文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

いろいろなしがらみやタブーが、学術界にも、マスコミにも、政界にもあるということですね。

2018年05月30日 15時05分06秒 | 日記

以下は有数の読書家である友人が、私の論説と通底する箇所があるから読んで下さい、と言って教えてくれたものである。

文中強調と*~*は私。

前文省略。

黄 実は私は、台湾以上に日本の行末を心配しています。

というのも、自己決定力が非常に弱いからです。 

かつては中国や韓国の工作員が暗躍して、日本の世論を動かしたり、ハニートラップなどで国会議員を動かしたりしていました。

要するに、陰で工作活動を仕掛けていたわけです。 

しかし、いまでは中国の大使館関係者が議員会館に乗り込んだり、マスメディアに乗り込んだりして、直接指導していると聞きます。

つまり「現場指導」しているということです。 

たとえば、台湾の代表団が日本の国会議員に会おうとした場合、かつてなら中国は中国の代弁者のような人物を介して議員に圧力をかけていましたが、最近は大使館関係者が直接連絡をしてくると聞きます。 

また、程永華駐日中国大使は、就任後、テレビ朝日、TBS、日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京、NHK、朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信など、ほぼすべてのテレビキー局、全国紙を表敬訪問しています。

他国の大使で、これほどメディアを表敬訪問した例は、聞いたことがありません。

中国に対して気に食わない報道があると、中国の大使館員が直接乗り込んでくるとも聞きます。

*私が何度か言及して来た事…pm2.5が襲来している事について、NHKを始めとして(朝日はとうに解約したから知らないが多分一緒だろう)何故、全く報道しないのか怪訝に思っていたが、この箇所で瞬時に合点が行った*

石 しかし、民主主義で選ばれた国会議員や、民主主義の根幹である「言論の自由」を守るべき報道機関に対して、中国が直接指導しているというのは、怖い話ですね。 

かつて中国と日本の報道機関は、「日中記者交換協定」を結んで、中国を敵視しない、二つの中国をつくる陰謀に加担しない、日中国交正常化を妨げるような報道はしないことを約束させられ、違反すると中国支局を閉鎖させられたと聞きます。 

現在も、中国に批判的な報道をすれば、現地取材は制限されるでしょうし、中国と韓国の捐係がギクシヤクするなかで訪中した文在寅に随行した韓国人カメラマンは、中国で警備員から暴行を受けました。 

国会議員が中国側の言いなりになるというのは、中国から金をもらっているのか、ハニートラップのような弱みを握られているのか、あるいは支援者の企業経営者が中国進出していて、そのつながりで圧力をかけられているということもあるのかもしれません。

黄 2004年に台湾で「2・28手牽手護台湾」という、人間の鎖で反中国の意思を示すデモがあったのですが、当初、日本の国会議員6人が参加するということで、主催者側に申し入れてきました。 

ところが実際には2人しか参加せず、残りの4人は自ら参加したいと言ってきたのに、いざ出発が近づくと、理由もはっきり告げずに断りの連絡を入れてきたのです。

石 日本の大学の中国研究の学者は、中国からいろいろと研究内容について指示されるとも聞きます。

だから中国研究の学界では、中国史観が幅をきかせているとも言われます。

そうしないと、中国での現地調査ができず貴重な資料を見せてもらえないらしい。

中国研究者が中国の資料に当たれないというのは、研究者としては死活問題でしょう。 

また、私がテレビで一緒になる日本人の学者のなかにも、やたらと中国の側に立ったような発言をする人がいますね。

*古館が司会をしていた頃、テレビ朝日の報道ステーションに中島岳志がゲストとして出演した時の事…中国が南シナ海に進出を開始した頃のことである。中島は、何と、こう言ったのである、「地図を逆さまにしてみると中国の領海に見えるんですよね…」以来、私が、この若造を、心底、軽蔑していることは言うまでもない。こうして登場した頃、新聞の書評欄にあった彼の書評を紹介したりしたこともこれ以上ないほどに後悔したことは言うまでもない*

黄 日本の憲法学界では、護憲派がほとんどで、改正論者はほとんどいないですよね。

そのことは安保法制のときによくわかりましたが、それまで受け継がれてきた論の枠から出ると、先輩たちの研究を否定することになるから、出世できないともよく言われます。 

いろいろなしがらみやタブーが、学術界にも、マスコミにも、政界にもあるということですね。

石 中国は、そうした人間関係のしがらみや弱みを突くのが非常にうまいですから。

いまの中国人は、つねに人を騙して、相手の足をすくうことを考える人々です。

だから相互不信社会なのですが、平和な社会で生きてきた日本人は、相当、用心しなくてはなりません。

後略。


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