東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

籾摺り機の修理依頼

2008年11月06日 | 農機具,工具

 一週間ほど前、里山農業クラブのある方から籾摺り機の修理を依頼されました。このため、仕事が休みの6日午前中に修理に伺いました。見ると、とても古い籾摺り機でした。万石の部分は今の籾摺り機とあまり変わりませんでしたが、唐箕部分が古い構造のものでした。私が近所の農家からいただいたものは、唐箕の籾殻排出口部分が自由な方向に動かせますが、今日修理したものは固定のため動かせない構造でした。

        エンジンをかけて、故障した籾摺り機にベルトをかけて試運転


 どこが調子悪いのが詳細が分からないため、とにかく試運転してもらいました。すると、籾摺り後に籾と籾殻がうまく分離されないことが分かりました。唐箕部分の風を送る箇所が悪いことは直感で分かりましたので、その部分を重点的に調べました。

             板でふさがれていた籾殻排出口


 唐箕の部分を調べていると、板で覆った部分がありました。籾摺り機はすべて金属で作られているのに、その部分だけが木製でした。おかしいなと思って、その板を外してみました。すると、その部分から籾殻が風にのって勢いよく排出されました。この木製部分を外さなかったのが、玄米と籾殻が分離されない原因でした。

                          勢いよく排出されるようになった籾殻、一件落着


 板でふさがれていた箇所に取り付けるフードがあるはずと、里山農業クラブの方に聞きました。すると、使い方が分からない部品があるとのことでした。その部品を見ると、板でふさがれていた箇所にはめるフードでした。フードをネジでとめたあと、籾摺りをする二つのロール間隔を適正に調整して修理が完了しました。

             籾殻排出フードを取り付けて、籾摺り機の修理完了

コメント
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