花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

年の瀬の挨拶

2018-12-31 23:16:39 | やつがれシリーズ~心を捜して~
仕事納め。
まぁ、本来なら挨拶を避けるべきだけど…
何せ急だったし、それを知らない人の方が大半だ。
だからやつがれはポーカーフェイスを決め込んで冷静に挨拶して回り…
支店長、副支店長にも挨拶をした。
副支店長は当然、知らないだろうから何も言及はなかった。
けれども…支店長はちょっと違った。
今日1日の事を指して御礼を言われたが、間違いなく繁忙期中に支店出勤時にずっと様々な全体的な仕事を支店長に付いてやってきた事を指してる様な気がした。

「今日はありがとう。」
この言葉1つで様々なものを感じた。
ああ、無理矢理、頑張った甲斐はあったな。
そう、感じた。
きっとコレが最後の繁忙期になるだろう。
支店長はおそらく来春には移動になるだろうから。
きっとやつがれは変わらない。
仕事に対して妥協しない点もストイックに熟す点も感情論で動かない点も。
来年も背中を追うだろう。
あの人の背を。
そして本当は帰省して通夜、告別式に参列したかった事を誰よりも理解してくれていたのは…
支店長だろう。

「仕事よりそっち優先しないとね。」
2~3日中に49日の日程が決まるであろう旨を伝えた際にそう言われたのだ。
敢えて仕事に穴を開けない様にしたのも分かっていた様だ。
敵わない。
あの人の観察能力と洞察力には勝てやしないのだ。困った事に。
やっぱり背中は遠く遥か遠く感じる。
追いつきたい。少しでも。
それが来年、近付けたらいいな。
尊敬するあの人の。

2018年

2018-12-31 22:46:50 | やつがれシリーズ~心を捜して~
殊更、振り返る事は…
きっとあまり無い。
けれども、やつがれには濃い1年だった様な気がする。
この1年余りでやつがれは変わった様に思う。
様々な部分で。
でもきっと1番、変わったのは…
感情だろう。
色濃く出る様になってきた気がしてる。
表情にも。
それは周りに言われた事でもあるけれど、やつがれ自身も自覚してる点である。
恋する気持ち。
誰かを大事に想う気持ち。
誰かを気遣う気持ち。
其れ等が色濃く出た様な気がする。
まだまだ表現はきっとぎこちない。
得たばかりの感情の出し方をやつがれには分からない。
元から不器用なやつがれには途轍もなく難しい。難しいなりに分からないなりに素直に気持ちを出す様にしてる。
折角、得た感情を失くしたくは無いから。
今、感じれてる感情が在る事がどれだけ尊いか分かった様な1年だった。
まだ膨らむだろう気持ちを来年も沢山、知れるだろうか?

葬儀

2018-12-30 11:55:02 | やつがれシリーズ~心を捜して~
28日に通夜が営まれ…
昨日、告別式を執り行い…
吹雪の中、祖父は荼毘に伏された。
此方の空は晴れ渡っていて、けれど早朝は凄く寒さがあって…
まるで雪が無い北海道にいる様な錯覚に捉われた。
それは祖父からの別れの挨拶だったのか、やつがれが祖父の事を考えていたからだったのか…
定かではないけれど、そんな感覚に捉われた。
まだ未だにやつがれの心の中は蟠りが残っている。
はっきりしない喪失感がふとした時に湧いて来る。
まぁ、喪失感と呼べるかどうかは不明だけれども。
仕事中も誰かと会話が途切れたら不意に祖父を思い浮かべたりして…
本当に何なんだろう?
特に感慨深い思い出なんて有りはしないのに。
只、考えると

「おう、来たのか!」
そう言って笑う祖父の顔と声ばかり浮かぶのだ。
顔を出せば有る筈の
当たり前が無くなるって事はこんなにも大きい事なのだな。
特に仲良かった訳でも、沢山語らった訳でも、遊んだ訳でも無いのに。
どうしてこんなにも寂しく感じるのだろうか…
49日法要で帰省したら答えが出るだろうか?