酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

成人式に思う・・・今の二十歳はまだ子供

2014-01-14 07:14:20 | Weblog
昨日は成人式でした。

ずいぶん前から、20歳で大人というのは無理じゃないかと感じていましたが、放送大学の授業でも現代は昔よりも大人になる時期が遅くなっているという記述を見つけ、やはりそうかと確信しました。


若い人を見て幼く感じるのは、一つは私の加齢が原因です。
でも、それだけじゃない。

まず平均寿命の伸びがあります。
かつては元服といって15歳程度で大人になっていましたが、その時代は寿命が50年程度。
15歳/50歳=30%、人生の30%能登頃で大人になっていたわけです。
これを今の平均寿命(80~86歳)に当てはめると24歳ぐらいになります。

次に高学歴社会があります。
現代は男子の大学進学率が50%、大学院まで進む人も増えていますから、昔に比べて社会人になる年齢が大幅に遅くなっています。
高度経済成長時代、多くは高卒で働き、集団就職で中卒で働く人も珍しくなかった。
高校進学率は1960年に60%、1970年に80%ですから、現代の高校進学率ほぼ100%とは違います。

フリーターや派遣労働が普通のことになったのも大きい。
昔は高卒でも大卒でも卒業したら就職するのが普通で、正社員として働けば中小企業でも大企業でも組織の中で色々教え育てられたものです。
でも、派遣のように「労働力だけを求められる環境」では、周囲は育てようとはしてくれません。
正社員として会社で働くことは、会社という場で社会教育を受けることでもあったのですが、今はその機能がない職種が増えてしまった。

さらに少子化です。
1人か2人しか生まない現代、親は子供を離そうとしませんし、子供は親元に居た方が楽で豊かに暮らせます。
正規雇用の減少などによる収入減や終身雇用の崩壊、核家族化など、パラサイトする要因ばかり増えています。
あたりまえですが、親元で暮らす生活と、一人暮らしや結婚して独立する生活では、人間の鍛えられ方が違います。

同じように晩婚・非婚も大きい。
かつて女性はクリスマスケーキに例えてられ、25になったら価値がないなどと言われました。
(今言ったら石を投げられる)
適齢期という言葉が市民権を得ていて、30歳の独身女性は行き遅れだの売れ残りだの言われました。
善し悪しは別として、それだけ早く結婚して子供を産むのが多数派だったのです。
若くして結婚すれば、それだけ早く大人になります。
今は晩婚どころか非婚も多く、大人になる機会が減っています。


仕事で新卒の人と接すると、驚くほど幼い人が多いのです。
私の加齢を差し引いても、20歳で大人とするのは無理じゃないかなぁ。
一部で18歳を成人にという動きがあるけど、無理無理。
30歳にならないと大人とは呼べない気がします(個人差が大きいけど)。

別に今の若い人を批判しているわけではなく、我々はそういう時代に生きているのです。
善し悪しではなく、それが現代なのです。
若い人を批判するどころか、むしろ大変な時代に生まれたことを同情します。
こんな日本にした責任の責任は私にもあるのですが、なにしろ一人の責任は微々たるものだから責任の取りようもないのですが・・・。
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