センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

若年性認知症を防ぐ、

2007-03-29 00:01:19 | 感覚
認知症の種類と特徴
一口に「ボケ(老人性認知症、痴呆)と言っても二種類に分かれます。
2005年現在、全国で170万人の認知症(痴呆)の高齢者が居られます。
※アルツハイマー型認知症(痴呆)=
原因=良く分かっていないが、以下の説が有力であるとされている?
∗アルミ製食器の長年の使用、(現在はあまり使用されていない)
∗遺伝子の異常、遺伝子要因、
∗ベータアミロイドという物質が脳細胞に発生するといことが起こる。
※脳血管性認知症(痴呆)=
∗脳梗塞などが原因、脳の血管が詰まって脳の組織が破壊されることが原因で起こる。
※複合型認知症(痴呆)=
∗アルツハイマー型と脳血管性認知症(痴呆)の複合している(認知症)、痴呆症、
※症状=
○記憶障害
∗同じことを繰り返し尋ねる。
∗食事したことを忘れる。
∗電話のかけ方が分からない。
∗電灯の付け方が分からない。
∗自分の居る場所が分からない。
∗自分の家族のことが分からない・
○被害妄想、
∗物を盗まれた。 ∗配偶者が不倫した。 ∗人が悪口を言っている。
○頭痛、目眩、失語など、 
∗言葉が出なくなる。
○モラル、道徳観の欠如、不潔など、
∗風呂に入らない、嫌がる、排泄物を家中にする、食べるなど。
○性的トラブル、
∗理性が働かない。
○認識障害、
∗娘を母親と勘違いする、息子を孫と勘違いするなど。
○幻覚、幻視、自己中心的、頑固、
○感情の障害、
∗異常な興奮、怒り狂うなど。
○意欲障害、
∗躁鬱状態、徘徊など。
※特徴、
※アルツハイマー型認知症=
∗発症から5~6年で死亡、 ∗身体的な変化,異常は起こらない。
∗比較的変化、徐々に進行、 ∗人格的に崩壊してしまう場合が多い。
※ 脳血管性認知症=
∗発症から数年で死亡、 ∗梗塞の場所で、身体的異常が見られる場合もある。
∗比較的徐々に進行、  ∗人格は保たれる場所が多い。
※発症時期=
※アルツハイマー型認知症=
∗40~60歳、初老期認知症(若年性認知症)(短期的で一気に進行)、
∗65歳~、老年認知症(痴呆症)
※脳血管性認知症=
∗脳卒中や脳梗塞の発症に伴って起こる。
※全体の割合=
※アルツハイマー型認知症=20%~30%
※脳血管性認知症=40%~60%
※複合型認知症(痴呆)=10%~20%
※予防=
※アルツハイマー型認知症=
∗無理なダイエットをしない、脳の栄養不足は認知症(痴呆症になりやすい、疾患し易くなる。
∗右脳、左脳をバランス良く活用する。
∗左右の手を均等に使う。
∗好奇心を持つ、大いに遊び、学び、大いに仕事する。
∗創造力をフルに鍛えることである。
∗女性ホルモンが効果あり、(閉経後の女性のみ)。
※脳血管性認知症=
∗悪玉コレステロールを溜めない、食生活で血液をサラサラにする。
∗ストレスを溜めない、禁煙に心がける。
∗中性脂肪や高血圧に注意し、塩分や高脂肪の食事は控えるようにする。
認知症学会ホームページより引用、
特に私が気になっているのが、若年性40~60歳の年齢の方々の認知症が急増している事である。
働き盛りの40歳代に急増しているのである。
当初は健忘症と勘違いされることもある。
最近では、渡辺謙主演の「明日の記憶」という、若年性アルツハイマーを取り上げた、映画が話題を呼んだが、決して架空の出来事ではなく、働き盛りの若い人達にも襲いかかる脳の病でもある。
現在のような極度のストレス社会では、健忘症や若年性アルツハイマーは他人事では無いのである。
ストレスと上手くつきあい、暴飲暴食、生活習慣の見直しなど普段から健康体と健康脳に心がける必要がある。
スウェーデンのカロリンスカ研究所などで、75歳以上の776人を6年間追跡した結果、日常的に
(1)体を動かす
(2)頭を使う
(3)社会参加する
高齢者が最も認知症になる率が低かったと述べている。
というように高齢者の方々でも若年性の方々でも同様に体を動かす「運動」、アメリカの大学では1マイル1.6kmの散歩が効果的であると指摘している。
また、頭を使うは、一般の方でも高齢者でも左脳と右脳のバランス良く使うことを意味する。
特に右利きでは利き手の反対側の左手などを使うようにしたり、五感を総動員して脳に刺激を送ることである。
現在のように視覚優位だと、感覚が偏り、一遍的な感覚でしか脳に刺激が送られない。よって脳の活性化も鈍くなるのです。
社会に参加するは、人との関わり、コミュニケーションなどに関係している。
独居高齢者が以前認知症や他の病気の疾患、孤独死に関係すると私が指摘したが、部屋に閉じこもり、外部との接触を拒む高齢者も多いが、特に男性にこの傾向が見られるのですが、これら人との関わりがないと脳の低下が加速し、脳の疲れやすい体質に変わるのです。
これは人の脳には脳の疲れをコントロールしている。「前頭眼窩野」というは人との関わり、コミュニケーション能力に関係している。
前頭眼窩野は、脳が疲れたと感じるとこの脳部が活発に働くのです。
ところがこの脳部が低下していると脳の疲れをコントロール出来ず、絶えず疲れた状態、人との関わりが億劫に成ったりするのです。
これらは高齢者や若年性だけの問題でもないのです。
私が怪訝しているのは、現在の子供達や若者達に見られる傾向なのです。
運動不足、偏った食事、視覚優位の感覚、夜遅くまで起きている。
人とのコミュニケーション不足などの生活習慣を改善する必要があると提唱している。
子供や若者の人達の中には、若くして脳が低下している傾向が見られます。
良く、車内で疲れたといって床に座り込んでいる学生を見かけるが、これらの人達は身体的な疲れでなく、脳が低下し、三半規管の低下から、長い時間立っていられないのである。以前、床に座り込んでいた学生に問いかけたことがあるが、本当に疲れ切っているのである。
身体的運動能力、三半規管(平衡感覚)、前頭眼窩野の能力低下など脳全体の低下の表れでもあるのです。
このような人達が若年性(40歳~60歳)に成った頃には、健忘症や認知症に疾患する可能性も高くなるのです。
ですから、子供の頃から偏った脳の刺激ではなく、バランス良く、五感を総動員して脳に刺激を送ることが重要に成ります。
また、運動性刺激も大切です。脳の栄養不足になっている現状が有るので、脳の栄養の原料も重要である。
肉食や加工食品の摂取が多いが、魚や和食などは脳の原料として最適な食事である。ナイフやフォークで幼い頃から食事しているのと箸を使って食事しただけでも脳刺激に左右してくる。ましてや現在のように携帯ゲームやテレビームなどの遊び時間が長いと脳の思考性の変化などに影響を与える。
日本古来の遊び、剣玉や折り紙など手を使うゲーム、遊びこそ脳を刺激するのである。
だから、今一度、子供達や私達の生活習慣の見直し、運動に心がけ(身体の鍛錬)、
五感を総動員する遊びや行動などが重要課題に成るのです。
これらを実施することはすべて脳の活性化の為である。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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高齢者の孤独死増加!

2007-03-28 00:01:16 | 感覚
現在、独居高齢者、全国で405万人、5年前に比べて102万も増加している。
10年後には800万人以上と予想されている。
これら独居高齢者の東京都内で孤独死は、2004年に自宅で急死・事故死単身者は計2718人(自殺を除く)。病死が2306人と約85%を占めた。65歳以上の高齢者は、全体の六割近い1594人で、40~64歳は1004人。残る120人は39歳以下で有る。
病死での場合は発見も遅れ、3日~6日が多く、中には1ヶ月後に発見されたケースなど増えている。
これら高齢者の孤独死を防ぐために新宿区などの公団住宅などでは、希望者に週に2回巡回やゴミ出しなどの手伝いを自治体や地域が関わっている。
ところが、人との関わりを嫌がり、断る高齢者も多いのである。
このような人達が一端、病気などに疾患すると緊急連絡もつかず、孤独死するケースが年々増えている。
日本は、2007年度問題、団塊の世代が今後、大量退職を迎え、2025年頃には高齢者の総人口比も40%を超えると予想されている。
これらの人達が独居高齢者になる可能性は800万人以上と予想され、孤独死も現在の3倍以上という数字で予想されるのである。
現在、孤独死の中でも病死が一番多いのだが、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気による孤独死が多いのである。
今後、自治会や地域で希望者だけでなく、一人暮らしの高齢者を見守るシステムや巡回の強化など必要となるだろう。
日本政府でも、福祉に対する予算として、この一人暮らしの高齢者対策を講じて欲しいものである。
福祉というと、高齢者施設の増加や福祉士や介護士の人材確保などに重点に置かれているが、実は高齢者の一人暮らしは深刻な問題でも有るのです。
私共これらの現状を鑑み、北関東で医療施設を設立構想しているが、隣接して、高齢者施設、高齢者専用住宅、一人暮らしも可能の施設も構想している。
但し、高齢者専用住宅にはユビキタス機器などの最新技術を投入し、センサーによって、ベッドから起きあがったのか、トイレに入れば、心拍や血圧などの身体的な情報が医療センター内に設置した「中央センター」で健康管理、在宅管理など個人情報保護の出来る範囲で、これら健康管理ITシステムを導入し、
緊急の場合は、すぐ近くの病院で診療や巡回診療など実施できるシステムを構築する予定である。
地域の高齢者や一般の方々には、携帯電話から診療指導やパソコン、インターネットからアクセスによって、家族やお子様の健康状態の相談など、また、地域巡回診療に力を入れ、地域の一人暮らしの人達の健康管理や支援も含め、ボランティアの参加も求め、地域の高齢者を地域の多くの人達で守って行くという地域に根付いた福祉の参考に成ればと考えている。
これらの実施の為には、区や市などの行政の理解、資金の支援なども必要となる。
私共が構想している、北関東での主な施設は、アメリカの投資顧問会社の融資によって可能となる今までに実例がない取り組みとなるものである。
決して、孤独死は高齢者の人達だけの問題ではないのである。以前、私が勤務していた会社でも無断欠勤が2日続いた社員に連絡付かず、マンションの管理人に鍵を開けて貰ったら、ベッドの中で死亡していたこともある。
また、私の家内の叔母が渋谷区のワンルームマンションで、やはり、数日連絡が取れず、心配になり、管理人に合い鍵で部屋を開けて貰ったら、コタツの上で死亡していたのである。
孤独死の場合は、警察の立ち会いのもと、自殺、他殺などの取り調べがあり、後に警察病院などで監察医による司法解剖が行われる。
2~3日後、死因の解明と死亡予想時刻などを告げられる。死体を引き取るのだが、手続き等に色々と時間も掛かるのである。
現在は、手続き等も簡単に成っているが、監察医の不足や司法解剖も多いことが有り、死体の引き取りに時間が掛かるようです。
今後、孤独死が急増する傾向があり、監察医の不足は致命でもある。
日本で一番多い東京でも50人以下で、千葉市などは1名と少なく、県によっては一人も居ない現状である。
日本政府、特に警視庁関係者には監察医の増員と取り組みを今後、重要課題として取り組んで欲しいと願っている。
今後も私共は、高齢者の福祉、独居高齢者の問題等に政府機関に問いかけて
行きたいと考えている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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タミフルと脳の覚醒

2007-03-23 00:03:40 | 感覚
オセルタミビル (Oseltamivir) はインフルエンザ治療薬。リン酸オセルタミビルとしてスイスのロシュ社(日本ではロシュグループ傘下の中外製薬)により商品名「タミフル (Tamiflu)」として販売されている。A型にしか効果が無いアマンタジン(商品名「シンメトレル」など)とは違い、A・B両型のインフルエンザに作用する(B型には効きにくい傾向がある)。ただし、C型インフルエンザには効果がない。また、致死率が高い新型インフルエンザ(変異型トリインフルエンザ)にも効果があるとされる。
現在タミフルは、中華料理で香辛料に使われるトウシキミの果実である八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されている。
正作用
海外臨床試験において、インフルエンザ発症2日以内の投与によって、発熱期間を24時間、罹病期間を26時間短縮した(服用しない場合、発熱は通常3~7日間続く。服用した場合には2~6日間継続へ、約1日間の改善)との報告がある。
一般的適応
A型またはB型インフルエンザウイルス感染症に適応(C型への適応は無い)。医薬品安全情報によるとインフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与開始する必要があると注意書きがある。本薬はウイルスが新たに拡散するのを阻害する薬剤であって、既に増殖したウイルスを失活させる効果が無いため、発症発現から48時間経過後の投与開始における有効性が確立されていないため、と発売元の中外製薬は説明している。
健常な成人であれば、タミフルを投与後3–7日以内に体内のウイルスを淘汰する事ができる。ただし、症状が治まる時期と体内のウイルスを淘汰する時期は一致しないので、症状が治まったからといって服用を中止できない点に注意が必要とされる。しかし、幼児・小児など免疫力が弱い者にタミフルを投与し続けた場合、ウイルスの淘汰に時間がかかるため、その間に体内のウイルスがタミフルに対して耐性を持つとされている。そのため小児への投与は慎重に行う必要がある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋引用、
現在、タミフルは10歳代の異常行動の副作用の問題がクローブアップされているが、
医学界ではタミフルと異常行動の副作用については、科学的根拠がないとして、否定しているが、今回厚生省労働省が10代の人達への服用を禁止することを決定した。
つまり、副作用との因果関係を認めたことになったのである。
タミフルの販売元はスイスのロシュ社であるが、タミフルは世界でも日本が80%のシェアを占めており、ヨーロッパではあまり使用されていない現状があり、副作用との因果関係のデータや件数が極端に少ないので、本社からの調査などが無かったのである。
シキミの果実は、トウシキミと異なり、有毒で食べられない。誤って食べると、嘔吐、下痢、呼吸障害、循環器障害などの中毒症状を起こし、血圧上昇、昏睡状態で、死に至ると文献に記載されている。「シキミ」という和名は、初め、果実が有毒であることから、「悪しき実」と呼ばれていた。それが転化して「アシキミ」→「シキミ」と呼ばれるようになったといわれている。シキミの果実や葉には、「アニサチン(Anisatin)」など数種の有毒成分が含まれている。中国でも"Mad herb"と呼ばれているそうである。アニサチンは、呼吸興奮、血圧上昇、けいれん作用などを引き起こす。
というように日本新薬のホームページでも紹介しているように、シキミの果実は有毒で食べられないのである。
トウシキミの果実は無害とされているが、タミフルの主成分である「シキミ酸の原料」が幻覚や妄想などの感覚を生み出すのではないかと想像される。
私共もはっきりした因果関係が分かって居らず、今後、本格的な政府機関の調査団の研究解明が必要である。
安易に私共が想像でものを申すことは出来ないが、タミフルが日本に導入されてからの10歳代の異常行動によると思われる事故など多発している現状を考えるとタミフルの主成分に問題がありとしか考えられない。
特に、日本では風邪など特にウイルス性の風邪などに疾患するとすぐに薬に頼り、服用したり、注射などにも頼るが、即効性の強い薬ほど注意も必要なのである。
万人に効く薬は無いに等しいとも言える。
ここで、私の仮説として読んで頂きたいのですが、タミフルの主成分「シキミ酸」が大脳辺緑系の「中脳」に影響を与え、ドーパミン物質の分泌量を増やし、興奮状態、痙攣などの症状から幻覚や妄想などの感覚に陥る可能性が高いのである。
アドレナリン物質(興奮物質)やノルアドレナリン物質(恐怖の物質)などと言われ、これらの物質は脳内麻薬とも称されている。
通常時ではすぐに消え、体内や脳内に残らないので、悪影響を及ぼすことは無いが、タミフルなどの強い成分の作用によって、この脳内麻薬が残る可能性は高くなるのである。特に10代の子供達はギャバとセロトニン物質、アドレナリンやノルアドレナリン、これらの脳内麻薬を抑制する物質の分泌バランスが乱れることもある。
つまり、幻覚などを見ることもあるのです。但し、私共も本格的な調査と研究を実施していないのではっきりした因果関係は言えない。
あくまでも、私の仮説として読んで頂きたいと思います。
また、風邪などや病気に疾患したときには、専門医に相談され、すぐに薬に頼るのでなく、薬を服用しなくても直る症状だったら出来るだけ、薬を服用しないことをお勧めします。
日本の医療は、人口比に対して薬の服用の数は世界でもトップレベルである。
病院でもすぐに薬を処方し、所謂、多くの患者さんが薬漬けとなっている現状が有ります。欧米のように出来るだけ、薬に頼らない、自己の免疫力で治して行くという考え方が有ります。また、中国では薬の変わりに漢方の薬草の調合によって、その人の体質や症状によって、調合するという考え方がある。(東洋医学)
諸外国では、平均収入に対して医療費が高いことも関係している。
逆に言えば、日本は医療保険制度など恵まれているので、すぐに薬に頼る傾向が強いのです。また、医療関係者もすぐに薬を処方することで収益を上げるというシステムが出来上がっているのです。
これらのシステムもそろそろ見直す時期でもあると私は提唱している。
今後とも、私共はタミフルと脳の覚醒の因果関係に注視して参ります。
写真は「八角」として有名な「トウシキミ」です。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、










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ドクターヘリ

2007-03-22 08:28:14 | 感覚
ドクターヘリとは、厚生労働省が行う救命救急センター補助事業であり、単に医療機材を搭載して患者を搬送するヘリコプターとは本質的に異なる。国と該当する県からの補助を得て運用しており、第一の目的は重篤な患者が発生した場所に医師と看護師をいち早く派遣し、初期治療を開始するためのものである。ヘリ搬送による搬送時間の短縮はあくまで副次的なものである。ヘリの運航は民間のヘリ運航会社に委託している。
病院の構内や病院の隣接地にヘリポートを設置し、そこにヘリを離陸可能な状態で常時待機させており、搬送協定を締結した市町村消防署や広域市町村圏消防本部からの出動要請を、病院内の救急救命センターが受けると、すぐに出動する。そして、消防との交信の上で決定された、学校グラウンドや駐車場など、事前に設定された空き地に着陸するが、場合によっては災害現場直近に降りることもある。消防機関が着陸場所を着陸可能な状態にしてから、患者の負担にならないよう救急車から少し離れた場所に着陸し、医師と看護師が救急車に向かい、救急車車内で初期治療を開始する。患者の状態、および地域の医療事情に応じて、医師、看護師が同乗して近隣の医療機関に搬送したり、ヘリで他の病院(基地病院とは限らない)に搬送する。
日本においては、経済的条件や地形的・気象的条件、場外離着陸場の確保の制約などから1990年代に至るまで、離島・僻地・船舶からの急患移送は行われていたものの、ドクターヘリなど機内や事故現場での治療はあまり行われてこなかった。しかし、1990年代から実験が行われ、その有効性が確かめられてからは、各地域での導入が進められている。
2001年にドクターヘリ導入促進事業が始まって以来、ドクターヘリへの理解が進んで来ているが、まだ1道8県10病院での運用にとどまっているのが実情である。最大の問題は、年間2億円近い運航費用の負担であり、昨今の地方自治体の財政事情で導入を躊躇しているところが多い。また基地病院内や病院間の横の連携、十分な数の医師の確保、乗員の養成システム、ヘリポートの不足、運用時間が日中に限られ、夜間離発着が出来ない事などといった、解決しなければならない課題が多い。
ドクターヘリ事業者らは、「ドクターヘリが真に必要な地方ほどドクターヘリの導入が遅れている」とし、さらなる導入促進のために、運行経費を医療保険から補助するよう求める提言を行っている。
今まで高速道路上で起きた事故に対してのドクターヘリの出動は、静岡県内の東名高速道路で発生した多重衝突事故で旧日本道路公団が道路上の着陸を拒否して救急救命活動が遅れる騒動等で、ヘリの着陸にいわゆる行政の壁が浮き上がっていた。2005年10月、日本道路公団が民営化され、取り除かれた事により、以降建設している高速道路等でドクターヘリの着陸訓練を活発化させている。西日本高速道路株式会社は、2006年10月から九州自動車道の太宰府インターチェンジから久留米インターチェンジ間で、ドクターヘリを使用した高速道路上での救命・救急活動を実施している。
2006年8月、日本自動車連盟(JAF)は、2010年にもドクターヘリを導入すると発表した。JAFの参入により、交通事故における救命率の増加が期待される。JAFは全国組織であり、全国各地に支部とヘリコプターの着陸が可能な敷地、JAFの持つ緊急通信網があり、ドクターヘリ事業の推進に大きな追い風になる。
現在、ドクターヘリ運用を行っている医療機関(カッコ内は病院所在地)
o手稲渓仁会病院(北海道札幌市手稲区)
o日本医科大学付属千葉北総病院(千葉県印旛郡印旛村)
o東海大学医学部附属病院高度救命救急センター(神奈川県伊勢原市)
oJA長野厚生連佐久総合病院(長野県佐久市)
o順天堂大学医学部附属静岡病院(静岡県伊豆の国市)
o聖隷三方原病院救命救急センター(静岡県浜松市)
o愛知医科大学附属病院(愛知県愛知郡長久手町)
o和歌山県立医科大学附属病院(和歌山県和歌山市)
o川崎医科大学附属病院(岡山県倉敷市)
o久留米大学病院高度救命救急センター(福岡県久留米市)
o独立行政法人国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)
o埼玉医科大学国際医療センター 救命救急センター(埼玉県日高市)
•都道府県消防・防災ヘリによるドクターヘリ運用を行っている医療機関(カッコ内は病院所在地)
o埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター(埼玉県川越市)
o岐阜大学医学部附属病院(岐阜県岐阜市)
o山口大学医学部附属病院(山口県宇部市)
フリー百科事典『ウィキペディアより引用、
現在日本でのドクターヘリの普及率は、欧米に比べて低いもので有るが、その重要性は高い。
現在時点で、全国の12の病院施設等で配備されており、今後、3地域でも導入を検討している。
但し、一機5000万円以上と年間2億円近い運航費用の負担など自治体が導入を躊躇するケースが多いのである。
また、夜間運行が出来なかったり、高速道路や公園、空き地など限られた場所での離発着の問題など「行政の壁」も存在するのである。
私の地元の千葉では以前から日本医科大学付属千葉北総病院でドクターヘリを導入し、交通事故や災害などの救急救命に実績も上げている。
私共が千葉県議会に申し出ていた、高速道路(千葉県内)のドクターヘリの離発着が今年の4月1日から認可が下り、多重事故などのけが人の救出が可能になったのだ。
私共が北関東に構想している。医学薬科大学や病院などの施設には、ドクターヘリを導入し、病院の屋上や空き地にヘリポートを設置し、地域の救急体制を構築したいと考えている。
ドクターカーと同様にドクターヘリでの救急などの救急救命に力を注ぎ、北関東を網羅する体制を構築して行きたいと考えている。
最大の問題が、医師不足の問題である。救急救命に携わる医師は不足しており、勤務医の途中退職も増加している。激務の連続なので、365日、24時間体制の救急救命は非常に難しくなってきている。
私共はこれらの改善の為に、有識者、海外で活躍している著名な医師の支援などもあり、海外で勤務している日本人医師、外国人医師も含め、北関東での施設に多くの医師、教授陣などを派遣して頂ける予定である。
また、私共が構想している医学薬科大学でも救急救命の医師の育成に力を注ぎ、重要性を説いて行きたい。
何れ、北関東や全国で救急医とドクターヘリが増えて、災害や事故、けが人などの救出に効力を発揮出来ればと考えている。
災害時には、私の地元の公園も災害ヘリやドクターヘリが離発着できるように区に申告し、認定された経緯が有ります。
皆様の地域でも今一度見直し、災害時の避難場所、救急時の病院の確認やドクターカー、ドクターヘリの導入の有無を確認し、自分や家族の救急時に必ず役立つ情報なので区や市に問い合わせ、普段から意識し、確認しておくことで家族や自分の命を守ることにも繋がるのです。
私共は、今後もドクターカー、ドクターヘリの全国での導入、人材の確保などの推進に取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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本が悲しんでいる!

2007-03-21 00:04:22 | 感覚
私が以前、脳関係の本など5年間に渡り、500冊以上読み続けたが、図書館などで借りた本に異変が起こっている。
マジックマーカーでラインを引いたり、書き込み、中には写真をカッターで切り取った後やコーヒーをこぼした後など様々である。
私が学生時代お金も無く、図書館をよく利用していたが、鉛筆でなぞっていたことはあっても、消しゴムなどで私が消した思い出がある。
ところが、最近は悪質とも言える行為が目立っているのである。
東京オリンピックを記念して出版した貴重な本までもが被害に遭っている。
写真が切り抜かれ、結局その貴重な本が貸し出しできないのである。
横浜市の図書館では被害に遭った本を飾って「本が泣いている」と題して注意を促している。
これら図書館の被害は急増しており、モラルだけの問題では済まなくなっている。現代社会を反映しており、「モノを大切にしない」図書館の本が皆さんの税金で購入されているから、自分の本だと勘違いしているのかも知れない。
この傾向は、若者だけの問題でなくなっているのである。高齢者でも、中年世代でもモラルが欠如しているのである。
本だけの問題でも無いが、私の地元の公園でも近所の人達がスイセンなどの花を植え、手入れをしているのに、いつの間にか、根こそぎ持ち去られたり、酷いときにはナイフで切ったように持ち去られる。
私は、四季の花々を楽しみに公園に行くのだが、何時も心が痛む思いをする。
図書館の本でも、自然の花でも多くの人達が関わり、例えば、図書館で借りた本にラインを引いたり、破れたりした本を千葉の市川市の図書館では数人のボランティアが何日もかかって、修理や書き込みなどを消しゴミで消しているのである。
これらの苦労や人材、時間の浪費など被害は全国で膨大に膨らんでいる。
自分では悪いことをしている自覚が無いのだろうが、モノに対する大切さ、資源の重要性などの教育の充実度が欠如した結果でもあるのだ。
一部の不届き者がこれら大勢の人達に迷惑を掛け、無駄な労働力を掛けることにも成るのです。
もし私が出版した本をこのような事態にされたら、涙が出るぐらい悲しいし、悔しいと思う。作家の苦労を知って、本当に本が好きな人ならこのような事はしない。
レンタル業者にも同じような苦情が増えている。最近はビデオが少なく成り、CDやDVDなどに変わっているが、傷着けられたり、返さなかったりと被害が増加している。
図書館の本も、レンタルビデオ屋でも、回収ボックスが備えて有り、これらに放り込まれたら誰がいたずらしたのか確認出来ないという。
また、貸し出しの数も多いので、毎回チョックも難しいと言うことでした。
横浜市や都内の図書館では、必ずチェックをし、いたずらやおかしなところがあると呼び出しをしているようなのですが、名乗り出なかったり、最初からそうなっていたと自分では認めたがらないというのである。
最近、日本語が世界でも話題になった言葉が有る。
「もったいない」である。
世界環境会議でも、日本語のモッタイナイが紹介され、リサイクルやモノの大切をモッタイナイと日本語で紹介していた。
海外の人達が日本人のモッタイナイと言う言葉に感銘し、いい言葉とあると認識しているのである。
ところが、残念なことに一部の日本人にこの言葉を理解していない人が居るのである。
総理大臣が美しい日本と提唱しているが、ほど遠い気がする。
贅沢な生活に慣れ、物に溢れている環境では、勿体ない、物を大切にすると言う精神が欠如してしまうのだろう。
若者に限らず、戦後、物が無かった時代を過ごした人達までもが現在、物や資源などを大切にしなくなったことが残念なのです。
これらは人の脳の特徴でもある。人の脳は、楽しい、快楽、快適、快感が好きで、辛い、不快、楽しくない、面倒くさいなどが嫌いなのである。
だから、借りた物を返すのが面倒くさいとか贅沢になれると脳は、不自由さを毛嫌いします。
ですから、このような思考になると人の脳は「美しさ、優しさ、気遣い」など忘れてしまうのである。
これらの思考が「モラルの欠如」として現れるのである。
美しい日本を造るのには、まずは脳の思考や意思などを美しくすること、勿論、モラルなどは最低の条件である。
幾ら雑学などの知識が高くても、大勢の人達に迷惑を掛けたり、嫌な思いをさせる事態、脳が低下し、意思、思考が偏っているのである。
これらの人達には今一度、知識ではなく「知恵」の教育を学んで欲しいと思う。
物を大切し、人や生き物の命を重んじ、人に対して優しく、贅沢が美学では決してないのです。これらを理解し、脳を活性化させることが「美しい脳」に繋がるのである。
現在の教育は、高学歴、有名大学に進学することが目的で有り、左脳的脳刺激しかされていない。つまり、暗記記憶を重んじているからである。
右脳教育こそ、モラルや思いやり、物の大切さ、命の尊さなど「感性」を司る脳部が刺激されるのである。
偏差値だけで、優秀だとか、頭が良いという評価事態、時代遅れであり、美しい脳になっていない。左右バランス良く使うことで知識の教育から「知恵」の教育の実施になると考えている。
私は、一部ではあるが武蔵野地区の小学校の特別講師をしているが、この知恵の教育の重要性を指導する先生方や生徒に指導している。
近年中には、千葉や北関東でインターナショナルスクール構想やオール英語で授業を行う、医学薬科大学、英語だけがこれら知恵の教育には繋がらないが、国際理解とモラル教育の国際化教育、哲学や心理学などの日本の教育では実施していない教育を私は実施に向けて、取り組んで参ります。
そして、美しい脳と真に頭の良い人達が増えて呉れたら、美しい日本をとり戻せると私は考えている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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大脳の働き!

2007-03-20 08:25:43 | 感覚
大脳は大きく分けて、「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」に分かれています。
大脳皮質には運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、嗅覚野、味覚野、言語野など、機能の諸中枢が特定の部分に分布しています。 
前頭葉の働きは、ヒトが人として活動や行動するための重要な脳部である。
他の生き物とヒトの脳の違いは、この前頭葉の発達や大きさにも関係している。
前頭葉は、五感からの情報の統合判断、意思、思考、創造性、決定など、また、言語中枢は(ブローカ)と呼ばれる脳部があり、我慢中枢や脳の疲れなどもコントロールしているのである。
ヒトが人として重要な脳部である。
私のお袋のようにクモ膜出血の後遺症から前頭葉が萎縮し、働かない状態になると、私や孫の顔も理解できない。言葉も話せない、勿論、人が話していることすら理解も出来ないのである。
頭頂葉は、体性感覚野という、人の触覚に関わっている。また、手足の運動性に関わっている。
よく体で覚えるという運動性記憶は「小脳」が関わっている。だから、自転車に子供の頃に乗れて、何十年ぶりかに自転車に乗ってもすぐに乗れるのはこの小脳の運動性記憶のお陰である。
また、無意識の運動なども関係している。家の鍵を掛けるなどがそうである。
私が以前からスポーツスタックスが頭頂葉と小脳を刺激し、身体能力を向上させると提言しているのは、頭頂葉の体性感覚野を鍛錬、刺激する効果がある提唱している。
子供達では、反射神経、手先の器用さ、俊敏さ、冷静さなどを養うことが可能であり、高齢者の方々には、認知症予防、手足の麻痺のリハビリにも効果が有ることが、アメリカなどの研究施設で解明されている。
側頭葉の働きは、聴覚、嗅覚、味覚、言語中枢などが関わっている。
運動性言語中枢(ウエルニッケ)が関わっている。
前頭葉の言語中枢は(ブローカ)と呼ばれている。
これらの脳部の一部でも壊死すると言葉の流暢性の欠如や言語障害などに疾患することになるのです。
また、聴覚や嗅覚、味覚などに関わっており、前頭葉との連携によって、外的情報(五感)を認識し、理解出来るのである。
後頭葉は、主に視覚認知に関わっている。人の視覚(眼)はレンズ的な役割があり、映し出された像は逆さまに写って居るのだが、その像を後頭葉で修正し、前頭葉でその像の色、形、素材までも理解出来るのである。
だから、私達人は眼でモノを見ているのでなく、脳が見ているのである。
人の視覚情報は、先ほどのように眼はレンズですから像が逆さまに写るのですが、その像が脳に送られるのはバラバラ情報であり、視神経の束によって電気刺激を後頭葉に送り、また、右目の情報は後頭葉の左側で認知します。逆に左目の情報は後頭葉の右側で認知します。丁度目の奥の当たりに「視交叉」という場所で視神経の束がクロスしているのです。
スライドの図参照。
また、人の視覚は顔のところに二つ並んでおり、鳥のように顔の左右に離れていない。これは、モノの場所までの距離を立体視し、距離を測っているのである。
野鳥などの多くは後ろからの外敵から身を守るために視野を広げる必要性から適応したのである。
野鳥の視野は首を回さず280度以上を見渡す事が出来るが、モノまでの距離や立体視の能力には欠けている。
人の視覚視野は首を回さず、眼だけ動かすと170度ですが、高齢者になると120度程度まで低下するのです。
聴覚も耳が遠くなったと言われるのも脳細胞の死滅に関係していますが、聴覚は、特に高い周波数の音が聞きずらく成るのです。
年代別、聴覚範囲は10代では20Hz~20.000Hz、40代では20Hz~14.000Hz、
60代では20Hz~10.000Hzと10代の半分の聴覚範囲と狭くなり、高周波の音に対して反応が鈍くなって行くのです。
このように大脳が大きく発達した我々人間は、進化の過程で脳の巨大化を得ることが出来たのです。
人が猿から枝分かれした人類は、二本脚で歩き、遠くを見渡すことが必要であり、同時に二本脚で歩くことで、二本の手が自由に使えることが可能に成ったのです。
これらの進化の過程で脳も巨大化し、前頭葉などの発達に繋がったのです。
また、男性と女性では脳の働きや脳細胞などにも差が生じている。
これらは進化の過程の中で、広い草原を獲物を求め歩かなければならないので、男性は視覚に優れ、自分の居場所が理解出来ないと塒に帰る事が出来ない、そのため「空間認知」に優れている。
女性は子供を産み育てる役割から家庭を守るという重要な役割があった。隣同士の家族とのコミュニケーションをしなければならない。そのことで言語能力が発達し、コミュニケーション能力にも優れているのである。
また、男性が狩ってきた獲物を料理しなければ成らないので、獲物が腐ったりして食べられないなどを確認するため、嗅覚が男性より、優れているのである。
これらは脳の進化の過程でもあり、同時に人の進化の課程でもある。
このように大脳の発達は人類にとって重要な課題でもあった。
現在、脳の鍛錬や訓練が大切で重要だと脳トレなるゲーム機まで開発されている。決して大脳が活性化され、脳全体の働きが良くなるとは思えないのである。
やらないよりはやった方が良い程度だと私は考えている。
それよりも、五感からの情報をバランス良く脳に送り、大脳を刺激、活性化させることで脳の衰えを緩やかにすることが出来るのです。
人の脳の特徴に20歳を過ぎた頃から毎日10万という数のニューロン(脳細胞)が死滅して行くが、人の脳は五感からの刺激を脳に送り続けていれば、死滅した脳細胞を代替えさせる働きが有るのです。この働きこそ「可塑性」という働きをさせることが衰えた脳を詠みが得させるのである。現に、高齢者になっても記憶力は低下しないことが最近の脳研究で解明されている。
高齢者になると特に人の脳内では「概念」という思考が働き、面倒だ、難しい、私には出来ないなどと否定的な思考になる。また、人との関わりやコミュニケーションの低下も実は脳の低下を加速させるのである。
中年以降になったら、積極的に人との関わりやコミュニケーションを持ち、好奇心を持ち、難しい本でも良いし、好きな事柄など夢中になる物を探し、積極的に色々な活動や手伝いでも良いし、快感や達成感などの心地よい感覚を得る事で、人の脳はニューロネットワークを広げて行くのです。
死滅した脳細胞を代替えするのがつまり、五感からの刺激情報をバランス良く、視覚優位から他の感覚を総動員して感じる感覚こそ、脳の刺激に繋がるのです。
これらの良い刺激が大脳を活性化、活発化させることで「何時までも若々しい脳を維持出来る」のです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、





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医師の過労死が急増!

2007-03-19 16:12:08 | 感覚
小児科医自殺を労災認定 「過労や医師不足でうつ」 東京地裁、処分取り消す
記事:共同通信社、提供:共同通信社【2007年3月15日】
東京都中野区の立正佼成会付属佼成病院に勤務していた小児科医の中原利郎(なかはら・としろう)さん=当時(44)=が1999年に自殺したのは過労が原因として、妻のり子さん(50)が労災と認めなかった新宿労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、自殺を労災と認め処分を取り消した。
原告側代理人によると、医師の自殺を労災と認めた判決は全国で2例目、小児科医では初めて。
佐村浩之(さむら・ひろゆき)裁判長は「宿直が多く睡眠不足だった上、全国的に小児科医が不足している状況下で医師2人が退職を表明。医師補充がうまくいかず、人間関係も悪化した。管理職として心理的負荷がかかり、遅くとも自殺の約2カ月前にはうつ病になっていた。自殺と業務には因果関係がある」と判断した。
判決によると、利郎さんは87年から佼成病院に勤務。99年2月に小児科部長代行に就任後、2人が退職し、小児科の常勤医は3人に減った。過重な労働に拍車が掛かり、月に宿直勤務を8回したり、出勤が月29日に達したりした。精神的に不安定となり、同年8月、同病院の屋上から飛び降り自殺した。
病院の机には「少子化と経営効率のはざまで」と題し、小児科医不足の現状や過重労働について書いた遺書のような文書が残されていた。
のり子さんが2001年9月、労災保険法に基づく遺族補償支給を請求したが、新宿労基署は03年3月「うつ病と業務に因果関係はない。性格や生活習慣病などが原因で発病した」として労災と認めず不支給とした。
判決後、のり子さんは「誇りをもって仕事に取り組んでいた夫が心身のバランスを失う一部始終を見ていた。労災認定は当然で、この結果が医療の環境改善の第一歩になってほしい」と述べた。
日本では、H17年度だけでも、医師の自殺が90名以上有り、これに過労死も含めると100名以上を超えている。
都心の病院に勤務する医師より、地方の病院に勤務する医師が過酷な業務をこなしているのである。
中には、月宿直勤務が10回に渡ったり、出勤が28日~29日と1月で一日か二日しか休みが無いという医師も居る。
主に、専門医が不足している現状があり、その業務は激務の一言である。
小児科、産婦人科、脳外科、精神科、救急医、心臓外科などの医師の極端に不足している。
また、勤務医の中途退職も急増しているのである。
今回、紹介している立正佼成会付属佼成病院でも小児科医が不足している状況下で医師2人が退職を表明し、5名の医師が勤務していたのだが、3名に成り、小児科部長代行という責任あるポストに就いたことも関係している。
このような実例は氷山の一角なのである。
また、最近は若い医師の自殺が急増傾向に有る。やはり、医学部時代と勤務医になったときのギャップや生死を目の前にし、激務のストレス、精神的プレッシャーなどこれらに耐えられず精神障害、鬱状態に成り、自殺するというケースが増加しているのである。
私はこれらの改善策を首相官邸に以前メールしたのだが、具体的な取り組みはされていない、何処かの大臣が水道水は飲まないなどの議論をしている暇が有るのなら、医師不足対策、医師の労働条件の改善、改革に取り組むべき時期であり、急務である。
これらを鑑み、私は地元千葉で活動し、地元の県会議員と取り組み、一部改善に至った。
また、今後、北関東に「医療産業都市計画」を構想している。その施設に「医学薬科大学」を設立予定である。
若手の医師や医学部志願の若者は10年前からすると1.5倍近く増えているのだが、専門医や勤務医を避けたがる傾向が有るのです。また、30歳代、40歳代の勤務医の途中退職も増加傾向が益々日本において医師不足を加速させているのだ。
これらの拍車に誰かが歯止めをしなければならない。
私共は少しでも改善できればと考えており、海外との大学(医学部)との提携、連携によって、また、アメリカなどの海外で活躍している医師2000名以上が居られますが、これらの優秀な医師を日本に招き入れる体勢も必要である。
私共は、著名な医師の計らいで、アメリカで活躍している医師を当施設や一緒に取り組む病院、大学付属病院に派遣する予定である。
勿論、アメリカや海外の医師を当施設での勤務も構想している。
60名~70名の教授陣、医師も含め派遣して貰う予定である。
また、私共が構想している学校では、心理学部、哲学、生命科学、大衆衛生などの学問に力を入れ、医師の働く環境の改善、バックアップ体制などに力を注いで行く覚悟です。
また、私共が構想している病院では、女医さんや看護師のために保育所の設置、若手の医師や看護師の人達の心理的ケアーの為に、心理カウンセラーを常備配置させる予定である。
何より、グループ診療、オーダーメード医療、電子カルテの音声認識システムの導入など医師の負担の低減に重点を置き、私共が構想している施設が良い手本になり、全国に広まればと考えている。
そのためには、従来の日本式の医療(政策)では益々医師不足を招き、益々激務の連続に成るのです。
これらを鑑み、医学薬科大学ではオール英語で授業を行い、アメリカ医療の高度先進医療を取り入れ、出来ればアメリカなどの海外の大学を誘致したいと考えている。現在、誘致先に時間を費やしている。
私共の施設が出来上がれば、日本の医療改革、日本の医療に一石を投じることになると確信している。
私の思いは医師や看護師だけが人の命を救えるのでなく、多くの人達が救えると言うことである。
「すべては患者さんのために」、一生懸命、激務に耐えて働いている多くの医師の支えに成り、少しでも改善の道に繋がればと考えている。
今後、病院や医学大学などの経営や運営に民間企業が参入するケースは増えると予想されている。
私共も参入予定であるが、会社関係が参入するとすぐに儲け主義と批判する人達が多いが、私共は決して儲け主義や個人の私欲のために医療改革に取り組んでいるのではないのです。
社会貢献と多くの患者さんの為に、そして、医師の収入の向上が目的である。
やはり、激務の割に収入が伴わない職種でもある。小児科、産婦人科などは本当に激務の割に収入が伴っていない。だから、若手の医師は成りたがらないのである。これらの体質を改善しなければ成らない。
これらに取り組めるのは、病院関係者でもなければ、医学大学関係者でもないのです。私達、企業人が日本の医療関係に参入することで可能に成るのです。
私共は、激務の中で頑張っている多くの医師の人達を応援、少しでも改善に繋がればと思っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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嗅覚刺激でダイエット効果は疑問である!

2007-03-16 08:48:41 | 感覚
キンモクセイでダイエット 香りが食欲抑制か

記事:共同通信社、提供:共同通信社、【2007年3月14日】
桂花(キンモクセイ)の香りをかぐと、体重増加が抑えられるとの研究結果を山本隆(やまもと・たかし)大阪大教授(行動生理学)とカネボウ化粧品が13日、発表した。
ラットの実験で効果を確かめ、ヒトでも同様の傾向があったという。食欲を抑制しているとみられる。
山本教授によると、桂花の香りを染み込ませた餌を毎日食べたラットは、25日後の体重は普通のラットの9割だった。香りを染み込ませた紙をケージの下に30分間置くと、食べる行動を促す「オレキシン」という脳内のタンパク質をつくる能力が低下、食事や飲む水の量が減った。
20-40代の女性5人に12日間、香りを染み込ませたガーゼを胸ポケットに入れてもらった実験で、そうしなかった女性に比べ、満腹感が高く、体重や体脂肪は減り体調や気分は良いと感じる傾向があった。山本教授は「いい香りで食欲を抑え、腹八分目で満足できるようだ。香りのどの成分が関係しているかを今後確かめたい」と話した。
共同通信ニュースより引用、
私はこの文書を読み、嗅覚刺激によってダイエットに効果があるかどうかは疑問である。
キンモクセイなどの柑橘系は、青葉アルコールや青葉アルデヒドなどの植物油が揮発性のテルペンによって、脳を刺激し、嗅覚刺激によって、脳の視床下部に左右し、自律神経(副交感神経)の働きを抑制させ、血圧低下、心拍の低下、脳波のα波が現れることは分かっている。
このオレキシンは食欲にも関わっている。ボクサーが減量するのはこのオレキシンを脳内に分泌させることで「ハングリー精神」が生まれるのである。
これらの結果、10ランド以上戦える精神力と体力が身に付くのである。
食欲減退なども関係しているが、12日間、香りを付けたガーゼを胸のポケットに入れただけでは、私は効果のほどは薄いと考えている。
ましてや具体的にどの程度の量で、何回取り替えたかである。匂い物質は揮発性の為、時間が立つと匂いが弱まってしまう。また、匂いに慣れてしまうのが人の嗅覚である。これらから鑑み、私共も以前に嗅覚刺激によって、食欲を減退させ、ダイエット効果があるかの研究に取り組んだが、はっきりした効果は得られず、人の脳内でも視床下部に影響を与え、自律神経の働きを促進し、血圧低下や心拍の低下など癒し効果は得られることは分かっている。
但し、大脳辺頭系から中脳を介して視床下部に「オレキシン」物質が分泌され、オレキシンを抑制させる効果はあまり得られなかったのである。
オレキシン物質は摂食量の増加、胃酸分泌の増加、副交感神経の活性化、覚醒レベルの上昇、自発性運動の増加、視床下部のオレキシン産生神経は,グルコース,レプチン,グレリンなどが関わっている。
キンモクセイの匂い物質がこのオレキシン物質を抑制するのであれば、食欲減退や副交感神経の働きの減少、胃酸分泌の低下、覚醒レベルの低下、自発性運動、つまり、疲れやすく、絶えずだるい状態が続くことに成るのです。
脳レベルでの研究ではキンモクセイなどの揮発性の匂い物質でオレキシン物質を抑制させると言うことは考えにくいものである。
それより、私達がプロボクサーの試合前の食事制限(減量)と腹八分の食事に注目し、大脳辺頭系から中脳、そして、視床下部へ「オレキシン」という伝達物質を脳内に分泌することで覚醒が高まり、集中力など高まることが研究、実験で解明されている。つまり、私共の研究(脳生理学)では、「オレキシン」は嗅覚より、味覚と深い関係に有るのです。
オレキシン物質を左右しているのは、嗅覚より味覚が影響しているのである。
アメリカの研究期間でも、ネィチャー誌に論文を出している。
もし、キンモクセイの匂いでダイエットが出来るのであれば、是非、研究論文をネィチャー誌に提出して欲しいものである。
もし、採用されたら信憑性は高いものだと確信出来る。
私が提言しているダイエットと脳の関係は、やはり、運動せず痩せられないという見解である。
研究内容が本当であれば、画期的な研究であり、前例のないものである。
但し、脳内オレキシンが極端に減少すると、食欲不振、副交感神経の鈍化に繋がり、交感神経の働きを抑制できず、血圧が上昇、疲れやすい体質、免疫力が低下し、風邪などに疾患し易く、不眠症なども考えられる。これらの後遺症的な医学面での研究発表もないこともから私は、データ不足とテスターが女性のみと言うのも疑問を感じている。確かに男性より、女性の方が嗅覚に優れているから効果が有るのだろうが、匂い物質によって、ダイエット効果があるとは私は考えにくいのである。
但し、気分が良くなったりする感覚は、脳の嗅覚野から視床下部に伝わり、自律神経(副交感神経)に働くからである。
だが、ダイエット効果となると私は考えにくいのである。
皆様は、この記事を読まれてどのように感じたでしょうか、テレビ番組の捏造データ以降、私共研究者は、データの信憑性に敏感になり、短期間、少人数でのデータや資料には慎重に対応するようにしている。
安易に発表すると社会に与える影響は大きいので慎重に成らざるを得ないのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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大脳辺緑系

2007-03-15 00:09:09 | 感覚
内臓感覚などの体内情報も辺縁系には豊富に入ってくる。つまり、身体の内部環境のさまざまな変化は、視床下部で受けとられた後に間接的に視床を介して辺縁系につたえられる。
これらの情報は「内部感覚」として辺縁系で処理され、飢餓、渇き、尿意などの基本的な行動の動因となるような感覚(欲求)や、快感、緊張感、あるいは疲労、飽き、不快、苦痛などの様々な感情(情動)が生まれる。
辺縁系は、また、長期記憶の形成にも重要で、とくに、価値判断や感情が伴うような記憶(意味記憶やエピソード記憶といわれる長期記憶)を造ることに深くかかわっている。
このように、新皮質が学習・記憶貯蔵、意志、知性などの高度な精神活動のセンターであるのに対して、大脳辺縁系は情動、欲求、本能、自律系機能、記憶形成などの、生命維持にかかせない基本的な脳機能のセンターになっている。
ちなみに、ヒトを含めた哺乳類では、新皮質と辺縁系はたがいに情報を伝えあっており、相互に影響しあうことにより、バランスのとれた行動が造られる。このバランスがくずれると、少なくともヒトではストレスや心身症、さらにはある種の精神疾患にかかってしまう。どちらの脳領域もバランスよくつかい、発達させることが大切である。エンカルタ2007年百科辞典より引用、
私が以前に、日本人の学習能力低下と脳について説明したことが有るが、それは記憶の方法に問題があると指摘した。
記憶の方法とは、視覚優位の短期記憶のため、海馬という記憶を司る脳部が関係しているが、この海馬の特徴は短期記憶なので10日前後で忘れ、新たな記憶をインプットするのです。
私達が子供の頃に学んだ記憶方法(勉強)は、五感を総動員し、記憶した。だから、長期記憶(大脳新皮質)に記憶していたのである。
この記憶は長期間忘れない特徴が有る。
現在の子供達の勉強方法は、視覚優位の記憶、例えば、調べごとでもすぐにパソコンや携帯電話で情報を得て記憶(インプット)する。
漢字の書き順や読みなどの能力が低下したのは、鉛筆などで何度も漢字の書き順を書いて覚えたり私達はしたが、現在の子供達は漢字辞書などで書き順や読み書きまでも簡単に暗記する。だからテストが終わってしまうと忘れてしまうのである。
やはり、本を読むときも出来れば声に出して読み、書き順はメモでもよいから鉛筆でなぞり、書き順などを覚えると五感を総動員するので「大脳新皮質」に記憶されるのである。つまり、長期記憶にインプットすることで「学力」がアップするのである。
私が提唱する学力アップは、幾ら視覚で記憶しても短期記憶では何も成らないのである。大脳辺緑系の働きを活発化させることが重要なのである。
新皮質が学習・記憶貯蔵、意志、知性などの高度な精神活動のセンターと言われているが、この脳部を鍛錬する方法は、学校の勉強、塾での学習も重要課題の一つだが、それだけでは発達しない。
学習は学びの記憶であり、体験型記憶も必要なのである。
良く言われることに「良く遊び、学ぶ」これらの諺は脳生理学から来ているのだが、大脳辺緑系、とくに新皮質を鍛錬するのには重要な課題でもある。
人はなぜ、勉強をしなければ成らないのか、良く子供達に質問されるが、私は何時もヒトが人で有るべき為に、勉強しなければならないと答える。
つまり、教育や学習を十分に受けないと、歩くこと、食事をすることなど単純と思える行動も起こせないのである。現に、オオカミ少女という、発見されたときには8歳だったが、四足歩行し、フォークやスプーンも使えず、手で物を食べ、アとウという言葉しか話せなかったのである。
幼い頃から野生の生き物に育てられると人間も生きることは出来るが、ヒトが人らしい生活を営むことが出来なくなるのである。
だから、人は勉強、教育を受けなければ成らないのだ。
高度な教育を受けられたら、自分の夢の実現に向けて一歩近づき、自分の知恵も高めるのである。
私が気になるのは、子供達の遊びの質が脳に決してよい環境ではなく、悪影響を与えていることである。ゲーム機など私は否定していないが、遊び方と使い方に問題が有るのです。長時間の使用、パソコンや携帯電話もそうだが、依存傾向が強いことに怪訝している。
これらの機器に依存してしまうと先ほどの大脳辺縁系は鍛錬出来ないのである。
日本古来の遊びこそ、脳を刺激し、活性化させるのである。
現在のようなハイテクな遊び道具は、脳、特に前頭葉や大脳辺縁系全体もあまり刺激されない。私共の脳波や脳の血流測定でも分かっている。
日本古来の遊び、剣玉、金魚すくい、折り紙などは手先の器用さ、微妙な感覚を養い、脳を刺激する。
逆にゲーム機など最近の遊び道具は、反射神経は一時的に良くなるが、後はボタンを押すだけの単純な行為だけである。これでは脳は刺激されず、発達しない。
これらの遊びの質にプラス視覚的な記憶(学習)によって、子供達や若者達の脳内での意思、思考、価値判断や感情などに変化が現れている。だから感情の抑制が働かない(理性)、すぐに切れやすい、怒り(興奮)を抑制できないなど、これらの感覚は大脳辺緑系の刺激不足、発達不足の現れでもある。
良く遊び、学ぶという諺は、この大脳辺緑系を刺激し、発達させ、脳の正常化に繋がるのである。
幾ら学校の勉強が出来、テストの点数が良くても真に「賢い子供」とは言えないのである。子供は遊び、学びながら成長するのである。つまり、脳の発達、脳の成長にも繋がっているのである。
私達の脳の研究、子供達からの観察などで分かっていることは、学び(学習)だけに時間を費やした子供と遊びも含め、学習をした子供達の脳細胞(ニューロンネットワーク)の成長にはっきり違いがあったのである。
子供の野外での遊びは「運動性」刺激となり、脳の成長に欠かせないプロセスなのである。だからよく遊び、良く学ぶことが何よりの脳の刺激発達に繋がるのである。
何より実体験の多い子供と学習の時間を多く費やしている子供達の違いは、学校のテストの点数では比較できない、つまり「創造性」能力に違いがある。
よく遊び、良く学んだ子供達の方が、創造性能力が高いのである。
真に賢い子供に育てるのには、運動させ、前頭葉を鍛錬することである。
人の顔の表情を読み取り、コミュニケーションすること、我慢をさせ、頑張った分、褒めてあげる。このことで子供達の脳、前頭葉、大脳辺緑系は鍛えられるのである。
現在の生活環境や学習環境を見ていると、これら脳は鍛錬されない環境に有るのです。ですから、これらの環境を見直し、塾の勉強だけでなく、適度な運動、遊び、実体験もさせながら、嫌々学ぶより、快感できる学びこそ重要であり、子供達の脳を最大限伸ばすことが出来るのである。これらを実施することで個性が伸ばせ、益々脳は発達し、成長するのである。
脳は喜びや快感が重要なのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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脳と心

2007-03-14 00:07:34 | 感覚
脳と心 Brain and Mind 脳と心の関係はどうなっているのか? という問題(心身論または心脳論という)は、大きくかつ古くからあるもので、文明の発祥以来もたれてきたものである。実際、6千年前のエジプトではすでに「心の座は心臓にある」という考えが生まれていたし、4千年前のバビロニア(→ シュメール)では肝臓にあるとされた。もっと体系的な学問がめばえたギリシャ時代では、脳と心臓が注目された。たとえば、医学の祖とされるヒッポクラテスは「心は脳のいとなみ」だと考えたし、プラトンも「脳と脊髄(せきずい)」だとした。一方、プラトンの弟子であるアリストテレスは、心は心臓にあると考えた。アリストテレスはヨーロッパでは長い期間大きな影響力をもちつづけてきたので、心臓が心の座として考えられつづけてきたのである。ところが、17世紀ごろに現代科学の方法論が生まれると、脳がふたたび注目されるようになった。たとえばルネ・デカルトは「我思う故に我あり」の「我」、つまり心や意志の源を脳、なかでも松果体にもとめた。松果体は脳の基底にある小さな神経核で、現在ではメラトニンという物質を分泌して概日リズムをつくることに関係することがわかっている。また、「脳室」という脳内の空洞(脳脊髄液がつまっている)に魂がやどっているという考えも根強くあった。
そのほかにいろいろな考えがあったが、17世紀以降は、「心が脳と関係する」という点では大差がなかった。違いは、その「関係」についての見解で、大きく2つの考えがあった。一元論と二元論である。一元論では、心は脳の活動(少なくともその一部)と同じものであり、同じ過程を別の言葉であらわしたにすぎないと考える。一方、二元論では心と脳は別のもの・過程であり、心は脳から独立していると考える。どちらの考えもさらに細かくわけることができるが、2大別してさしつかえない。
これらの考えはまさに根底からことなっているので、長い間対立がつづいた。優勢だったのは二元論で、これは二元論が宗教(とりわけキリスト教)と親和性をもつためだったようだ。実際、一元論的な考えを表明したラ・メトリは、祖国フランスからの逃亡を余儀なくされたりしたのである。
エンカルタ百科事典より引用、
皆様が心と位置づけると「ハート」心臓をイメージすると思いますが、脳生理学的には「心」は脳にあるのです。
脳の中でも「松果体」ルネ・デカルトは「我思う故に我あり」の「我」、つまり心や意志の源を脳、中でも松果体にもとめた。
松果体は体内時計を司っており、メラトニンという物質を分泌して概日リズムをつくることに関係している。
私の見解は「心」は前頭葉にありと提言している。
ヒトが人としてもっと重要で「思考、意思、創造性、判断、決定、」など人間らしい脳部なのです。
この脳部は脳の司令塔的役割を担っており、脳の疲れなどもこの脳部が関わっている。だから私は人の心は脳にありと提唱している。
だが、最近の研究では「心臓にも記憶」があることが解明されている。
例えば、心臓移植をした患者さんが移植された以前の人の記憶が甦るという、実例報告がされ世間を驚かせた。
1000人に1例ぐらいが有ると推移されている。
詳しくは解明されていないが、脳内物質の「アドレナリン」が心臓でも分泌されていることが解明され、このアドレナリンが移植を受けた人の脳とチャンネルが合ったように以前の人の好みや行動などの記憶が甦るなどの実例が有るのです。
ですから、心臓に「心」が有ると言っても間違いでは無いのです。
但し、これらは特別な実例であり、やはり、私達の見解では人の心は脳にありと言うことが定説に成っている。
現在、この心に悩みや問題を抱えている人達が増加しているのだ。つまり、脳の問題でもある。
現在のようにストレス社会では、人間関係、仕事の悩みなど様々な悩みも有り、脳にダメージを与える環境に有ります。
これらを改善するのには、私が提唱している「感覚世界」を体験することである。
感覚世界とは、普段主に使用している前頭葉を抑制し、右脳の側頭葉を活性化させることで、ストレスの改善、癒しに繋がるのです。
自然や樹木、滝などの前に立つと「心地よい」と感じる感覚こそ、感覚世界である。
また、室内でも「瞑想状態」を造り、右手でも左手でもよいからゆっくりのスピードで挙げたり、降ろしたりする。このときに心の中で実況することが重要なのです。
例えば、今右手がゆっくり挙がっていますなどと実況するのです。
このときには声を出さず、心で実況中継することである。
何度か繰り返し行うと、身体が温かく感じたり、心地よいと感じることが出来れば、感覚世界を体験出来るのです。この方法を「ヴィパサナー瞑想」という。
私達が温泉や旅行に出かけたり、自然と接する機会を増やすことは心の癒しに繋がるし、何より脳の活性化に成るのです。
私達が仕事などに疲れたら、真っ先に何処かに出かけたいと思う気持ちは実は、脳「心」が求めている事であり、心の洗濯なのである。
これからのシーズン、桜見物や温泉旅行など野外に出かける機会が増えるが、これが心の洗濯となり、脳の癒しにもなるものです。
桜の花は日本人には独特の花である。私共が以前に桜の花を見たときとバラの花を見たときの脳の血流や脳波を測ったことが有るが、桜の花は脳の感覚野(側頭葉)などを活性化させることが分かったのである。
バラの花ではこのような反応が出なかった。また、外国人では桜の花を見てもバラの花を見ている時と変わらなかったのである。
だから、桜の花は日本人にとって「特別な花なのである」。
来週には私も、ボランティアをしている高齢者施設で花見をしながら昼食をする企画をしている。
これらも脳のリハビリと成るのです。現に、桜の木の下で食事したときと室内で食事をしたときには、同じ食事内容でも、桜の木の下で食事した方が美味しく感じるのである。
皆様も、桜の木の下で「心の洗濯」「脳の癒し」を体験して見て下さい。
これらの行為は脳の活性化に繋がるものである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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脳卒中治療に医療過誤が多発

2007-03-13 18:22:42 | 感覚
提供:Medscape
Caroline CasselsMedscape Medical News
【2月19日】脳卒中で入院した患者が医療過誤と有害事象に遭う頻度が極めて高いことが最新の調査で示された。
ロチェスター大学医学部(ニューヨーク州ロチェスター)の研究者らが2001年7月から2004年12月までの間に大規模な大学付属病院に入院した脳卒中患者を対象に調査したところ、患者173例、事例が総数201例あり、うち18例がニアミス例、183例が有害事象だった。有害事象183例のうち、予防可能と判断されたものが86例(46%)、予防不可能とされたものが37例(20%)、判定不能とされたものが60例(32%)だった。
「この数値を米国で1年間に脳卒中で入院する患者数およそ100万人に当てはめると、医療過誤に起因する有害事象に遭う患者が5万から10万人いることになる」と筆頭研究者であるRobert Holloway, MD, MPHが米国神経学会において発言した。
予防可能な有害事象のうち37%が転記/文書化のミス、23%が臨床職務上のミス、10%が医療従事者間での意思伝達/申し送りのミス、10%が独立したチェックもれ/計算間違いによるものであった。
この研究は『Neurology』2月20日号に掲載された。
患者の安全への意識のなさ
この研究の著者らによれば、脳卒中治療の質に対しては注意が多く向けられているが、それに見合うだけの注意が患者の安全には向けられていないという。
著者らの指摘によると、事象報告システムのほとんどが病院または事象に特化したものである。これらのシステムによる情報は有用ではあるものの、これでは特定の疾患の患者群で発生する過誤の解明は進められない、と著者らは述べている。
この著者らは、脳卒中の患者群における有害事象の解明を進めるために、相補的な2つの事象報告システムによるデータを用いた。
1つ目のシステムが病院内部の自発的な事象報告システムで、ミス例およびいわゆるニアミス例に焦点を当てている。このシステムは事象予防の手がかりを得ることを主な目標としている。
2つ目の報告システムがニューヨーク州患者事象報告追跡システム(NYPORTS)で、これは急性疾患、検査および治療の深刻な合併症に関するデータを集めるための義務的システムである。
今回の研究の著者らは、予防可能な有害事象のもっとも可能性の高い原因を見つけるために、センター方式で事象分析を行った。自発的事象報告システムによる患者148例の事象176例のうち、72例(41%)が転倒、62例(36%)が投薬関連事象、42例(24%)が有害臨床事象だった。
入院期間の長期化
義務的事象報告システムによる患者25例に起きた事象28例は、その全てが有害臨床事象であり、患者に害が及んでいた。
全体的には、事象が報告された患者は、有害事象に遭わなかった患者に比べて入院期間が3倍長くなっていることが分かった。
事象のうち予防可能に分類されたものが47%あったが、著者らの言葉によれば、この割合は事象の種類によって変化し、投薬関連過誤では100%、有害臨床事象では42%、転倒では17%が予防可能であった。
また著者らは、死亡した脳卒中患者の事象は生存患者の事象よりも少ないことも報告している。これは、脳卒中患者、特に脳内出血(ICH)を起こした患者においては、脳卒中が破壊的な性質を持ち、疾病状態と死亡になる率が高いために、自発的な報告がされる傾向が少なくなることが考えられると著者らは考察している。
また、転倒のうち予防可能だとされたものは17%のみだったが、この率は他の研究に比べれば少なく、「転倒は依然として、脳卒中患者を脅かす最大の要因のひとつである」と著者らは述べている。
注意を促す警鐘
この研究ではICH患者は他の虚血性脳卒中の患者に比べて血栓塞栓事象のリスクが高い(2.6%対0.6%)であることも示されており、これは臨床の実践において重要な意味を持つ可能性がある。
「我々の実践では、ICH患者に対して最初の2、3週間は低用量ヘパリンによる治療を行っていない。率がこのように違い、ヘパリン予防治療は48時間後には安全であることが小規模臨床試験と公表されたガイドラインで示されていることを鑑みて、もっと早期の予防治療を考慮に入れる必要がある」と著者らは記している。
関連する解説記事の中で、アイオワ大学病院(アイオワ州アイオワシティ)のMatthew Rizzo, MDとケンブリッジ病院(マサチューセッツ州ケンブリッジ)のThomas H. Glick, MDが次のように述べている。「脳卒中患者における予防可能な有害事象に関する今回の記録は、血栓溶解療法といった迅速な治療を実施する我々のような者にとっては警鐘である」。
「明らかな投薬関連ミスや転倒に留まらない有害事象を同定・分類するための、もっと洗練された制度としての報告システムと理論の枠組み」が必要である、と両博士は強調している。
メディカルニュースより、引用、
日本においても、これらの脳梗塞や脳卒中の誤認が多いのである。
原因は、若手医師のPATMRIなど高度先進医療の検査機器の画像での見落としが多いのである。
アメリカなどでは、これらを未然に防ぐために「グループ診療」を行っている。
グループ診療とは、医師、外科、内科、レントゲン技師、看護師も含め、一人の患者に対して、ベストな治療など検討し、検査報告をして、相談しあうシステムである。
これでも誤認は多いのだから、日本での数はもっと多いと思う。
日本でも、最近グループ診療に取り組んでいる病院は増えてはいるが、何より、医師、特に専門医の不足が問題化されている。
若手の医師(研修医)は、PATなどの検査機器の画像解読の勉強不足や体験不足から誤認するケースが多発している。
ラクナ梗塞、皆様も言葉では聞いたことが有ると思うが、隠れ梗塞と言われ、白い点でしか確認できないが、これを見落とすと、何れ、そのラクナ梗塞が広がる可能性が有るからである。
私が提唱している。医師にも「五感診断」の見直しが必要であると提言している。
高度先進医療が進むと、ハイテクな医療機器や検査機器に頼る事になる。これらの機器はすべて完璧ではなく、人の五感で感じることも重要なのである。
これら人の五感は経験がものを言うのである。ベテラン医師の多くは五感診断の経験もあり、学んできている。
残念ながら最近の医学では「五感診断」を学ぶ機会すら無いのである。
今後、これらを鑑み、私共は医療の質の向上のために、医学薬科大学を構想しているが、五感診断、哲学、心理学、未病、大衆衛生などの日本ではあまり重視されていない、学問に力を注ぐ予定である。
これらを実施することで、医療過誤や医療ミスの削減に繋がればと願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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脳の左右差!

2007-03-12 08:27:34 | 感覚
利き手の違いに解明の手がかり理研、
脳の左右差、形成期から、脳の左右の構造に違いがあるのは、それを構成する神経細胞の形成時期に差があるためであることを、理化学研究所(野依良治理事長)の研究チームが突き止めた。なぜ右利きや左利きがあるのかなど人間の脳の左右差を解明する手がかりになる成果で、8日付の米専門誌に発表した。
研究チームは、左右で構造が異なり、意欲や気分などの制御にかかわっている「手綱核(たづなかく)」と呼ばれる脳の部位に注目。大脳周辺(大脳辺縁系)にある手綱核の左右差がどう形作られたか、ゼブラフィッシュという魚の受精卵を使い調べた。その結果、受精後に早くできた神経細胞は、主に左側の手綱核を、遅くできた神経細胞は右側を形作っていることを確認。神経細胞ができる時期で左右差が決定されることを見いだした。
人間の場合、左の大脳で言語を、右脳で視覚を制御するなど、脳の働きに左右差があることは知られている。最近、脳の左右で神経細胞の結びつき方など構造にも違いがあることがわかってきたが、その違いがなぜ生じるのかは不明だった。
(2007年1月9日 読売新聞)より引用、
私の3月6日のブログ、日本人の独特の感性の中でも紹介しているが、人の脳の大脳半球はそれぞれの役割を担い、以前のように左脳が優先されて、右脳があまり使われていないと言われていたが、最近の脳研究では左脳も右脳も頻繁に使用されていることが分かっている。
例えば、音を認知するのにも右脳の聴覚野が関わっており、視覚も右脳が制御していることが解明されたのである。
人の目はレンズの役目を担っているが、網膜に映し出される像は逆さまである。
また、視神経の束によって、バラバラの像は脳の後頭野に送られ、物の形、色、素材などを認知出来るのである。これらを制御しているのが右脳なのである。
人の視覚は左目の情報は右の後頭野で、右目の情報は左の後頭野で認知されるのである。だから、人は目でモノを見ているのでなく「脳」で見ているのである。
人の大脳半球の役割は、左脳が読み書き、言語、言葉的音認知、計画や理論など、運動性制御では、右手、右足の運動、右脳は空間認知、直感力、芸術や美術的感性、音の認知、視覚の制御など、運動性制御では左手、左足の運動である。
これら大脳半球はそれぞれ役割分担を担っている。これら総合的なコントロールをしている重要な脳部分こそ「前頭葉」なのである。
前頭葉は五感からの情報統合、判断、決定、意思、思考などや脳の疲れや我慢強さなども司っている。ヒトが人として重要な脳部なのである。つまり脳の司令塔的役割を担っている。
例えば、脳梗塞などの脳卒中で脳細胞の一部でも損傷してしまうと、運動障害や言語障害などの後遺症が残るのである。
私のお袋のようにクモ膜出血から前頭葉が萎縮してしまうと、私の顔や孫の顔、言葉、認識など全く出来なくなり、半植物人間状態となっている。
このように人にとって前頭葉は最も重要な脳部でもあるのです。
だから、他の生き物たちより人間は前頭葉の発達が著しいのである。
私が最近、気になっているのが、子供達や若者達の多くに前頭葉の発達不足(思考変化)が現れている。
人の前頭葉は、人との会話(コミュニケーション)、我慢や忍耐などの感覚によって鍛錬されるのである。人の前頭葉には我慢中枢があり、褒められて鍛錬されるのである。
ところが現在の子供達の生活環境などを見る限りでは、人との会話も携帯電話やパソコンのメールなどのコミュニケーションが多く、また、忍耐不足も怪訝される。つまり、我慢強くない事である。これらは前頭葉の刺激不足、発達不足の現れでもある。だから、すぐに切れたり、思わぬ行動を起こす事に繋がるのである。つまり、前頭葉の発達不足は思考性の変化、理性の働きにも左右しているのである。
例えば、夏場、暑いからと家から出たがらない、冬場、寒いとからと家の中に籠もる。一年中快適な室内で暮らしていると、人の脳は対応が出来なくなり、自律神経の働きや脳の働きを低下させるのである。これが前頭葉の発達不足なのである。
自律神経の働きが低下すると、夏場野外で活動するとすぐに「熱中症」に疾患し易く、冬場、風邪を引きやすい体質にも成るのです。
我慢が出来なければ「わがまま」にも繋がるのである。
やはり、幼い頃から野外で遊び、学び、五感を総動員して脳に情報を送ることで、前頭葉は鍛えられる。我慢をしたら頑張った分だけ「褒めて」上げる。
これらの行為が「前頭葉」の発達を促し、脳の正常化、健康体の維持にも繋がるのである。
ところが、現在は幼い頃から塾や多くの習い事、遊びも携帯ゲームなど、人とのコミュニケーションも携帯電話やインターネットなど文字的な感覚である。
これらの環境が前頭葉の発達を「妨げているのである」。だから日本人の学力低下、子供達の異常行動なども私は「前頭葉の発達不足」と警告を発している。また、前頭葉の発達を促すための提唱も行っている。
今後とも私は各地で子供達の前頭葉の鍛錬、育成に取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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鳥の脳!

2007-03-10 08:43:13 | 感覚
大きな脳を持つ鳥達は、あまり渡りをしない。
05年07月04日(月) Big-brained birds less likely to migrate
渡り鳥達が季節に応じて住処を変えるのは、それらの鳥達の脳が小さく、冬を乗り切れるだけ賢くなかったからだ、という研究が出されています。これは、留鳥(一定の地域に住み着いている鳥)達と短距離を渡る鳥達、そして長距離を渡る鳥達についての調査の結果だそうですが、餌をとるための工夫の数と脳の大きさは比例関係にあり、餌をとるための工夫が多くできる鳥ほど、一定地域に住み着いているそうです。定住性の強い鳥達では、餌を探すために枝を使って雪を払いのけていたり、草食性の鳥が冬は他の鳥達の死骸をついばんでいたり、餌を探す・食べる事に関して柔軟性が高い、と研究者達は報告しています。
生態系ニュースより、引用、
鳥の脳は身体の大きさの割に脳が大きな生き物の一つでもある。
鳥の脳は「大脳」「小脳」「脳幹」と分かれており、大脳より小脳が大きく発達している。
これら他哺乳類などの生き物と違って小脳が著しく発達しているのである。
この小脳の発達が飛行という、優れた「運動能力」に繋がっているのである。
以前、私共はカラス(ハシブトガラス)の知能、学習能力についての研究を実施したことがある。
実験は、幼稚園児5歳~6歳児、15名参加して貰い、ハシブトガラスの(カーコ)と名付けたカラスが一羽で学習能力についての実験を行った。
実験方法は、空き缶を15個ほど並べ、その空き缶に肉片を入れ、私の写真を貼り付けた物である。他のスタッフの写真には何も入っていない。
私の写真が張ってある空き缶に餌を入れ、これをカラスが見えるようにして5回ほど繰り返した実験である。
これと同じように幼稚園児に協力して貰い。私の写真が張った空き缶におやつのビスケットが入っている。
カラスと同じように5回程度繰り返し行った。
カラスは3回目程度から私の顔を理解し、空き缶に張ってある私の写真を破って中の餌(肉片)を食べるように成った。
ところが、15名の幼稚園児は正解率40%とカラスの正解率に敵わないのである。
次に、画面に私の顔写真とスタッフの顔写真など20名程度の写真を見せて記憶力についても調査実験を行った。幼稚園児正解率60%と上がったが、カラスは何度行っても、私の写真を見ると餌をねだるのである。正解したら餌を上げるようにしているからである。
20名人の顔の中から私を認知出来るのだから、実験の結果でも予想できるように人間の7歳程度の学習能力があることが証明されたのである。
カーコだけが優れているのかと思い、他のカラスでも実験したが同じような結果が出た。
現に、カラスの鳴き声はコミュニケーションが有ることが知られており、約30種の会話とも言える鳴き声で仲間とのコミュニケーションを行っている。
鷹類などの猛禽が近づくとカァーカァーと短く、甲高い声で鳴き出すと、何処からともなく仲間が集まって、鷹などを追い払うのである。
また、カラスはクルミなども好むのだが、殻が固いため、嘴で割る事が出来ない。そこで、電柱から道路に落として、車に引いて貰うのである。
この行為をするカラスは東北方面に多いという。
交通量の少ない場所では、信号機のところで車が来るのを待って、クルミを落とすのである。
以前にも私が観察したことがあるのだが、ステンレスで出来た滑り台をカラスが滑っているところを確認した事がある。
じっと観察していると、一回では無かったのである。この滑り台で3回ほど繰り返し、羽ばたきながら喜んで居たように思えた。
これは遊びをしていたとしか考えられない。犬も遊ぶのが好きだが、社会性の強い生き物なので、一匹では遊ばない。
カラスは視覚に優れた野鳥でもある。これは私がカラスの死骸を解剖し、脳と視神経の細胞を顕微鏡で確認したら、何と人間の1.7倍以上と多いのである。
つまり、人の視覚より2倍近く目が良いのである。
但し、光の波長を受け取る神経に違いがあり、色に関しての認識はそんなに高くないことが分かった。特に黄色の色を認識できなく、現在、各地に黄色い色のゴミ袋が広がっているが、これは人間の目には見えても、カラスの目には中身が見えないのである。
カラスは肉類でも脂身が特に好きで、マヨネーズなど好きである。また、学校の野外の手荒い場から石けんが消えたという、ことがあったが犯人はカラスだったのである。
また、東海道線の線路に置き石が置かれる事件が多発していたことからカメラを設置し、犯人を捜し出したが、犯人は何とカラスだったのである。
カラスは、食べ残した肉類などを線路の石の下に隠す行為(貯食)という、餌が少なくなったときに貯めておく習性が有るのです。
石の下に隠すため、石の置き場が必要になり、線路には多くの石が有るので、石を置くのに線路は丁度良いのである。
だが、カラスも餌を隠した場所や石の置き場所を良く忘れるのである。
これらが原因で線路に置き石となるのです。
カラスは好奇心の高い生き物で、鳥類の中でも群を抜いている。特にステンレスなど光った物に対して好奇心を持つ、だから、自宅のベランダにCDなどを飾って鳥を追い払おうとするが、逆にカラスの好奇心を呼ぶ事になるのです。
鳥が嫌がることはベランダなどの手すりにプラスチックで出来た、尖ったトゲのような物を取り付けると手すりに鳩やカラスが止まれず効果が有る。
だが、カラスは学習すると別の方法で止まるが、何より、餌が近くにあるということがカラスを沢山呼ぶ事にも成る。
また、樹木とも関係も深く、榎木などの背の高い樹木は巣を作るのに適しており、時には鉄塔などにも巣を作る。針金で出来たハンガーなども利用している。
このように知恵の高いカラスは野鳥の中でも群を抜いて脳が発達している。
この脳の発達が都会でも生活が出来、適応出来るのです。
ですから,冬でも渡りをしなくても餌の確保が出来、何処でも繁殖できるのである。だから都会でもその数を増やすのである。
これらは発達した脳のお陰とも言える。
カラスは「留鳥」という。渡りをしない野鳥であり、優れたコミュニケーション能力を得て居る。カラスは害鳥として人から嫌がれて居るが、決してカラスは悪者ではありません。人間が身勝手に生ゴミを出し、それに目をつけたカラスが子孫繁栄の目的のために、必死になって生きているのです。
カラスを悪者にすることは簡単な事なので、人間は悪いと認めない、人間が自然界で一番だと勘違いしているからである。
これらを考えると自然と適応し、自然を生かし、生きているカラスは私達に自然環境破壊に対して、「警告」しているのである。
今一度、野鳥や自然界の生き物達との共存を考えてみるべき時期に来ているのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、






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鬱病の疾患が脳卒中のリスクを高める!

2007-03-09 08:09:33 | 感覚
うつ病により65歳未満の患者における脳卒中リスクが4倍に!
ニューヨーク(ロイターヘルス)―Stroke1月号に発表されたFramingham Heart Studyのデータの分析によれば、うつ病の症状のある人では、虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)のリスクが高まると思われる。ただしこれは65歳未満である場合にのみ該当するもので、65歳以上の人ではこうしたリスクは見られなかった。
虚血性脳卒中発症後にうつ病のリスクが高くなることはこれまでに確立されており、うつ病と心臓血管疾患のリスク増大との間に関連性があることを示す証拠もいくつか出されている。しかしうつ病と脳卒中、年齢の関係は十分に検討されてこなかったと、共著者であるMargaret Kelly-Hayes博士らは指摘している。
研究チームはFramingham Heart Studyの被験者4,120名(29~100歳)をプロスペクティブに追跡調査した。ベースラインで脳卒中のない被験者について、8年間にわたる追跡調査を行なった。疫学センター抑うつ尺度(CES-D)のベースラインスコアは平均で6.0だったが、10.7%は16点以上で、うつ症状があることを示していた。
追跡調査期間発生した脳血管イベントは、合計で228例だった(出血性脳卒中22例、虚血性脳卒中122例、TIA84例)。
65歳未満の被験者(n=2221)のうち、CES-Dのスコアが16以上だった被験者は、スコアが16未満の被験者と比べて脳卒中またはTIAを発症する確率が4倍以上であった(危険率4.21、p<0.001)。CES-Dが10点上がるごとに、脳卒中またはTIAのリスクは約2倍になる。 これに対し、65才以上の被験者(n=1899)では、脳血管疾患のリスクとうつ症状との間に関連は見られなかった。フレミンガム脳卒中リスクプロフィール、学歴、抗うつ剤の使用といった要素の補正後も、うつ病と脳卒中のリスクとの間に大きな関連はなかった(HR=0.94、p=0.772)。
博士らは、処方薬や食事・運動に関する推奨事項を守らないことや、血管の健康に影響を与えるその他の行動的要素をはじめとして、うつ病が脳卒中のリスクに影響する可能性のあるメカニズムとして考えられるものを多数挙げている。
フィブリノゲンレベルの上昇や血小板活性化、カテコールアミンまたは炎症マーカーといった遺伝子学的・生物学的指標も関与している可能性がある、と彼らは示唆している。
関連論説の中で、Sarah Hospital(ブラジル・ブラジリア)のFrancisco Javier Carod-Artal博士は、晩年のうつ病は血管の基礎疾患を伴う可能性があるため、この関係は付帯徴候であるかもしれないと述べている。たとえば、「高血圧や糖尿病による小血管疾患は前頭皮質下循環を妨害し、うつ症状を引き起こす恐れがある」。
適切なうつ病治療によって脳卒中のリスクが低下するとしても、特に気分障害の多くは生涯続くことがあり、再発しやすく、さまざまな方法で治療されるため、さまざまな疑問が残るとCarod-Artal博士は指摘している。
ロイター中枢神経ニュースより引用、
日本においても、鬱病に疾患すると脳梗塞や脳卒中などのリスクは高くなり、また、自殺との因果関係もリスク的に高くなるものである。
最近では、男性よりも女性が、とくに中年以降の人達では脳卒中など男性の2倍という人達が脳卒中などに疾患するリスクが高くなっているのである。
また、うつ状態の人達も男性より、女性が増えているのである。
但し、自殺数では圧倒的に男性が多い傾向が有る。8年連続3万人を超え、その内鬱病に疾患した人達が自殺に至るケースが増加傾向に有るのです。
今後、心の病(脳)、特に精神的な病に疾患する人達が急増している。
それに対して、専門や特病院や専門医の不足が怪訝されている。私共はこれらを鑑み、近年中に群馬県内に病院や高齢者専用施設などを構想しているが、特に救急医療に力を注ぐ予定であり、精神救急は患者が急増しているにも関わらず病院と医師の数は極端に不足している。
だから患者さんは殆どの場合、病院をたらい回しにされ、専門的な治療を受けられない地域も有るのです。
決して、環境が整備されて居るわけではない、都道府県が予算や支援をし、今後取り組まなければ成らない問題でもある。
現在、日本では鬱病などに疾患している人は70万人を超えており、近年中には80万人を超えようとしている。
それに対して、専門病院が圧倒的に足りない、専門医の医師不足も有り、ましてや心理カウンセラーとなると極端に不足し、十分な診療や治療も受けられない現状を何とか打開しなければならない。
また、現場で働いている医師は激務の連続で、若い人達は精神科を目指す医師は無に近いといえる。
これらを少しでも改善出来ればと考え、私共は群馬県内での医学薬科大学を構想しており、心理学や精神学に力を注ぎ、若い医師が増えてくれればと願っている。
私共はこれらを実施することで、日本の医療界の改革に繋がればと願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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高齢者の歩行時の事故が多発している! (脳の低下が原因)

2007-03-08 00:04:24 | 感覚
最近において、高齢者の歩行時の交通事故が多発している。
若い世代のなんと18倍の率で事故に遭遇しているのである。
交差点と横断歩道での事故が多いのである。特に信号機の無い横断歩道が危ないのである。
高齢者になると交通事情の認知に深く関わっているのです。
若い人達では、左右を確認したら速やかに渡ることが出来るが、高齢者になると横断歩道を速やかに渡れなくなる。
特に幅広い道路では横断も危険な場所に成るのです。
これらは歩行のスピードより、視野に関係している。
高齢者に成ると視野が若いときより、狭く成るのです。
普通私達では、首を回さなくても170度程度は確認出来ますが、高齢者になると120度以下と狭くなるのです。
また、足下がもたつくので、つい足下を見ながら横断歩道を渡るので、左から来た車に対して確認出来なく、車にぶつかる事故が多いのです。
また、高齢者になると脳の「認知」も低下しますから、交通状況の認知も低下するのです。
これは、人の脳の衰えでもあるが、特に前頭葉の判断能力も低下するので事故に遭遇することが多くなのです。
日本では左側通行なので、横断歩道を渡るとき、右側から来る車が自分の近くを通るため、意識が右側に集中する。左側は視野に入らないことがあり、車が来ないだろうと横断歩道を渡っているときには目の前(左側)からの車に対して、反応が出来なく成る。よって事故に遭遇するのである。
大きな交差点では、青信号で渡りきれず、黄色から赤に変わっていても、高齢者の方には渡ってしまう人達も多いのである。
これは、足下がおぼつかないので、足下を見ながら渡っているので、信号が変わっていることを確認出来ないのである。
私も何度も高齢者に声を掛け、止めて一緒に渡ったことが有る。
実際に、高齢者が横断歩道を渡っているときの事故は右側よりも左側から来た車との事故が1.5倍と多いのである。これが視野の狭さと交通事情の認知不足から起こるものである。
これら認知不足が脳の低下であり、「危険回避能力」の低下でも有るのです。
これらの傾向は決して高齢者だけの問題では無い。
現在の若者達や子供達を観察していると、携帯電話のメールに夢中に成っていて、下ばかり向いて歩いていると同じような現象が起こるのである。
信号が変わっても分からない。周りの交通事情が理解出来ないのである。
現に、これら関係する交通事故も多発している。
アメリカのニューヨーク州では、携帯電話や携帯音楽プレーヤーを聞きながらなどの歩行に対して、罰金を科すという法律が現在検討されているのだ。
これらが原因と思われる、若者の交通事故が多発していることからである。
以前にも指摘したが、人の脳は複雑な処理を同時に出来ないのである。
例えば、携帯電話のメールをしながら、携帯音楽プレーヤーを聞きいて、交通事情を認知することは不可能なのである。
人の認知は、側頭葉の後ろの当たりの脳部に有り、その情報の処理を前頭葉で行っているのである。
特に交通事情を把握するのは視覚が主で、90%程度を認識する。次に聴覚で車の音を確認するのであるが、携帯音楽プレーヤーなどを聞いていると視覚だけが頼りとなる。
特に後ろから迫る車に対して認知が出来なく成るのです。ましてや携帯電話でメールしていれば、視野が極端に狭くなり、高齢者の歩行以上に危険なのである。
ましてやこれらの行為をしながら車の運転では、反応時間が極端に長くなり、速度が上がっていれば比例して危険となる。
高齢者の危険回避能力を向上させるのには、脳トレをすれば良いというものではない。やはり、視野が狭くなっていることを理解し、出来れば横断歩道を渡るときにも、左を見て、右見て、左をまた見て渡って欲しい。
出来れば、幅広い横断歩道では一端立ち止まって、左右を確認し、渡るようにしたい。
信号機のある横断歩道では、黄色信号から赤信号に変わることが有るので、信号を確認しながら(見ながら)渡るようにして欲しい。
歩行に自信のない高齢者は出来れば、一人歩きでなく、同伴者が一緒に車に注意しながら渡るようにして下さい。
また、高齢者の方々の車の運転時の事故も多発している。特に視野が狭くなるのと、認知の脳力が低下するので、左側を通る人達が見えない、確認できないことで、交差点などで通行人と交通事故に遭うことが多くなっている。
これらの特徴を理解し、十分に注意して欲しい。
一方通行標識や進入禁止の標識など理解できない。分からないと感じた時には車の運転を止めるなどの対策をして下さい。
自分の命を守るだけでなく、歩行者などの命も守ることに繋がるのです。
まずは、自分の脳の認識度を理解し、普段から意識して歩行などしてみて下さい。もし、少しの異変でも感じたら、いつもの注意の仕方を変えて、無理に横断しない、大変でも歩道橋のある場所を利用するなどの工夫も必要です。
脳の認知が衰えるとその脳力を上げるのには、大変な事である。これらの脳力を上げるのには、意識をすることである。
意識は、集中力とも関わりが有り、前頭葉の活性化に繋がる。
前頭葉の鍛錬は、人とのコミュニケーション能力を高め、五感を総動員して脳に情報を送り、難しい本を読んだり、音楽を聴いたりすることでも鍛錬出来るのです。やはり、孤独に成らず、イライラしたりせず、笑いの感覚を得ることが重要である。
高齢者だから駄目だと諦めず、意識を高めることが重要である。
これらの鍛錬と共に歩行時も絶えず、交通事情や車の通る間隔、交通量などを確認しながら、横断中でも左側や右側を振り返ったりしながら、危険回避能力を高めて欲しいのです。
現在は青信号でも無視して渡ってくる車や無謀運転の若者など増えている。
だから高齢者に限らず私達でも横断や歩行には十分な注意が必要である。
これらの注意力が「危険回避能力」に繋がるのです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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