マンチェスタースタジアムでキックオフのホイッスルが鳴った。
2分、ベンヤミン・ベルクがパスをカットする。ドリブルで攻めるが、ボールを持ち過ぎて奪い返された。
8分、パリは右にボールを出し、ヌワンコ・カヌが突破しようとするも、ラーツがそうはさせじとプレッシャーをかける。
12分、パリは右にボールを出してエリア内でボレーも当たりが弱く、カーワンがキャッチ。
26分、リンドバーグがドリブルで突破してセンタリングを上げようとするが、相手選手のマークが厳しくて上げられない。隙を見て上げようとするも、ブロックされてしまった。
27分、スローインからサイドチェンジで右にボールを出すが、流れてしまう。
28分、パリのスローインで始まるが、すぐにベルント・シュナイダーがボールをカットして1人かわしてからエリア内にパスを出した。これをリンドバーグが押し込んで、マンシャフトが先制のゴールを挙げる。
マンシャフト 1-0 パリ
ヴァントは勿論、マンシャフトのサポーターたちも歓喜した。
だが、33分にパリはティゴールが突破してからのクロス。やはり、マンシャフトにとっては嫌な選手だ。
ラーツがクリアするが、ボールをすぐにヌワンコ・カヌに拾われてエリアにボールを入れられると、オシヌ・ヴィルトールにシュートを決められて、あっという間に同点に追い付かれる。
マンシャフト 1-1 パリ
ヴァント(せっかく1点取ったのに、すぐに追い付かれるなんて・・・これが世界の厳しさか)
前半は1-1で終えて、勝負は後半へ。
ヨーロピアンリーグ決勝(前半終了)
パリ 1-1 マンシャフト
(得点) 28分 リンドバーグ(マンシャフト)
33分 オシヌ・ヴィルトール(パリ)
シュート数 3-1
ボール支配率 45-55
両クラブの選手は、それぞれのロッカールームへと引き揚げた。
ゼルベルガー「よし、みんな聞け。ここまで来たら、あとは気持ちの問題だ。向こうには今はヤロンはいないんだ。ジャンポールも素晴らしいGKだが、我々なら彼からまだまだゴールを奪うことはできる。オーナーの信念に応えるためにも、この試合に勝利するのは我々だ」
バウアーを中心として選手間で軽くミーティングをした。バウアーは、みんなは他のクラブならエース級の活躍ができるくらい素晴らしい選手なのだから、いつも通りやれば勝てるということから話し始め、最後にゲルマン魂の誇りにかけても必ず勝とうと誓いの言葉で締めくくった。
選手交替は無く、後半勝負が始まる。