一週間ほど前、里山農業クラブのある方から籾摺り機の修理を依頼されました。このため、仕事が休みの6日午前中に修理に伺いました。見ると、とても古い籾摺り機でした。万石の部分は今の籾摺り機とあまり変わりませんでしたが、唐箕部分が古い構造のものでした。私が近所の農家からいただいたものは、唐箕の籾殻排出口部分が自由な方向に動かせますが、今日修理したものは固定のため動かせない構造でした。
エンジンをかけて、故障した籾摺り機にベルトをかけて試運転
どこが調子悪いのが詳細が分からないため、とにかく試運転してもらいました。すると、籾摺り後に籾と籾殻がうまく分離されないことが分かりました。唐箕部分の風を送る箇所が悪いことは直感で分かりましたので、その部分を重点的に調べました。
板でふさがれていた籾殻排出口
唐箕の部分を調べていると、板で覆った部分がありました。籾摺り機はすべて金属で作られているのに、その部分だけが木製でした。おかしいなと思って、その板を外してみました。すると、その部分から籾殻が風にのって勢いよく排出されました。この木製部分を外さなかったのが、玄米と籾殻が分離されない原因でした。
勢いよく排出されるようになった籾殻、一件落着
板でふさがれていた箇所に取り付けるフードがあるはずと、里山農業クラブの方に聞きました。すると、使い方が分からない部品があるとのことでした。その部品を見ると、板でふさがれていた箇所にはめるフードでした。フードをネジでとめたあと、籾摺りをする二つのロール間隔を適正に調整して修理が完了しました。
籾殻排出フードを取り付けて、籾摺り機の修理完了