街道ウォーク<旧中山道<関ヶ原宿(駅)~高宮宿(駅)
2013年6月7日 20回目
地蔵川とハリヨとバイカモ
ハリヨ(トゲウオ科 イトヨ属)
体長4~7cmで生息分布は限られ、滋賀県東北部と岐阜県南西部の湧水をもつ水温20度以下の清流に生息している。ウロコはなく鱗板が前半身に6枚ほど一列あるだけで、後半身は黒緑色の雲状模様がある。トゲが脊部に3本、腹部に1対、臀鰭の直前に1本ある。繁殖期になると雄は婚姻色が現れ、その頭部の下側部は朱紅色を呈し、胴部は暗青色を帯びる。雄は縄張りを持ちその中心に水草や根などの繊維質のものを用いてトンネル状の巣を作り、雌を誘い入れて産卵させる。雄は卵が孵化するまで餌もとらず辛抱づよく巣を見張り続ける。寿命は短く年魚である。
バイカモ(沈水植物 キンポウゲ科)
水温15度前後を保つ澄んだ湧水を好み、川の水底に群生し、流れに沿って這うように育つ鮮やかな緑色をした多年草水草である。手のひら状の葉が特徴で長さ約50cmの藻である。初夏から晩夏にかけて水面上に梅花様の白い花が咲く。バイカモに寄生する水生昆虫は、ハリヨの好物であり、バイカモが繁殖することにより急流をさえぎり、ハリヨの巣づくり・産卵に絶好の場所を提供している。 平成5年3月 醒井区
cosmophantom
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