「どうして試合に出してくれないんですか。もうベンチは嫌なんです」
杉下竜次だった。選手層の厚さで出場機会に恵まれず、付きっ切りで練習を見てもらっているスラマーにもこぼしていた。耐えなさい、必ずチャンスは来ると諭していたスラマーであったが、杉下は我慢の限界のようだ。それだけでなく、リュディガー・エルベンと合わない不満が重なっているのもあったのだろう。
11月最後の試合、第14節はブレーメンと対戦。短い間だったが、かつてマンシャフトに所属していたH.ミューレンがいるクラブで、そのミューレンは現在リーグ8得点と好調。
ドイツ1部リーグ第14節
ブレーメン 0-3 マンシャフト
(得点) 35分 バウアー(マンシャフト)
41分 G.ミューレン(マンシャフト)
90分 オウンゴール(マンシャフト)
バウアーの豪快なシュートで先制した。先日に試合出場不満を訴えてきた杉下は80分から途中出場して、最後のオウンゴールを誘うプレイをしている。とにかく試合に出すという約束は果たしたつもりだが、途中出場の10分ではダメなんだよね。
設備に結構な資金を使ったが、今月は2億円の黒字を計上した。
2020年12月
ポドルスキーが引退を表明。ヴァントは、これを承諾した。
観光ホテルが遂に完成。遠方からの観戦が可能になり、更に来場されるお客様の増加が見込める。これで、スタジアムの設備はこれ以上無いくらいに最高の物になった。次は敷地やクラブハウスの施設だ。
(契約更改)
MF ベルント・シュナイダー(24) 1億5000万円→2億4000万円(2年延長、5年契約) 2年連続アシスト王のタイトルが獲れそうな成績を残していることを評価した。
FW アブラムシック(24) 8700万円→1億5000万円(4年延長、5年契約) 結構な上がり幅だが、その分延長契約も長い。
恒例のようになってきたプライムカップが開幕する。マンシャフトの初戦の相手は、現在ドイツ2部のミュンヘンだ。とは言っても、最近はミュンヘンも1部に上がったりしているクラブで、簡単な相手ではない。1回戦から厳しい戦いが続きそうだ。
ドイツプライムカップ1回戦
マンシャフト 3-0 ミュンヘン
(得点) 28分 G.ミューレン(マンシャフト)
60分 バウアー(マンシャフト)
82分 リンドバーグ(マンシャフト)
(警告) 18分 G.ミューレン(マンシャフト)
実際、蓋を開けてみれば、順当勝ちで2回戦進出。
第15節は昨季2位のバイエルンではなく、ゲルゼンキルヘンと対戦。マンシャフトのバウアー、SCベルリンのマリウス。そして、ゲルゼンキルヘンのマティアスとドイツ3大DFは未だ健在。今季もその3クラブが上位3位までを占めている。
とは言っても、首位マンシャフトとは勝ち点差が11もあるゲルゼンキルヘン。ここで必ず意地を見せてくれるであろう。その意地を打ち破って独走態勢に入れるか。
ゲルゼンキルヘンは苦手な相手だったが、それも昔の話になった。バウアーが2ゴールを挙げるなど、攻撃陣が4点を取る。
マティアス「なんてことだ、マンシャフトは我々の手が届かないくらいに強くなった」
ドイツ1部リーグ第15節
マンシャフト 4-1 ゲルゼンキルヘン
(得点) 5分 G.ミューレン(マンシャフト)
34分 バウアー(マンシャフト)
69分 バウアー(マンシャフト)
78分 コーフェン(マンシャフト)
89分 ダイスラー(ゲルゼンキルヘン)
SCベルリンもハノーバーに1-0で勝ち、マンシャフトに勝ち点差3で付ける。