低周波増幅する真空管(3YP1)周辺の回路を調査しました。その結果、マグネチック型スピーカーが使われている以外は標準的な回路でした。変わっているのはヒーター電圧が2.5Vの真空管(3YP1)位でしょうか。ヒーター電圧が2.5Vの真空管と言えば2A3位しか知りませんでした。後継が6ZP1なので、一世代古い真空管ではないかと思います。
LEDランプや虫メガネを使ってシャーシ内の配線を調査
この真空管ラジオのリバースエンジニアリングが難しいのは、配線がとても雑で汚れているためです。さらに、抵抗やコンデンサの値が経年変化で読めないこともあります。抵抗は仕方なくテスターで測定しています。コンデンサは測定しようがないため、全てを交換する予定です。この高一並三の回路構成は、当時としては進んだ回路だったようです。それまでは並三が中心的な回路だったようです。その後、優秀な五極真空管が開発されたことによって高一並三に置き換わっていったようです。
低周波増幅真空管(3YP1)周りの配線
私が子供だった昭和三十年代は、より進んだ五極スーパーが標準回路になっていました。でも、中学校での技術家庭科では並三回路を組み立てました。五極スーパーより並三の方が習得しやすかったからでしょう。
しかし、その頃になるとトランジスタに置き換わり始めました。私が初めて手にしたトランジスタは、切手を同封して通信販売で手に入れた2SB111でした。300円位だったでしょうか。豆粒ほどのトランジスタに感動を覚えたことを記憶しています。しかし、真空管が電圧バイアスに対してトランジスタは電流バイアスです。その考え方の切り替えがうまくできず、当時使いこなせなかったように記憶しています。
低周波増幅真空管(3YP1)周りの回路図
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