東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

少し遅れた小麦の刈り取り作業

2014年06月17日 | 麦,穀類,雑穀

 6月上旬に東京に行っていたため、小麦の刈り取りが遅れてしまいました。山口県に帰った後に小麦畑に行ってみると、予想どおりたくさんのスズメや鳩が群れていました。
 鳥達が麦を食べる様子を見ていると、食べ方に感心します。最初に麦穂に止まります。すると、鳥の体の重みで穂がポキンと折れて地表に倒れます。そして、地表に倒れた麦穂をつついて食べるのです。ただし、茎の途中で折れた麦穂は地表に倒れません。そのような場合、鳥達は何度も麦穂を折っては、地表に倒れた麦穂だけを食べるようです。こうして、麦畑は折れた麦穂ばかりになります。

     丸はスズメ達が折った麦穂              刈り取った小麦を次々と干す
 

 すべての麦穂をスズメや鳩に食べられる前に収穫しなければなりません。稲刈機のキャブレター修理で刈り取りが一日伸びてしまいましたが、今回すべての麦を刈り取りました。そして、横に渡した竹棒に麦束を架けて天日干ししました。去年より畝間隔を広げたたため、収穫量が今年は少なくなりそうです。でもパン位は十分焼ける量は刈り取りすることができました。

            スズメや鳩に食べられた小麦を、次々に刈り取り


 今の時期は、梅雨と重なるため刈り取りにとても神経を使います。一番大切なことは、スズメや鳩に食べられることではありません。食べられても、わずかなものです。一番大切なことは、長雨に麦穂を当てないことです。穂が雨で湿ったままだと、穂のまま発芽してしまうことなのです。穂発芽すると、麦として価値が無くなってしまいますので。

      すべての小麦を刈り取り              刈り取った小麦は天日干し
 

 天日干し中も、雨に濡れて穂発芽しないように注意します。そのため、干した小麦束全体にビニールシートで覆います。刈り取り後、1,2週間天日干ししてから脱穀機で脱穀します。脱穀してしまえば、好きな時に好きな量を製粉して食べることができます。

            雨が当たらないように、麦束全体をビニールシートで覆う

コメント (2)
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