東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

トラクタGL-23の前輪を分解修理(6/9)

2012年05月12日 | 農機具,工具

クボタ製トラクタGL-23の前輪分解修理の履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/9) 修理(2/9) 修理(3/9) 修理(4/9)
  修理(5/9) 修理(6/9) 修理(7/9) 修理(8/9)
  修理(9/9)

 引き続いてトラクタの前輪を修理をしています。交換用の新しいボールベアリングをホイールハブ軸に取り付けましたが、どうしてもギヤボックスに深くはめ込むことができません。いくらハンマーでたたいても1cm程度浮いてしまいます。変だなあと思いつつ、はめ込んだボールベアリングをよく見ると、わずかなにゆがんだ隙間が空いていました。

   叩き込んでも入らないベアリング     ボールベアリングに開いた隙間
 

 その隙間をよく調べると、ボールベアリングが入らない原因が分かりました。それは、破損したボールベアリングの輪の破片が、まだギアケースカバーの残ったままだったのです。これではいくら叩き込んでもボールベアリングがはまるわけはありません。その破片をドライバーでこじるようにして取り除きました。

           ギアケースカバーに残っていたボールベアリング破片


 取り出したボールベアリングの外周破片を見ると、外周が割れていました。相当に強い力がかかったのではないかと思います。一つのボールベアリング破損に気がつかないでトラクタを使っていたため、もう一つのボールベアリングの歪みがひどくなって割れたようです。ホイールハブ軸にはボールベアリングが二つはめてありますが、一つが壊れてもなかなか破損に気が付かないようです。頑丈にできているのですね。

   割れたボールベアリングの外周部      新しいボールベアリングを挿入
 

 破損したボールベアリング外周部を取り除き、新しいボールベアリングを入れました。今度は容易にはめ込むことができました。やれやれ機械の故障修理は推理の連続です。次回、同じような修理をする時が来れば、その時は今よりも早く治すことができそうです。何事も経験です。

                今度はボールベアリングを奥まで挿入可


 無事ボールベアリングをギアケースカバーに挿入し終わると、こんどは潤滑油を漏らさないようにするオイルシールをはめ込みました。ギアケース内は常に潤滑のためのオイルが満たされていなければなりません。オイルが漏れないようにするのがオイルシールです。新品のオイルシールをギアケースカバーに取り付けました。

      オイルシールを取り付け中        取り付け終わったオイルシール
 

コメント
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