だった。激変する温度差と疲労で寒気がして頭がいたい。ちょっと無理したかな?
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雪のワシントン

2012-01-10 12:17:29 | Weblog
TPP交渉は我々与党議員も内容が知らされないまま秘密主義で急速というか拙速に進められている。そうした状況において、真実の情報や事実確認のために8日からワシントンに来ている。20数件のアポイントを6名の国会議員が2−3チームに分かれてカバーしているが、とても対応できない。さまざまな団体に接触する過程で、産業界がいかに本件に無知であるというより、きわめて不十分な情報に基づいて賛成表明をしているかが、わかった。
今日はUSTRのマランティス大使と協議。日本において、議会、一般ともに、反TPPの運動が盛り上がっていることなどを報告した。マランティス代表も反対派の議員登場に神経質になっている様子で、盛んにペットボトルの水をのみ、最後には飲み干してしまった。それでも、今までとは異なり、今後日本に行ったときには、我々(慎重に考える会)とも会って情報提供するという言質をとることができた。農業関係業界や商工会議所も、あまりTPPの内容をご存じないようで、こちらが問題点を指摘すると当惑の表情に変わった。知的財産権(IP)問題では、日本とアメリカとが協力してモデルを作ろうと提言あったが、それならもっと情報提供をと主張するとたちまち口を閉ざしてしまった。驚いたのは、IP問題など、米韓FTAがモデルで、それにさらにいくつか条件が加わるとの話で、すでに韓国でも反FTA運動が盛り上がっている状況を把握していないことがわかった。知的財産権問題はともかく米韓FTAが大成果とアメリカ側が考えていることがよくわかった。
昨日のパブリック・シチズン(政府・行政を監視する市民団体)との話でも、業界も議会もTPP問題を十分に理解せず、USTRとともかく秘密裏に、拙速で参加国合意を形成しようとしていることが分かった。その意味で、日本でTPP`に反対する議員がマジョリティであるとの情報がショックだったようで、最初はにこやかに談笑している団体が途中から凍りついたような表情に変化するのが読み取れた。
ワシントンは雪、気温も零度になり、寒い。この中で公園をテントが「占拠」し、たき火や暖房が禁止されているなか、ただひたすら国民の99%を主張して、静かな抗議行動を行っている。すでに夜10時に近かったが、訪問すると、抗議行動の数人がいろいろ話をしてくれた。テントには集会用のものや、図書館もあり、有名紙をもじって「占領されたワシントンタイムズ」という新聞を発行している。やはりTPPその先行ともいうべきNAFTAにも批判的で、1%の大企業や金持ちだけがそこから利益を得て、大多数の職を奪っているという主張をのべていた。
明日は世銀の国際投資紛争センターに行って、悪名高きISDシステムについてのヒアリングを行う。

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故大石尚子参議院議員を送る

2012-01-06 13:40:05 | Weblog
訃報は「突然の」という形容詞がつくことが多いが、まさに大石議員の訃報は正月の賀詞交歓会めぐりの途中で突然もたらされた。75歳ということだったが、いつも元気で、思想は保守的だったけど、正義感に溢れる発言をしていた。「じゃまたね」と笑い顔で手を振る大石さんの顔が脳裏に浮かび上がってくる。今日、棺が国会を一周する送りの儀式があった。国会正面前に議員・秘書・警務官などが寒風の中で整列しているのを見て、通りすぎる観光客などは驚いたと思う。一体何人こうして送っていっただろうか?議員は高齢の方が多い、だからこのような機会が多いのかもしれないが、それ以上にやはり激務なんだなあとつくづく思う。国会の途中でも、あの活発に発言する人がちょっと見ないうちに逝去される、あるいは身に迫る死を覚悟しながら最後の委員会質問などのシーンを観てきたが、これほどの国会議員の社会への献身を皆さんはどれだけ理解されているのだろうか?テレビもいいかげんに、政治家を贅沢と外遊の特権階級のように取り扱うのをやめてほしいものだ。
大石さんはテレビドラマでも取り上げられた日本海海戦の秋山参謀の孫ということで、本人も日本の安全保障には強い関心を持っていて、ペルシャ湾に自衛艦の慰問に訪れたりしていたが、それ以上に教育問題に熱心に取り組んでいた。また、お飾りでなく、しっかりした信念と活動を伴った政治家として女性議員への評価向上にも貢献したと思う。米国出張のために葬儀には出席できないが、遠くから御冥福をお祈りしたい。
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年の初め

2012-01-01 21:53:35 | Weblog
あけまして
  おめでとうござします。
元旦に綱島鎮守諏訪神社で歳旦祭にでて、宮司さんとともに大きな声で「年の初め。。。」と歌った。繰り返された行事だが、今年は特に新たな気持ちで大きな声で歌った。子どものころ「くちびるに歌を持て」というエッセイを読んだ記憶があるが、そのころはみんな大きな声で野外でも歌っていた。いつしか、人前で歌わなくなり、密室の「カラオケ」で歌うことが「歌うこと」と受け止められていると思う。しかし、映像やバックグラウンドそれに歌詞の指導があるカラオケは本当の意味で歌うことではないと思う。歌詞を覚え、記憶にとどめ、それを呼び戻して、たとえ音調が外れていても、自分の気持ちをその瞬間に声で表すことが本当の「歌うこと」だと思うな。
思えば、昨年はいろいろなことがあった。311の震災津波・原発事故、TPP問題、そして年末には消費増税問題だ。もう息つく暇もなく走り抜けた一年だった。今年はどうだろうか?昨年の三大問題はそのまま今年に引き継がれ、より深刻な問題として露呈するだろう。経済もEUの財政危機から世界規模での経済危機、それにおそらく中国経済のバブル崩壊が深刻な影響を日本にも与えることになるのだろう。今年中ごろどころか、最初のひと月から国会でも猛烈な逆風が吹き始めるにちがいない。しかし、政治家とは不思議な生きものだ、さまざまな政治的困難や党内の軋轢が高まれば高まるほど、混迷の中から、元気な者が立ち上がってきているように感じる。戦国時代の山中鹿之助じゃないが「憂きことのなおこの上に積もれかし、限りある身の力ためさん」というところか...
8日からの米国出張準備で明日から永田町出社だ。
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大みそかの議員会館

2011-12-31 11:45:36 | Weblog
年の瀬、大みそかだが結局、また議員事務所に出てきた。さすがに閑散としているが、議員室を開ければ、今年の活動の結果というか、途中経過というか、床まで散乱した書類の山。年明けとともに始まる課題や、年初からのワシントン訪問に備えて、ともかく一応の整理をしなければならない。
今年は、原子力事故、TPPそして最後に消費増税問題という巨大テーマに忙殺されて、なかなか本来の活動ができなかった。反省というより、それが結果ということだ。
消費増税問題は、長い長い税調が30日深夜12時前に決着。開始から9時間、総理出席からも5時間余が経過した。それこそ5分刻みの総理スケジュールが一つのテーマで固定されるもの異常だが、総理がおし黙って何時間も座っていることも異常だった。こんな年の瀬に120名もの議員が永田町にとどまり、連日連夜の議論を重ねることが異常なのか、あるいは本来の姿なのかはわからないが、消費増税慎重・反対派の政府批判は極めて論理的で鋭くまた熱意にあふれていた。献身的ともいえる若手の頑張りに敬意を表したい。
結果は、総理裁定という形式で、増税時期の半年先延ばしという、ある意味で、政府側・党執行部を含め、議論に参加した関係者のだれもが考えた落とし所におさまったが、そこまで重い巨大テーマを引き動かしていった皆さんの尽力というものは、渦中にいたとはいえ、胸を熱くするものがあった。さらに、高額所得者への課税強化、歳入庁創設具体化、議員定数是正と公務員改革などの確約、景気動向によっては税率引き上げ見送り...など、決して単なる妥協ではなく、消費増税そのものの是非を拘束する条件も盛り込むことができた。しかし、この間にも10名を超える離党者、山田先生はじめ反対派メンバーの退出など、将来にわたる深刻な亀裂を党に与えたと思う。
総理が党の部会に出席するだけでなく、5時間も退出出来なかったという現実は、党内の現状をよく反映しているのだろう。冒頭の総理演説は駅頭演説ばりの気合いの入ったものだったが、不退転とか、政治的キャリアの集大成というスローガンを除いては、特出するものなく、動員で集められた若手の拍手の一方で、しらけた雰囲気が会場を支配していた。結局、なぜ、この時期に消費税増税法案を強行提出しなければならないかについては、小生もまったく納得できなかった。党消費増税案自体は6月に大枠が決められたものの具体化であり、いかに反対派でもそれなりの妥協点があるのだが、はたして法案自体、このねじれ国会、大臣不信任にからむ野党の反発、八つ場ダムをめぐる党内反発、低下する支持率などの中で、はたして本当に消費増税法案が3月に国会に提出できるのか?それはもう1月の通常国会開催そのものに直結する重い課題だ。
増税問題は課題を解決したのか、あるいは政局のきっかけとなるのか、まさに予断をゆるさない。過去の書類を整理し、一刻もはやく、年初に襲ってくる巨大課題に備えよう。
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