8代目アルト試乗記

　30年以上前。「アルト47万円！」のCMは、当時小学生だった私にも、インパクトを与えたものだ。
　そのアルトが、この度８代目に進化したという。
　尾車氏の進言を受け、スズキのお店に向かうことに。


　「エネチャージ」「アイドリングストップ」「エコクール」の３種の神器で、JC08モード燃費は、37.0km/Lを達成。


　試乗させていただいたグレードは、4WDの「X」（CVT:税込車両本体価格122万9040円）。
　キリッと目ヂカラのある表情である。


　質感自体はそれなりだが、色遣いが工夫され、悪くないデザインのインテリア。
　私・尾車氏・セールスマン氏の計３名の乗車だったが、意外にもしっかりと、この新型アルトは加速した。
　ただし、フルスロットルを与えると、そのエンジン音はまるで「芝刈り機」のようにうるさく、ガサツなフィールであるが・・・(^^;)
　軽量化のために、遮音材をあまり使っていないのだと、思料される。
　直進性も悪くなく、キビキビとよく走るのだが、脚周りは路面の凹凸をコンコンと伝えてくる。
　とはいえ、昔私が乗っていた「初代シティ」よりは、はるかに快適かもしれない。
　「アシグルマ」としては、これで十分だし、むしろ積極的に選びたくなる、オーラを持っている。


　「ハスラー」といい、この「アルト」といい、最近のスズキ車のデザインは、なかなかイイ。
　他のどのクルマとも似ておらず、個性的である。
　また、5MTが用意されているのも、嬉しいじゃありませんか(^^)

　　　　
　ただひとつ。このクルマに注文を付けるとすれば・・・
　「ウエストラインがキックアップした部分の後席ドアの内張り」が、省略されている。
　コストダウンのためなのか、軽量化のためなのか、それともその両方なのか・・・
　ここは塞いでほしいと、気弱にお願いしたい。