元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

2018カレンダーのご案内

2017-08-29 18:58:42 | 日記


来年もオークラ出版さんからカレンダーを出してもらえることになりました。

Amazonで予約受付が始まっています。

2018年は表紙をのらねこ作品にしました。

「元さんは???」

ご心配なく。 来年もしっかり登場して、のらねこたちと一緒に皆さんに元気を届けてくれると思います。

ぜひ!!!
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ひととき

2017-08-27 01:41:47 | My Works -ノラ猫たち-
      『 ひととき 』 パステル 39cm×28cm


初期作品の中でも“ 猫じゃらし ”を描いていた。
ボザール・ミューで2回目の個展はノラ猫だけ・・・。 その後10回以上も続いたノラ猫個展のスタートだった。
この『 ひととき 』はその時の一作。
今とは違う、ちょっとカッコつけたサインが恥ずかしいが・・・。
おなかの毛のお手入れに余念のないノラの姿と風に揺れる猫じゃらしの風情に、何とも言えない安らぎを感じたひとときだった。

今は製造中止になってしまったお気に入りの水彩画紙をこの頃はよく使っていた。
針葉樹から作られたパルプを原料にするものが多い中で、この用紙の原料はケナフという“ 草 ”。 生成りの“ 白 ”と、柔らかな紙面が実に性に合っている。
この頃は背景を必要最低限にして、メインとなる猫の姿と大切な脇役を強調するようにしていた。 画像では判り難いかもしれないが、この水彩画紙の持つ独特な肌が、一見白いだけに見える空間を決して不自然に感じさせなかった。
何で製造中止になってしまったのかな???
買い溜めした在庫も少しずつ減ってきた。 大切に使っていきたいと思う。
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ゆれる尻尾がほしい

2017-08-25 00:34:07 | My Works -ノラ猫たち-
           『 ゆれる尻尾がほしい 』 パステル 24cm×32cm


前回に引き続いて“ 猫じゃらし ”作品のご紹介。

一時期よく上野谷中へノラ猫取材(?)に出かけていた。 もう10年以上も前のことだが・・・。
夏のある日、塀の上に座っている後ろ姿のこの子を見つけた。
寝ているかのようにじっと佇むそのお尻あたり。 そこには付いているのかいないのかはっきりわからないほど短い尻尾が・・・。 生まれつきなのか? あるいは子猫の頃になにか辛い思いをしたのか???
驚かさないように静かに近づいたつもりだったが、気配を感じたのかゆっくりと振り向いたままじっと視線を逸らさない。
私も足を止め、お互いにみつめ合った状況が数秒、いや十数秒も続いただろうか・・・。
ス~~~ッとほんの一瞬だけ、夏の陽射しを和らげてくれるような風が通り過ぎた。
ノラの傍らに生えていた数本の猫じゃらしがやさしく揺れるのが見えた。
ノラもそれに気付いたのか私から猫じゃらしに視線を移し、その動きが治まるまでじっと見続けていた。
猫じゃらしが再び動かなくなるのと同時に、短い尻尾がぴくっと動いた。
ノラが振り向いたままだった顔をゆっくりともとに戻そうとした時、微かに・・・、ほんの微かに溜め息を漏らしたような声が聞こえた。

「 ゆれるような尻尾がほしいなぁ・・・ 」

私にはノラがそう呟いたように思えた。

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また逢えてよかった・・・

2017-08-22 02:16:37 | My Works -天体シリーズ-
           『 また逢えてよかった・・・ 』 水彩+パステル 24cm×32cm


8月に入ってからというもの、外出した日は数えるほどしかない。
何とか7月の聖路加個展を終えることはできたが、自分でも気が付かないうちにいろいろな疲れが溜まっているのかな・・・??? 少しずつでも新作を描き進めているけれども、なかなか紹介するまでにいかないまま20日を過ぎてしまった。
ここに来てやっといつものペースを取り戻しつつあるように感じる。
そんな悠長なことを言っている余裕は無いのだけれど・・・。

数少ない外出の折に感じたこと・・・。
今年はやたらとエノコログサ・・・つまり“猫じゃらし”が目に付く。
毎年こんなにあちこちに生えていたかな? 自分の記憶に自信がない。 ただ単に気付かなかっただけなのかもしれないが・・・。

猫じゃらしを描き入れた作品は20点余りあるはず。
この『 また逢えてよかった・・・』以前に一度UPしたことがあると思うが、改めてもう一度。
もう7年ほど前、ボザール・ミューで恒例となっていたノラ猫個展に出品したうちの一作。
ギャラリーの入り口でお客様を迎える重要な役割を果たしてくれた作品だ。
谷中のノラを描いたこの作品のタイトルは、一期一会の関係のお気に入りのノラとの再会を喜ぶ気持ちから生まれたもの。 それがそのまま個展に来てくださった方々への気持ちと重なっていた。
人との・・・、そして動物たちとの、“出逢い”“再会”という奇跡ともいえるその瞬間に感謝する気持ちを忘れずにこれからも精いっぱい描き続けたいと、今 新たに思う。
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コロンちゃん

2017-08-05 14:40:15 | My Works -肖像画-

「 震災で消えた小さな命展 4 」の熊本展が、今日5日から始まりました。
今回私が描かせていただいたのは、昨年4月に起きた熊本地震がきっかけになってその後天国へ旅立ってしまったシェトランドシープドッグの“ コロンちゃん ”。
代表の うささん からコロンちゃんの画像と共に依頼者 T さんのお手紙が送られてきた時、T さんのお気持ちが痛いほどに伝わってきて涙が止まりませんでした。

熊本展の初日となった今日5日早々から T さんご夫婦がコロンちゃんに会いに来てくださったとの知らせを うささん からいただきました。
「コロンそのままです・・・」とのお言葉をいただいたとのこと。 ホッとすると同時に、T さんのお手紙を想い出し、再び涙があふれ出てきました。

T さんのお気持ちと共に描かせていただいたコロンちゃんの絵をご紹介します。
熊本展のあとは、和歌山県有田川、そして京都、その後も全国各地を巡回する予定です。
詳しいことはその都度お知らせしたいと思います。

大きな爪あとを残した数々の災害、その多くが今もなお復興の道半ばであることを改めて意識するために・・・、そして人も動物たちも、そこで犠牲になったたくさんの尊い命を決して忘れないために、この「震災で消えた小さな命展」がお近くに訪れた際には、ぜひお出かけになってください。
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8月のカレンダー

2017-08-01 00:27:38 | 日記


日が替わって、今日から8月。

7月もまたあっと言う間に過ぎてしまった感じがする。
何だか月始めになるといつも同じことを言っているなぁ・・・。 つまりはこれが今の自分にとって“普通”ということになるのかな。
それならば、たとえあっという間だと感じても、できなかったことばかりを後悔して落ち込むよりも、確実にやったことを喜びとして次に繋げていこう!

8月のカレンダーに登場するのは、この『 通せんぼ 』。 実際に谷中で出逢ったこの状況を絵にしてみた。
以下はカレンダーに添えたコメント。

“ ノラの世界は戦いの毎日でもある。 「 通して!」「 嫌だッ!」 イカ耳同士のこの二匹がこのあと如何なることになったのか? それは皆さまのご想像にお任せする。”

まだまだ酷暑が続きそうな8月・・・。 熱中症などにならぬよう十分にお気を付けください。
皆さまにとって、どうか良きひと月となりますように!

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