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岸田外交に釘刺す安倍元首相のバイデン評

2023年02月05日 21時34分34秒 | 全般

以下は今しがた発見した阿比留瑠比さんのツイートからである。
@YzypC4F02Tq5lo0

この続きがけっこう面白いと思うので、是非正論誌をお手に取りください……
【正論3月号】政界なんだかなあ
岸田外交に釘刺す安倍元首相のバイデン評」 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比
 https://sankei.com/article/20230205-VGUZ2VBY3ZNVRF6IY2JGLYINI4/…

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【正論3月号】政界なんだかなあ「岸田外交に釘刺す安倍元首相のバイデン評」 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース (sankei.com)

※この記事は、月刊「正論3月号」から転載しました。ご購入はこちらをクリック

岸田文雄首相は一月十五日、先進七カ国(G7)のメンバーである欧米五カ国歴訪を終えて帰国した。
五月に広島市で開くG7首脳会議(サミット)に向けた根回しもおおむね成功し、同行した外務省幹部は上機嫌に振り返る。

「手応えをかなり感じた。英国、フランスは普段会談をやらないような場所を用意してくれ、イタリアのメローニ首相は昼食会がものすごく盛り上がり、飛行機の時間に遅れそうになった。カナダは滞在時間が短かったがトルドー首相はとても喜んでくれた。最後、へとへとになり米国に行ったが、バイデン大統領があそこまで歓待してくれて疲れも吹き飛んだ」

十三日の日米首脳会談では、ホワイトハウス南庭で岸田首相を出迎えたバイデン氏が、首相の右肩に手を回しのせた姿が話題となった。
戦後日本の安全保障戦略を転換した新たな「安保三文書」を閣議決定し、日本も相応の負担を担おうとする岸田首相を純粋に歓迎したものか。
あるいは、格下とみてマウンティングしてきたのか。

ともあれ、バイデン氏は日本の防衛費増額を「歴史的」とたたえ、岸田首相を「素晴らしいリーダー、真の友人」と持ち上げた。
岸田首相も日本ではあまり見せない満面の笑みで応じていた。

日米同盟が強化され、日米関係が良好に推移することが好ましいのは間違いない。
根っからの親中派で知られる林芳正氏を外相に据えたことで、当初は米側に警戒心を持たれた岸田首相が、ようやくホワイトハウスに受け入れられたことも一定の評価はできよう。

ただ、現在の日米同盟強化の路線を敷き、オバマ米政権下で副大統領を務めたバイデン氏とやりとりをしてきた安倍晋三元首相のバイデン評が、かなり辛口だったことも忘れてはなるまい。

憶測語るバイデン氏

平成二十五年十二月二十六日、安倍氏が「国民との約束だ」として靖国神社に参拝した前後に語った言葉を振り返りたい。

日本、中国、韓国歴訪の最初の訪問国として訪日したバイデン氏は同月三日、安倍氏と会談した。
会談冒頭、オバマ米大統領の「安倍首相は短期間で日米同盟の強化で実績を挙げている」とのメッセージを代読し、良好な関係をアピールすることもしたのだが…。

当時、中国の習近平国家主席と韓国の朴槿恵大統領は歴史認識問題などを理由に、安倍氏とは会談しないという頑なな姿勢を取っていた。
米国は極東情勢安定化のため、日韓の間を取り持とうと働きかけていたが、日韓関係の経緯に疎く、一方的に韓国の肩を持つことが多かった。

バイデン氏との会談後、安倍氏に感想を聞くとこう答えた。

「いろいろ言っているけど、特に中韓がしようもないなとだんだん分かってきた。『何で朴はああいうスタンスなのか』と随分聞かれたよ」

ところが、バイデン氏は結局、問題の所在を理解できていなかった。
同月二十二日、安倍氏は帰米したバイデン氏から電話を受け、その内容に愕然とした。バイデン氏はこう述べたのである。

「朴氏には、『安倍氏は靖国神社に参拝しないと思う』と言っておいた。あなたが参拝しないと明言すれば、日韓首脳会談に応じるのではないか」

どうして頭越しに、朴氏にそんな憶測を語るのか。
「バイデン氏は何も分かっていない」と驚いた安倍氏はただちに反論し、誤解を解こうと説明した。

「そんな一方的な条件をつけた話を、受け入れるわけにはいかない。首脳会談のために韓国に『行く、行かない』と約束するつもりはない。私は第一次政権のときに靖国神社に参拝しなかったことを『痛恨の極み』だと言って、平成二十四年の衆院選に勝っている。参拝は国民との約束だと思っている。いずれかの段階で参拝するつもりだ」

安倍氏は、バイデン氏が韓国にとって重要なのは慰安婦問題よりも靖国神社参拝問題だと勘違いしていると察し、さらに述べた。

「そもそも靖国神社参拝の件より、慰安婦問題の方が大きなハードルとしてあるんだ」

これに対し、この時点ではバイデン氏はあっさりと「行くか行かないかは当然、日本の首相の判断だ」と流したのだった。

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