花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

三毛猫の考察(?) 其の伍

2020-10-27 18:33:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
容易く
受け入れて
容易く
受け止める
内心は
読めない
それでも
己の中に
不信感は無く
裏も無いのだろう
そう
心の底から
信じれる。

三毛猫は
振り返る。
他者を信じる
そんな事は
滅多にない。
否、信じたいと
そう思えるけど
踏ん切りが付かない。
そんな他者が複数居る。
けれど
臆病な三毛猫は
全面的に
他者を信じれない。
最後に信じれるのは己のみ。
そう心に
深く深く
刻み付けて
生きてきた。
他者を頼るのが
頗る苦手。
と、云うのもある。
でも根本は
所詮
損得勘定が常に
付いて回るのが世だと
捻くれた考え方にある。
そう
三毛猫は捻くれている。
誰よりも
何よりも
捻くれた存在だと
自負している。
けれど
一度根付いたものは
中々に変える事は
難しい。
三毛猫は
そんな己を
意図して認識する度に
溜息が漏れ出る。
他者に対して
全幅の信頼を
向ける事など
三毛猫には無いに等しい。
まぁ、流石に頭の回転も良いし察しも良いから分かってるだろうけどねぇ。
彼の狐は。
そう考えつつも
愉快に己を引き込み
巻き込み
愉しませてくれる。
そんな
白狐に三毛猫は
感謝している。
退屈。と、云うものが縁遠くなった。
そう
退屈しなくなったのだ。
飽きる事なく
話す度
逢う度
新たな発見がある。
それは
大なり小なりと
違いがあるけど
それでも
発見には変わりなく
三毛猫の目は
子供みたいに
輝いて居るに違いない。

あんたしか知らない
そんな表情がある。
と、云う事を
きっと
こんな分野で
鈍過ぎるあんたは
知りもしないし
考えもしないんだろーな。

やれやれ…
と、三毛猫は
密かに溜息を漏らす。

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