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すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

2008年を振り返って

2008-12-31 21:14:24 | Weblog
綱島で今年の最終街宣。まだ残光のあるなかで、酔った若者にからまれて苦労したが、そんな中でも多くの市民にエールを頂戴した。
今年は、ひとことで言えばひどい一年だった。福田首相の突然の政権投げ出し。サミット花道論は前からあったが、名もない実績もない総理の引退花道に地球環境の将来がかかるサミットをあてがうその神経が理解できない。その後に続いた2週間の馬鹿げた総裁選、その結末が麻生総理というさらに馬鹿げた成果となった。麻生総理の悲劇は過去形ではない。現在でもそしてすくなくともしばらくの間は未来をも汚す悲嘆劇となろう。こんな政治のテイタラクを許しているのは民主党の無能力だという批判には首を振りつつも頷きたい気持ちだ。国民総体は民主党の断固たる言動を望んでいるが、特定小集団の影響を気にして右往左往の局面がみられる。なさけない。しかし、与野党政治決戦のハルマゲドンは確実にちかづきつつある。ひたすら前を向いて駆け出して行きたい。
むろん無駄な一年であったわけではない。ネパール選挙では国際選挙団の一員として重要な役割を果たしたし、まあ、ひさしぶりに国際政治の最前線で暗躍することもできた。ツルネン参議院議員とのフィンランド視察では、現地政治家との拘留を通じて南オセチア問題に対する視点もできたし、エストニアにまで足をのばしたことも、フィンランドの図書館を訪問したことも、それぞれ現代政治への見方を深化させることにつながった。その見解や知識を国政でいかすことがくるのが待ち遠しい。それでも浪人の時期に地域を満遍なく歩き、多くの人とふれあることができた。地域政治にも今後、情報発信や具体的協力が可能となったと思う。
アメリカではオバマ大統領候補が当選し、イラク戦争の非が認められ、格差社会解消の方向に政治がシフトしたことも、これまで小生が主張してきた方向性が日本でも認められるきっかけとなると思う。
まあ、そういう点では失意のどん底ではあったが、新しい展望への一歩を踏み出すことができた一年でもあった。
みなさん、ご支援、ご声援ありがとう。来年も全力で闘います。首藤信彦

バングラデシュ選挙

2008-12-30 21:48:45 | Weblog
二年余の選挙管理内閣をへて、ようやくバングラデシュで選挙がこの29日に実施された。小生が代表を勤める平和構築NGOのインターバンドではスタッフ二名がアジアNGOのANFRELの一員として参加。野党アワミ連盟(AL)の圧倒的勝利に終わりそうだが、ともかく無事に選挙が実施されてほっとしている。バングラデシュはユヌス教授提唱のマイクロクレジットや地球温暖化の影響による海岸部の浸水などさまざまトピックの関係するユニークな地域であるが、何より、アジアのイスラム国家として過激路線でなく、民主化の道を努力して進んでいる。NGO仲間の友人が最高裁長官になったり、人権活動家やNGOも元気だ。今後も民主化支援を続けていきたい。スタッフもデブリーフィング(活動評価報告)が終わり後は無事帰国を待つだけ。大晦日も元旦もない活動、ほんとにご苦労さん。

日経新聞まで21%か!?

2008-12-29 21:49:16 | Weblog
今朝、日経新聞を見てビックリ!麻生政権の支持率が一月でさらに10ポイント下がって、21%になった。最も政府よりの日本経済新聞が21%ということは、他紙は15%ぐらいか?期待される総理候補は小沢代表がダントツ、さらに菅直人代表代行まで7%もの支持率がある。通常ならもうリングにタオルを投げるのだろうが、世間知らずのボッチャン爺さんはかえって自分を悲劇の主人公みたいに考えて起死回生の夢に恍惚となっているのだろう。しかし、来年通常国会に提出する麻生予算案への評価は極端に低く、60%がこの予算案に不満足とある。それなら麻生政権が生き延びるはずはなかろう。政治家個人の根拠のない期待に振り回される国民はたまったもんじゃない。
今朝はまた昨日部屋でころんだ母を見舞う。けっこう元気で動き回っていたので安心。しかし、寒い日が続くので注意してほしい。

満天の星

2008-12-28 23:12:56 | Weblog
ひさしぶりに温和な天気の年の瀬らしい一日だった。それでも師走モールはどこも閑散だなあ。第一もう売り手に元気がない。あきらめの雰囲気が精神に忍び寄っているのだと思うな。
アメリカは世界不況の発信地だし、今後もどんどんフッシュの8年の後遺症が表面化してくると思うが、それでも新リーダーのオバマ次期大統領への期待が高まり、自分たちで自分を鼓舞しようとしている雰囲気が広がる。どこかの国の支持率低下トレンドの首相と比べると、少なくともアニマル・スピリッツを書き立てる要素そしては雲泥の差というか、月とスッポンという感じか...  
それでも年の瀬は年の瀬だ。今日は久しぶりに女房と夜の散歩。早淵を抜け、カナリア公園まで往復した。久しぶりにオリオンの三ツ星やシリウスを歩きながらじっくり眺めた。雲ひとつない空に満天の星。それでもスバルが見えにくくなったのは、老眼のせいか、まあそれも自然の成り行きだな。

閑散とした盛り場、ひえびえとした心裡

2008-12-27 22:01:19 | Weblog
師走のこの時期なのにショッピングモールもスーパーも普段と変わらない。盛んなのはSALEの文字ばかりだ。それだって皆さん値札をひっくり返してため息。安いなあと思いつつも、明日の読めない今、不要不急のものを買うのをよそうと手をポケットに戻す...
麻生政権の無能無策はともかく、明るい雰囲気をもたらさない人間性に指導者としての資質の欠如を実感する。しかしもう与野党おしなべて明るい雰囲気をかもし出す人が少なくなったと思う。隣が良く見えますじゃなけど、オバマ新大統領は何か期待できそうに感じるのはアメリカ国民だけではないだろう。皺を隠す厚化粧に、スタイリストやメディアトレーナーの指導どうりに歯を見せて笑う総理を見ると何か背筋が寒くなる。今の政治家には、人生の中で本当の修羅場を経験し、それを乗り切った経験からくるユーモアみたいなものを感じられない。楽天の野村監督の漫談を見ながら、つくづくそう思った。

年度内失職者8万5000人の衝撃

2008-12-26 22:27:33 | Weblog
12月19日調査で非正規雇用者の8万5000人が年度内に解雇されることが明らかになった。それがなぜ12月26日すなわち緊急雇用対策を求めた民主党案が葬られた12月24日でなく、閉会翌日の26日に公表されるのか?もしこの数字が22日か23日に公表されていれば、国会審議もまた別な展開を見せたであろう。前回11月の調査では3万人だったから、たった1ヶ月で3倍近い増加はどこかにそして誰かに嘘がある。この政権は心の髄まで腐っている。
日本で社会問題が急激に深刻化しているのは、世界同時金融恐慌のような世界規模で進行する問題以上に、政府の無能無策がそれを増幅しているからだ。深刻化する製造業の派遣切りも、そもそも寮から工場に直行するような製造業企業に派遣を送り込むことを可能にさせた小泉政権の2004年労働者派遣法に根源的な原因がある。本来、労働者を守るための労働法が、日本人をベトナム人なみの待遇で酷使できる仕組みに変えられてしまった。
一刻もはやく政権を交代させ、この法律を抜本改正し、働く若者、中高年の生活と人生をしっかり守りたい。

さびしい国会、さびしいクリスマス

2008-12-25 23:15:54 | Weblog
ついに、何もなしとげず、苦境に陥った派遣社員や中小企業を救うこともできず、ただひたすら自民党の逃げの政治で臨時国会が閉会。解散にまでもち込めなかった民主党の責任も否定することができないが、まるでアルマジロのように衆議院絶対多数のよろいを着てひたすら逃げる与党を追い詰めるのは通常の国会儀式では難しかった。さびしい国会、さびしい麻生無能無策政治を反映したのか、街もさびしい。3ヶ所のショッピングモールのあるセンター北ならばと思って行ったが、やはり日常と変わらない人手。広場にクリスマスの飾りも無く、人々の華やいだ雰囲気もない。これでは景気は永遠に回復しないではないか。テレビを占拠しているお笑い企業やお笑い集団はどうした。所詮テレビ芸人なのか?テレビで不況をコメントするのではなく、街中で川上音二郎のようにパフォーマンスを繰り広げたらどうだろうか?...まず自分たちで始めようと、スタッフのT君がサンタの衣装を着てビラ配り。政治活動になったかどうかはわからないが、ともかく中学生以下の皆さんには絶大な人気でした。

クリスマス:ジョニーは戦場に行った

2008-12-24 23:40:16 | Weblog
今年は街中にクリスマスソングが流れない。クリスマスにはさまざまな人々の思いがある。だからクリスマスソングには宗教的なものも、ラブソングも孤独感を訴える歌も,ジョン・レノンの歌もある。こんな暗い世相だから、あえてクリスマスには街を盛り上げてほしいものだ。高価なプレゼントなんて無くても、大切なのはプレゼントを「贈るという行為」だから。街宣のために訪れたセンター南も閑散。献血を呼びかける献血カーがやたらとうるさかったが、それだけ血液が不足していたのだろうか?
さて、クリスマスで思い出すのは、35年前にパリで見たダルトン・トランボン監督の「ジョニーは戦場へ行った」という映画だ。第一次世界大戦に徴兵されたジョニーは戦場で砲弾の直撃で四肢を吹き飛ばされ、すべての視聴覚、声を失い、一方悲惨な傷痍兵の存在が知られて国民の厭戦気分を掻き立てないために、軍は彼を病院の奥深く隠す。その外部のことを知りえないそして外部に意思を訴えることのできない肉塊の世話をする若い看護婦が、クリスマスの日に彼を哀れんで、今日がクリスマスだと、その胸にXmasと指で書くのだ。ジョニーは最初何のことか分からないが、やがて、その×がXだと気づき、彼女がクリスマスイブを教えようとしているとわかるのだ。...
小生は当時はアルジェリアにいたのだが、ビザ切り替えでパリにでて、あまり商業ペースに乗らない映画ばかりを上映している地下の映画館で見た。ジョニーの存在自体が自分の状況に重ね合わせて、さまざまな思いがあった。
クリスマスが来るたびに、この映画と主人公とそしてあの瞬間のパリを思い出す。

ちいさな支援者

2008-12-23 20:46:54 | Weblog
今年の街宣の特徴は小学生がやたらと手をふったり、「すとうさん、頑張ってください」なんて声をかけてくることだ。テレビドラマでもそういうシーンがあるのだろうか?昨日もセンター北でチャリンコに乗った小学生の女の子が二人話しかけてきて、握手をしたら大変喜んでくれた。しばらくして、オバキュウ(?)のプリンなどの菓子の差し入れ。おったまげた。実は最近、演説していると差し入れが多く、大体は熱い缶コーヒーだが、まさか小学生から差し入れていただくとは!家に帰ってとってきたのか、店で買ったのだろうか?ともかく感激していただいた。(写真)
演説終わって民主党旗などを片付けていると、またやってきて、「麻生さんはどう思うか?」なんて聞く。ドウ応えていいか分からないが、一応、一辺倒の総理批判をすると、「お母さんと一緒だ!お母さんもテレビを見ていて麻生さんがでると、何よこの人は...なんて言って怒っている」とのこと。なるほどね、以前は家庭の中の会話には政治テーマなんて出なかったのに、いまでは一般家庭の中でも政治にまつわる会話があるんだなあ..とつくづく感心した。と同時に、それほど政治は生活に直接影響を与えているんだなあと、複雑な気持ちになった。ともあれ、はつらつとした元祖子どものような都筑の子どもたちのエネルギーには圧倒される。

核兵器は過去もそして今も日本国内にある!

2008-12-22 22:16:57 | Weblog
非核平和国家日本を売り物にノーベル平和賞も詐取した故佐藤首相の本音発言が外交文書からあきらかになった。自民党政府の長年の二枚舌外交の一端が明らかになったわけだ。外務省から公開された文書によれば、佐藤首相はアメリカ艦艇の核持込を容認し、中国への核攻撃や先制攻撃の可能性も発言していることがわかった。これが新聞の全面を覆うトップ記事にならないことに驚く。
これは日本の50年間の非核平和の国是そのものを否定したことになる。この文書が公開されるにいたったいきさつは知らないが(ドウ考えても唐突な感じだが)、おそらくオバマ政権の誕生とともに、これまでの日米関係が大変容するその兆候がうごめき始めたということだろう。モウ一つ重要な視点は、外務省がアメリカ軍の核持込の密約をどんなに否定しても、また日本政府が持ち込みを是認しようが否定しようが、「核は厳然として日本に存在する」という厳粛な事実だ。この点に関してはまだ誰も気づいていないのか、あるいはその事実の巨大さに発言を控えているのかわからない。ひょっとしたら、政府もすこしずつ情報を小出しにして国民を教育(?)しようとしているのかもしれない。恐ろしい時代になった。