トミーのブログ 1

園芸研究家(園芸家) 富山昌克(トミー)が日々に感じたことや書き留めておきたいこと。

『希有なSTAKE OUT事件簿』その2

2005年12月02日 22時29分47秒 | トミー流・格闘技論
~その1~をご覧になっていない方は、
こちらを読む前に先に
~『STAKE OUT(ステークアウト)』~張り込み~その1~を読んで下さいね。
続きものですから。

るなさんやはなさかさんの暖かいご要望により、
仕事が片づきましたので、続きをカキコしますね。
**************************************************
そのとき、ファンファンファンとパトカーのサイレンの音が。

こっちは、四股立ち(不動立ち)して、気を練って、
空手における史上最強の技、
『肉を切らせて骨を断つ技』を繰り出す瞬間でした。

次、彼が襲ってきたら、クロスカウンター的に『正拳突き』を出すぞ!
と、真剣に気を練りました。

呼吸は整った。

~『火事場の糞力(馬鹿力)』ってあるでしょ?
あれは、全身の60兆個の細胞が危機を感じて、
細胞内に蓄積したパワーを集約して出される現象なんです。

気を使いこなせるようになると、
 火事場の糞力的なパワーを『拳』に込めることができるんです。
動物園に行って、ライオンとかトラの檻の前で、
『握り拳』を振りかざし、猛獣たちが怒り出すかどうか?が、
『ヤバイ気を込めた拳』かどうかわかるんです。

以前、横浜で開催していたペットフェアーに、医学博士の先生方と
ご一緒したとき、『東洋の気』を理解できないとおっしゃったので、
イグアナ?エリマキトカゲ?(忘れました。変なは虫類でした)の前で、
トミーが『ヤバイ気を込めた拳』を、そのは虫類の前にかざしたところ、
『カアアアアア~』って、そのは虫類が面白いように怒ったので、
西洋医学の先生方には、大受けしておりました(爆)。

(あの~トミーは大道芸人ではないのですが、・・・。)

他の先生方が拳をかざしても、は虫類は怒らなかったのです。
だって「『拳』ひとつ作り上げるのに30年かかる」っていわれていますから。
『気』っていうのは、おそらく骨と筋肉から発する電磁波だと思うのですが、
トミーも正直なところわかりましぇん。
残念ながら、現代人は動物的な第六観(第六感)をなくしているみたいですね。~

で、その『ヤバイ気を込めた拳』を腰に当て、十分にひき、
脇を締め、左手は防御のために骨折してもいいと、
 左手を棄てる覚悟でいました。

もし顔面に当たれば、骨折して陥没。
 (過剰防衛にならないのか?)自問自答が頭を駆けめぐった。
もし肋骨に当たれば、複雑骨折。
 (内臓破裂になったら、どうしよう?)
もし鎖骨に当たれば、
 彼は手が挙げられなくなり、戦意を喪失するだろう?って。
 (これしかない。鎖骨に集中しようって)

あほでしょ?

これが平和な日本出身の平均的な男性がもつ発想だと思います。
必要以上な暴力っていやじゃないですか?
だからどんなジャンキー(junker;麻薬常習者)が相手であっても、
気遣いをしてしまうのです。
(ちなみに『不良、非行』は『delinquent(ディリングクアント)』といいます)

ところが、相手は正気の沙汰ではないので、
 この優しさが命取りになりかねないのです。

ボクは拳銃の単語を聞き取れていなかったため、
ポケットの膨らみは、ナイフだと思っていました。
あまり接近戦すると、刺されるかもしれないと思っていました。
刺されるのなら、左手全てを棄てて、身体を防御しようって。

(いやだな~、ピアノひけなくなるやん!)

人間って面白いですね。
命よりも、元おぼちゃんのトミーは、
 心地良いピアノの音色を奏でられない
  悲しみを彷彿させるなんて、・・・。

ところが、・・・・。

先生宅は、小高い山の斜面に建っていたので、
パトカーのサイレンを聞いて、
彼はあわててジャングルの茂みに逃げていったのです。

(おいおい、殴られ損やないの~、
  ヒーロー特撮だと、これからがメインの反撃シーンなのに、・・。)

現実はそう格好良くいかないものです。
この溜めた『膨大な気』をどうすんねん!
悶々、悶々としておりました。

パトカーのドアが開き、
白人の超カッコイイポリスマンが、

『Come!(乗り込め)』

それからが大変でした。
運転しているポリスマンが、トミーに聞くのです。

犯人の髪の毛の色・髪型は?
『Brown(茶色)、long hair(長髪)』、

服装は?
『White tee shirt(白いティーシャツ)』
『Blue jeans(ブルーのジーパン)』

眼の色は?
『わかんないよ~瞳孔が開いてたよ~、瞳孔って単語わかんねえ~』

『なんで?パトカーに乗ってんの~』って感じでした(笑)。

(ちなみに瞳孔は『the pupil(of the eye)ピューピル』といい、
 瞳孔散大は、『dilation of the pupilダイレイション オブ ザ ピューピル』
  といいます。)

無線を使って、ポリスマンがどんどん
 トミーの貧弱英語単語を伝えていくんです。

(あ~、変な犯人像が作られていく~どうすんねん!どうよ!)

てな感じで、もうお笑いでしょ?
作り話じゃないんですよ、これ。
トミーの実体験です。

熱帯圏特有のスコール的な小雨、
狐の嫁入り的な雨が降り出してきて、
10分ほど、ファンファンと探索のため、ご近所を走り回っておりました。

結局、無線に連絡が入り、犯人らしき者を捕らえたとのこと。
現場へ急行しました。

そこには、白いティーシャツをターバン状に頭に巻き付けた
上半身、裸の犯人がいました。

どうも長髪がばれないように、
ターバン状に巻き付けて走って逃げていたようで、・・。

でも余計に目立つやん!あほちゃうかあ?こいつ。

ポリスマンが、トミーに
『Is he ? (彼か?)』

トミーが、『Yes(そうです)』って言い、

ポリスマンが、
『Nobody tell(誰にもいうなよ)』と言った瞬間、

犯人の手を逆手に取り、逆関節をきめて、パトカーのドアに
バ~ンってぶち当てたのです。
犯人の前歯がボロボロって、落ちて、・・。

ひえ~、どひゃ~、こえ~、当時のMasaでもここまでしないよん!
後で聞いた話だったんですが、
安月給だから、こんな場面で憂さ晴らししてるんですって
(当時のポリスマンにご迷惑をおかけしたくないので、
  ここの部分の話は作り話ということで)

その後は先生宅に戻り、取り調べの調書を書かされました(泣)。

まだ英語力が乏しい時期に、調書ですよ、調書!
和英辞書をひきながら、「なんか小学生の文章みたいやん」って感じで(笑)。

6人くらいいたポリスマンたちに、トミーはえらく気に入られ、
『今時、アメリカで、泥棒と戦う奴はおらん』って!
『なんて勇敢なオリエンタルボーイ』って、お褒めの言葉を頂きました。

ところが、先生とタイからの留学生は、一部始終見ていたので、
『Masa'KARATE NO USE (マサの空手は使えない)』って。

ほえ~ん、ノーユースはないでしょ?ノーユースって。
「先生が捕まえろ!」って仰ったから、ちゃんとやったのに~。

この辺から
アメリカに対する不信感が芽生えたもの?でした(爆)。

結局、盗まれていた物は全てトミーのものでした。
腕時計、小銭入れ、通帳などなど。
だって、貸金庫の存在、知らんかってんもん(爆)。

で、ポリスマンに、何ヶ月牢屋に入ってるの?って尋ねたら、
『Three hours.(3時間)』

どっひゃ~。すぐに出所(出獄)してくるやん~。

こんな超~狭いオアフ島で、またすぐに出逢うやん!
こえ~こえ~、お礼参りにきたら、どうすんねん!
(ちなみに『お礼参り』は、『come to take revenge on』、とか
『call on sb. to settle old scores with ~.』と表現します。)

当時のトミーが間借りしていた部屋は、先生宅のゲストルームで、
ガラス張りの部屋で、外から拳銃でバーンって撃たれたら?と思うと、

こえ~、こえ~、こえ~よ。

マトリックスみたいに、弾を避けられるはずがないやん!
(当時、まだマトリックスは上映されていませんが)、
どうすんねん!

で、枕(pillow)を連結させて、ベットのシーツに入れて、
ベットの下でしばらく寝ておりました(笑)。
ベットの下って、寝返りできないから
痛いんですよね?やっと寝れたと思ったら、ゴン!って感じで。

1週間経過したところで、アホらしくなって、止めました(笑)。
ボクが自由の国のアメリカを理解したのは、このときでした。

あまりにもお礼参りが恐くて、先生に訴えにいったのです。
『先生、部屋を変えてください! このままじゃ、恐くて寝られないです。』

先生から頂いた、崇高なお言葉は、

『It's your problem, not mine.』

 (それは君の問題だ、わたしの問題ではない)

どっひゃ~、それで終わりですかあああああ?
先生やタイからの留学生をお守りするのに、命をかけたのに~。
これが、個人主義の自由の国、アメリカを集約する、
有り難いお言葉なんですかああああああああ?

みなさん、自分の問題は、自分で解決しませう~(爆)。

ホントは、まだこの続きの、アホな話がありますが、
なにぶん、長文になってしまいますから、また後日ということで、・・・。

結局、ハワイでは、伝家の宝刀『不動立ちからの正拳突き』は抜かれなかったのです。残念! 
この後、とうとう正拳突きを出したことが、後にも先にも一度だけありました。
またなにかで書き残したいと思います。

画像は、ハワイ大学の空手部の先生とのツーショットです。
このあと、空手の先生からホールディング(寝技)を毎日特訓されました。
TO BE CONTINUED.(未完、いつか?次号)。
『STAKE OUT事件簿』その3 気の弱い方は読まないで!
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6 コメント

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すごい体験っ! (地水火風)
2005-12-02 23:03:11
面白いって言っていいのか、すみません。すっごい実話ですね。トミー先生の表\現が面白くて。すっごいな~ほんとすごいです。

空手、僕も習いたかったな~。
返信する
ハワイ捕物帳 (キンギョ)
2005-12-03 00:27:28
あっ、また年寄りくさいタイトルになってしまいました?

どひゃあ~っていうようなすごい体験談ですね!想像するだけでビビリション(きゃっ!失礼しました)してしまいそうです。

日本でも連日のように怖い事件が起こっていますが、結構\のほほ~んと暮らしてる自分がいる事に、改めて気付きました。もっと普段から、気を引き締めないといけませんよね、反省。
返信する
地水火風さんへ (TOMMY)
2005-12-03 09:17:45
娘に読ませたら、

「これ、パパ?」

「日本じゃなありえない。ホントの話?」



信じてもらえませんでした。



空手、習わなくても、剣道など、

「~道」をひとつでも精進すれば、

 全て最後は呼吸法にたどり着きますから。



地水火風さんも早くそのステージに

 たどり着いてくださいね。



いつもコメントありがとうです。
返信する
きんぎょさんへ (TOMMY)
2005-12-03 09:29:20
いつもコメントありがとうです。



>想像するだけでビビリション



はじめてこの表現を拝見しました。

びびってちびってしまう?という意味ですか?



連日、幼い子どもが犠牲になる事件が起こっていますね。

絶対に許せない。弱者を殺めるなんて。

なんて卑劣な行為。

子を持つ親として、子どもに手をかける人間がいるなんて信じられない。



以前、娘に「なにかあったら、パパの命を落としても、守ってあげるからな」って伝えたことがあって、・・・。



親はそういうものです。

DNAの連鎖を本能のまま

守り抜くものなんです。



きんぎょさんをはじめ、

みなさん、不審者を見かけたら、

遠目で凝視するんですよ。



トレーニングしていなくても

みなさんでも眼から『気』がでますから。



『気』を注ぐことで、

犯人も少しは躊躇しますから。
返信する
すごいですね~。 (みー)
2005-12-03 10:21:05
先生、すごい体験されたのですね~。

状況が目に浮かぶようでドキドキしました。

『張り込み』は昔見ましたよ~。

おもしろかったですよね~♪



日本はよく平和ボケしてると言われますが、やっぱり外国って怖いんですね~

おまわりさんも怖い???

以前どこかで聞いたのですが、日本ではおまわりさんは親切で道を聞いたり、何かあったら頼る人というイメージがありますが、アメリカでは子供に『ポリスには近付くな!』って言うくらい、怖い存在であるという話をしていました。

先生のお話を聞くとなるほど、そうかもしれな~いと思ったりしました



本格的な怖いお話がまだあるとか・・・。

また機会があれば聞かせてくださいね。
返信する
みーさんへ (TOMMY)
2005-12-03 11:33:53
外国が恐いわけじゃなく、

日本の治安が奇跡だと思います。



わが国の民族性がそうさせたのか?

教育制度がよかったのか?



この奇跡の国の風土に感謝したいですね。



大事なことは、



『個人個人における社会の秩序を守ろうとする誇り』



なんでしょうね。



凶悪犯人は絶対に許しません。

トミーは社会の秩序が乱れたとき、

SWのようなアナキンになってしまう?

かもしれません。



暴走するアナキンではなく、

秩序を保つための鬼神になってしまうかもしれません。



普段、笑っているかたは、

怒ると恐いと思いませんか?



みなさま、社会の秩序を守りましょうねっ。



いつもいつもカキコありがとうございます。

みーさんの生真面目さにただただ感謝です。

生真面目=秩序なんですよん。
返信する

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