花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

2019/11/25

2019-11-25 20:03:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
惚れた腫れた。
愛だの恋だの。
等々…
男女の仲ってものは様々な表現が有る。
やつがれが最も苦手な分野である。
こう云う事を綴る時、大抵は迷いからくるのだが…
今回も迷いから生じたものである。

LoveとLikeで非常にシンプル且つ単純な境界線をやつがれは引く。
男女の仲は本当に曖昧で境界線すら偶に分からなくなるからだ。
やつがれはあまり器用では無い。
Loveを不特定多数には向けれない。
だからLikeを使う。
未だにあの人へLoveなまま。
けれどLikeな人も実際は居なかった。
しかし、不意にLikeになってしまった人が居る。
これが絶対に無いだろう。と、感じて居た人なだけに自分を客観的に見て呆れているのだが…

白狐さんと仮称しよう。
黒猫絡みでちょっと話す様になったのだが…
最初は黒猫を通じて誘われて食事をしたのだ。
その後、黒猫抜きで何度か食事と云う名の呑みに行ったのだ。
其処で個人的な会話をしているうちにイメージ覆され挙げ句の果てに興味を持ってしまったのだ。
哀れにも白狐さんは趣味の人間観察の対象になってしまった訳だ。
しかし、これで終わらなかったのだ。
やつがれの阿保さ加減から起きてしまった事件である。。。
やつがれは別に恋愛対象とかじゃなくても自分に時間を割いて貰った事に対して過ごした時間に対する気持ちはお礼を兼ねて現すのだが…
それが思わせぶりになってしまったらしく、白狐さんと其処からLINEの遣り取りを頻繁に交わす様になったのである。
其処から2回、食事に行きLikeに不覚にも変わってしまったのだ。

あまりにも阿保過ぎて自分に呆れている。
人間観察対象にLikeな感情を持つと、面倒くさい事を引き起こすのはお決まりパターンなのに。
あの人への想いは色褪せない。
それが生きる支えだから。

その気持ちを白狐さんには素直に話した。
黒猫から聴いていたからか知っていたのだけれど、想いの深さを知らなかったからか最初はやつがれに好意を抱いた人、特有の言葉を述べたけれど…
深さを知ったら意外な言葉を述べたのだ。
それだけは違っていて、何だかんだやつがれを慮ってくれたのだと分かった。
その時、不覚にもやつがれは今迄、向き合うに向き合いきれなかった事に向き合う事になった。

あの人への想い。
それは移動してしまった今も続いている。
尊敬、憧憬、恋慕…様々な感情。
是等を全て引っ括めてLoveなのだ。
随所、随所でやつがれはあの人に支えられている。
やつがれを強くしてくれたのは紛れもないあの人なのだ。
その事実は覆らないし、不動だ。
だからこの不意に起きた事件の所為で自分の中でパニックを引き起こし折り合いが付かなくなったのだ。
要するに白黒をハッキリさせなきゃならない。
そう、焦ったのが原因な訳だけど。

白狐さんを知る人で今は職場を去った人に白狐さんについて訊きがてらあった事を話した。
彼女はやつがれのあの人への想いを知っていたし、未だに変わらないのも知ってる人。
だからこそ訊く気になったのだ。
焦っていた事実を彼女に指摘されて少し落ち着きを取り戻したやつがれは取り敢えず腰を据えて変に意識しない事にした。

結局、自分の想いは変えれない。
自分で変えるにはきっと色々、必要だ。
ならば硬く構えずにゆる~っと白狐さんとの遣り取りやら時間を楽しめば良い。
白狐さんは人間としては面白い部類だから。
白狐さんと接してまたやつがれが成長する部分もきっとあるだろう。
そうも感じてる。
人の縁はそう云うものだから。
只、他の人と違ってやつがれを慮る言動をしてくれたのは素直に嬉しかった。
この気持ちには正直に居たい。
あの人もそうだったから。
自分の気持ちに正直で居たい。

そう割り切って今少し、観察し乍…
やつがれが白狐さんに出来る事を考えようと思う。
おそらく今、縁が結ばれたのは何かしら互いに意味があるのだろうから。
さて、何があるのだろうか。

どうやって好意を受け止めつつ境界線を維持しようかなぁ。
この悩みはおそらく付いて回るな。
そう、感じて居る。

そう、やつがれは…
惚れた腫れた。
愛だの恋だの。
こう云う男女の仲は本当に距離感とか含めて全てに於いて苦手なのだ。

道化の仮面

2019-11-05 19:03:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~

やつがれは常に道化の仮面を着けている。
理由は簡単だ。
一般的じゃない部分を曝け出すのが怖いからである。
やつがれにとって当たり前で普通が一般人には違う場合が多い。
それがとても面倒くさくなる。
突出した能力値は碌なものを呼び起こさない。
余計なものばかり引き当てて、巻き込まれる。
だから、やつがれは当たり障り無く過ごす為に道化の仮面を着けて居る。
そうしたら、戯けるだけで済む。
女性ばかりの職場ではこれが有効。
あくまで本音は曝け出さない。
それが円滑に回す術だから。
何処か違うだけで妬みや蔑みを呼び起こす。
そうしてそれは心に重くのしかかる。
そんな生き方は御免だ。
あくまで影に徹して居たい。
目立たない様に過ごしてきた…
なのに…
何故かやつがれは今、周りの陰謀かと思われる様な状況下に陥り道化の仮面を剥がされつつあるのだ。
3.16に赴任してきた副支店長と姐さんと応援稼働で絡む黒猫(←猫っぽいので呼称はこうする事にした。)の3人にこの頃、頻繁に剥がされて居る。
誰が聴いてるか分からない恐怖に怯えつつも仕方なく仮面を外す。
当たり前の感覚は矢張り当たり前ではなくて普通も普通ではなくて…
結局、他人と自分の埋まる事の無い溝を知らしめられた様な錯覚を覚えるのだ。
そう、自分が優れてる。そう言われる度にやつがれの心は痛む。
キシキシと音を立てて痛みを放つ。
誰にも気付かれない様にキャラを壊さない様にリアクションをし平然を装いつつもその平然の仮面の下は涙を流して居る。
何故、こうも違う?
何故、こうもかけ離れてしまう?
何故、こうも察せてしまう?
誰もが羨んでくれるこの突出した部分はやつがれからしたら、煩わしく苦しいものでしかない。
やつがれを解ってくれる人はもう居ない。
やつがれにあからさまではなく少し遠巻きに優れてると評価してくれる人はもう居ない。
人間は独り。
けれど、やつがれは本当にたった独りになってしまった。
道化の仮面の下は痛みに支配されて居る。
独りには慣れてるのに、こうも痛み涙が止まらない理由は何故だろうか。
痛みを沈め、空虚な心を埋める為に自分のやりたい事を成したいことを追い掛けると決めたのに…
それなのに話が進めば進む程、違う痛みを伴い痛みが増すのは何故だろうか…
痛い、痛い、痛い。
ずっと心は痛みから悲鳴を上げている。