『 元気をあげる 』
秋の夜長はおセンチな気分になる。
“おセンチ”なんていう言葉は、もう死語になってしまったのだろうか? 最近まったくと言っていいほど耳にしたことがないけれど・・・。
でも、やはり今の気分は“おセンチ”がピッタリ・・・だな。
何かの拍子に・・・想い出す。
去年の今ごろは・・・なんて。
そう、去年の今ごろは・・・、元さんはまだまだ元気だった。
口からご飯を食べることはできなくなって、お腹に胃ろう用のチューブを付けたままだったけれど、それでもそれなりに元気で部屋のあちこちを歩き回ったりしていた。
「元さん、一緒に頑張ろうね。 これから何年でもこうしてチュウしてあげるからね」
そう語り掛けながら日に3回チューブを通して流動食を注入することもすっかり日課となっていた。
「大変ですね・・・」と多くの方々が心配してくれたけれど、まったく苦にはならなかった。
むしろゴロゴロと喉を鳴らす元さんと共に過ごすその食事時間は、いつしか楽しくさえ思える貴重なひとときになっていた。
一年前の秋は・・・、確かに不思議な時間が流れていた。
欲も打算も無い、命あるものがただひたすら全力で生きる様を目の前にし、肌で感じていた日々・・・。
元さん、よく頑張ったね。 本当によく頑張った・・・。
元さんのただただ純粋に生きる姿が、私を頑張らせてくれたんだ。
ああ・・・、寂しいよ。
今夜は無性に寂しい・・・。
こんな時は何もかも忘れて、ただひたすら元さんとの日々を想い出そう。
ごめんよ、元さん・・・。 ちょっと意地悪気分で君の鼻っ面に持っていくと、目を瞑って慌てて逃げ出してしまうほど嫌いだった焼酎のお湯割りを飲みながら、今どっぷりと君との想い出に浸っている・・・。
ありがとう、元さん!
君はいつも私に溢れるほどの元気をくれる。
あの頃も・・・、今も・・・、そしてこれから先もずっと・・・。
秋の夜長の、酔っぱらいのひとり言・・・。
秋の夜長はおセンチな気分になる。
“おセンチ”なんていう言葉は、もう死語になってしまったのだろうか? 最近まったくと言っていいほど耳にしたことがないけれど・・・。
でも、やはり今の気分は“おセンチ”がピッタリ・・・だな。
何かの拍子に・・・想い出す。
去年の今ごろは・・・なんて。
そう、去年の今ごろは・・・、元さんはまだまだ元気だった。
口からご飯を食べることはできなくなって、お腹に胃ろう用のチューブを付けたままだったけれど、それでもそれなりに元気で部屋のあちこちを歩き回ったりしていた。
「元さん、一緒に頑張ろうね。 これから何年でもこうしてチュウしてあげるからね」
そう語り掛けながら日に3回チューブを通して流動食を注入することもすっかり日課となっていた。
「大変ですね・・・」と多くの方々が心配してくれたけれど、まったく苦にはならなかった。
むしろゴロゴロと喉を鳴らす元さんと共に過ごすその食事時間は、いつしか楽しくさえ思える貴重なひとときになっていた。
一年前の秋は・・・、確かに不思議な時間が流れていた。
欲も打算も無い、命あるものがただひたすら全力で生きる様を目の前にし、肌で感じていた日々・・・。
元さん、よく頑張ったね。 本当によく頑張った・・・。
元さんのただただ純粋に生きる姿が、私を頑張らせてくれたんだ。
ああ・・・、寂しいよ。
今夜は無性に寂しい・・・。
こんな時は何もかも忘れて、ただひたすら元さんとの日々を想い出そう。
ごめんよ、元さん・・・。 ちょっと意地悪気分で君の鼻っ面に持っていくと、目を瞑って慌てて逃げ出してしまうほど嫌いだった焼酎のお湯割りを飲みながら、今どっぷりと君との想い出に浸っている・・・。
ありがとう、元さん!
君はいつも私に溢れるほどの元気をくれる。
あの頃も・・・、今も・・・、そしてこれから先もずっと・・・。
秋の夜長の、酔っぱらいのひとり言・・・。