センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

日本のリサイクルの現状!

2008-09-17 00:00:07 | 感覚
最近でこそ日本のリサイクル率も50%近くまで上がっているが、世界レベルからするとまだ低い方である。
但し、リサイクルの技術などは世界一と言われているのだ。
残念ながら、これら高い技術が有っても活かされていないのが現状である。
それは、リサイクルに対するコストの高さ(人件費)にあるのです。
現に、造船業界では1万トンクラスのタンカーなどの解体には、日本ではなく、海外、バングラデッシュなどの人件費の安い国々で解体され、鉄などのリサイクルされており、日本からのゴミでバングラデッシュの国の経済を支えていると言っても過言ではないのである。
日本では、大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムによって日本経済は支えられてきたが、今後10年~20年後には、これらの経済の思想では通用しないのである。
リサイクルこそ、日本の経済の成長を支える課題でもあると私は考えている。
例えば、未だにゴミ処理業者の人達が口を揃えているのが、まだまだ使えるのに、新しい製品が出回ると使えるのに捨ててしまう製品で溢れてしまうと言う現状を語ってくれたことがある。
これらの家電品のゴミなどは東南アジアの諸国に送られ、修理しながら多くの人達が使用しているのである。
日本人には馴染みがないが、「ゴミは宝の山なのである」。
日本語には、非常にモノを大切にする有名な言葉があるのです。「モッタイナイ」という考え方が、現代人には欠如しているようです。
例えば、携帯電話は半年もしないうちに新型機種など販売され、使用できるに型が古くなったと廃棄してしまうのである。
特に携帯電話やパソコンには「レアメタル」稀少な金属を意味する素材だが、日本では、1年間に世界の約10%の鉱物資源を使っている国です。
その殆どを海外から輸入し、100%自給できる鉱物資源は有無に近いと言われています。
現在の日本の高度先端技術を支えているのも「レアメタル」です。
携帯電話もパソコン、デジタルカメラ、車に至るまでレアメタル無しでは機能しません。
また、レアメタル無しでは、現代の文化生活が成り立たないと言っても過言ではないのです。
詳しくは、日刊工業新聞社から出版されている「おもしろ サイエンス レアメタルの科学」をご愛読頂くとその貴重さ、リサイクル性の重要性が理解できると思います。
当社の社長山口英一が監修、私も第4話の「健康とレアメタル」で資料を送り、参加しております。
現在、世界中で原材料が高騰している現状があり、勿論レアメタルは何倍も高騰しており、世界中で必要とされているのです。
レアメタルの産出の国々は「中国」「南アフリカ」「オーストラリア」「ロシア」「カナダ」が主な産出国である。
このレアメタル産出国上位5ヵ国が世界の50%~90%の埋蔵量を占めているのです。
これらの国々が自由貿易を廃止し、規正したら日本にはレアメタルなどの原材料が輸入出来なくなると、自動車の生産は勿論、私達の生活もままならなくなるのである。
だから、私共はリサイクル率を60%以上アメリカ並みに向上させることが必要であり、急務なのです。
日本の今後の経済の発展も原材料(レアメタル)に関わっていると言っても過言ではありません。
以前なら、輸出国の第一位がアメリカだったが、現在は中国が日本の輸出国第一位なのである。
日本人駐在もニューヨークが一番多かったのだが、現在は上海なのである。
今後とも中国は輸出先、輸入先として日本経済を左右することは間違いないだろう。
日本のリサイクル率を低下させているのは、我々一般人の考え方にもあるのです。リサイクル品と表示や開示すると「中古品、古いと言ったイメージもあり、購入を控える人達が多いのである」。
以前には、古紙メーカーがリサイクル率を隠蔽したり、コストの面からリサイクル品より、新製品が安いとのことでリサイクルに真剣に取り組む姿勢が低下している現状があるのです。海外のようにリサイクル品と表示していないと消費者は購入しないというようなレベルに成らないと日本のリサイクル率も考え方も変わらないだろう。
「限りある、資源を有効に使い、持続可能な経済発展を続けることが日本経済の未来を元気にするのである」。
リサイクル率や企業での限りある資源を大切に使用し、繰り返し使えるモノは使用するという考え方など「意識改革が必要である」。
これらの意識こそ、ヒトの脳、感覚なのである。私の専門分野のヒトの五感(感覚)と脳の見地から多くの企業の方々にレアメタルのリサイクル性の重要性、リサイクルに対する意識改革、創造性など今後とも私共提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

コメント (1)
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