つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

やっぱ鱗でしょう

2006-07-27 20:57:30 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、この前強化合宿をしたのでネタが増えた第604回は、

タイトル:ドラゴンクエスト――ダイの大冒険(全37巻)
原作:三条陸  作画:稲田浩司
文庫名:ジャンプ・コミックス

であります。

扇:密かに、新たな計画を遂行中の閃でーす。

鈴:親指のつま先くらいは荷担してる凛で~す。

扇:いや、せめて中指までは参加しようよ。

鈴:ん~、なんかそれじゃ物足りんなぁ。じゃぁ、右足首あたりまでにしとくわ。

扇:かなり微妙だな。
ま~、げーれきはお前の方が長いだろうが、コンシューマやった回数は俺の方が多いだろうしな。(密かにネタバレ)

鈴:アーケードのげーれきはなぁ。
大学4年のときですでに15年を経過してたくらいだからな(威張り)

扇:てことは……100027歳の時からやってたのか。
なかなか遅咲きだな。(笑)

鈴:まぁな。
だが、このところはてんでアーケードはご無沙汰だのぅ。
もう私のアーケードは怒首領蜂大往生で終わったも同然だし。

扇:結構最近だな。

鈴:そんなに最近だっけ……って検索したら2002年か。
……ホントに最近だな。
じゃぁ、私のアーケードは怒首領蜂で終わったも同然だし、に直すわ(爆)

扇:いやいや……期間が短くなったからって訂正すんなよ。
つーか、読者を置き去りにしてるのでちょっと内部事情を話すことにしようぜ――宇宙刑事調に。(笑)

鈴:では……解説しようっ!
……なんの話だっけ?(爆)

扇:次回をお楽しみに。
(逃げる)

鈴:うわっ、いつもの役割を放棄しやがった……。
仕方がない。私めがほんとうに解説……ってまぁそのうちにしておこう。
だいたい企画段階でぜんぜんやってないんだから、紹介のしようもなかろうに。

扇:簡単に言えば――ここの姉妹サイトを作る計画を立ててる、ってことですね。
どんな内容になるかは秘密です。
つーか、今のところまったく解りません。

鈴:まー、わからんだろうなぁ。
やり始めないとどんなもんになるかなんてまったく想像がつかない……ってこの木曜劇場みたいやな(笑)

扇:これ、百%アドリブでやってるってこと、既にバレてるかなぁ。

鈴:バレてるだろ、絶対。
100%と言うより、素と言ったほうが正しいとは思うが(笑)

扇:タイムラグがあるぐらいで、いつもの会話だな。
ただし、よゐこのために検閲入ってたりするけど。

鈴:コメディアンのための検閲は入ってないと思うんだがなぁ。

扇:良・い・子!
そういやぁ、よい子わるい子ふつうの子何てのもいたなぁ……。

鈴:いつの時代だよ、それは……>よい子わるい子ふつうの子
ったく、相変わらず古いネタが好きやなぁ。
私にはわからないよ、はっはっはっはっ……。

扇:heroを素で歌える人間が何を言いやがる。

鈴:記憶力がいいと言ってほしいな。

扇:スクール☆ウォーズの時、君いくつ?

鈴:調べたら1984年からの番組だから……○歳だな。
……意外に古くないな、この番組……。

扇:あ、ほんとだ。
てっきり70年代ぐらいだと思ってた……トミーとマツより新しかったとは驚きだ。

鈴:あー、何となくわかるわぁ、それ……って1979年……。
なんかすごい年がばれる会話をしてんなぁ。

扇:なに、それなりに幅は取れるぞ。
しかしトミコと呼ばれて変身って、今から考えると凄い設定だ。

鈴:そうね。刑事もののドラマとしてはコメディ色が強かったからねぇ。
笑えると言う意味では「あぶない刑事」よりも笑えた……と思う。

扇:そうだな、個人的な趣味でいけばトミマツの方が好きだった。
『あぶない刑事』のノリも好きなんだがね、「土曜の夜の刑事の恐ろしさを教えてやるぜっ!」って、勤務中に何やってるんだあンたらは。(笑)

鈴:「あぶない刑事」も好きなんだが、やっぱり刑事もののかっこよさ、ってのはきっちりしてたからなぁ。
トミマツは見せ場までコメディを忘れてなかった気がするでな。

扇:え? トミマツは見せ場が最大のコメディだろ?
つか、エンディングまでコメディだったもんなぁ……土砂降りの雨の中、トミーから無理矢理傘を取り上げるマツ! 台詞なくても、何言ってるか簡単に想像がつくあたり、キャラクターの出来が非常に良かった。

鈴:そうねぇ……ってなんでこうも懐かしのドラマの話になってんねやっ!
……ったく、年齢詐称は扇だけでよいと言うに……。

扇:最初はナツゲーの話だった筈なんだがなぁ~。
で、そろそろ本題に入るかに?

鈴:そうね。えーっと、ドラコンクエストだな。
武器がドライバーで、魔法が飛距離を伸ばすための……。

扇:おい、それ楽屋入る前に俺が言ったネタだぞ。

鈴:なに、楽屋だろうと何だろうと本番で先に使ったもん勝ちさね(笑)

扇:一理ある……が、二里はないな、せいぜい6kmだ。
あ~、いい加減マヂな話をしよう、このままいくと雑談だけで終わってしまう。
超有名RPGをオリジナル解釈して生まれたバトル漫画の傑作です。
呪文等の小道具はゲームのものを使用していますが、キャラクター、世界設定などは独自のものを用意しており、元ゲー知らなくても楽しめます。
かなりの長期連載&ジャンプ作品であるにも関わらず、最後まで楽しめた希有な作品でもあります。

鈴:そうねぇ。元ゲーを知らない、ってのは少ないとは思うが、別ものとしてもきちんとらしいバトルものとしておもしろいものではあったね。
じゃぁ、キャラ紹介……の前にCM~。


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つれづれ読書日記、爆睡中

『作家別目録』、新しい作家を追加してないぃぃ……。
『怪しいページ』、あったっけそんなの……。
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扇:では、主人公のダイ(本名ディーノ)。
手の甲に竜の紋章を持つ、いわゆる勇者。
心の優しいモンスター(?)の住むデルムリン島で育ったためか、人間とも魔族とも付き合える微妙な位置にいる少年。
前勇者アバンの指導を受けていた時に魔王ハドラーの襲撃を受け、同じく修行中だったポップとともに世界を巡る旅に出る。
非戦闘時は天ボケ入った御子様といった感じだが、戦闘時は時に冷徹な顔も見せる……多分、そこらへんは親父の血が入ってるのだろう。
少年漫画の主人公らしく、次々と技を覚え、常にパーティ中最強の戦力であり続けた。

鈴:じゃぁ、次、もうひとりの主人公ポップ。
職業は魔法使いで、アバンの弟子だったが、その後マトリフに師事する。
当初から、ほんとうにしばらく……と言うか、ずっとかなりのヘタレだったが、最終的には師匠であるマトリフを凌ぐほどの実力、アバンをも凌ぐ知略を見せるなど、ラストに近付くに連れておいしいところをたくさん持っていったキャラ。
ヘタレが旅を重ねるに連れて実力をつけていく典型的なキャラだが、ギャグ担当の側面もあり、けっこう味のあるキャラに仕上がっている。

扇:では、裏の主人公にして、美形二番手キャラの位置にいるヒュンケル。
前勇者アバンの弟子だった過去を持ってたり、地獄の騎士に育てられたり、魔王軍に加わって六団長の一人になったりと、色々ややこしい境遇にいる方。
最初は敵だったが、後に味方に回る――パーティ中の強さは多分、ダイに次ぐぐらい。
誤解とは言え、魔王軍にいたという負い目があるためか、かなり自分を押さえているフシがあり、最終戦でしんがりを務めた時は堂々と本音を口にしていた。
(曰く、「不慣れな長兄役もこれで終わりだ」)
典型的なクールで熱い奴であり、クロコダインとの友情はなかなか味があった。ポップとは最後までギクシャクしたけど。(笑)

鈴:ヒロインのひとり、マァム。
もともと僧侶戦士だが、その後武闘家になった少女で、少年マンガ的ヒロインが戦闘系ならばこうなる、と言うくらい典型的な姐さん肌だが、色恋には絶滅種ほどの奥手というさぶいぼ全開なキャラ。
ポップの思い人で、ポップに惚れているメルルというキャラと三角関係にあり、唯一恋愛色のあるキャラである。

扇:では、前勇者のアバン。
かつて魔王ハドラーを倒した勇者で、初登場時は暢気にダイとポップの指導をしていた。
間抜けなダテ眼鏡をかけ、おフランスな髪型をしているとぼけた人物だが、飽くまでそれは勇者としての素顔を隠すためのカムフラージュである。
一巻でハドラーのリベンジを受け、いきなり死亡! と思われていたが、最終戦手前で復活、強力なサポート役としてダイ達を引っ張る。
キャラとしては好きなんだけど、キルバーンがこの人に負けたのは今でも納得がいかん。(笑)

鈴:じゃぁ、本作のヒロイン筆頭のレオナ。
職業は賢者で、パプニカ王国の王女。政治的な実力、カリスマなどを備えるが、旅の中では基本的に回復担当。
実力、頭脳など、基本的にデキル王女さまの典型的なキャラで、主人公のダイとくっつくべくしてくっつくためのキャラと言えるが、最終的にくっついてないので、けっこう意外だったりして(笑)

扇:ちなみに、マァムと顔が同じなのは言ってはいけない。(笑)
じゃ、一応最後に敵の元幹部・獣王クロコダイン。
魔王軍の誇る六大団長の一人で、ダイに破れた後に仲間となったリザードマン。
平均年齢がとにかく若いダイのパーティの中にあって、唯一大人の意見が吐ける重要なキャラであり、ヒュンケルが魔族側に引きずられそうになった時も懸命な呼びかけで彼をバックアップした。
同士、通じるものがあったのか、バランやハドラーなど、オヤジ連中からの評価が高い。(笑)
ダイ達の急激なレベルアップに付いていけず、最終戦では二軍落ちを余儀なくされたのが悲しい……でも、いい父親役であった。

鈴:そうねぇ。
いいおっさんキャラだったよなぁ。
ちょっとしたシャレも理解できる大人なキャラだったが、大人なぶんだけレベルアップさせてもらえなかったのがほんとうに残念だ。
つか、ラストで他の連中がけっこう盾になってたりして活躍の場所を与えてもらってただけに、盾としては活躍の場所を最後のほうでも欲しかったねぇ。

扇:そうさね、ミストバーンの爪ぐらいは掴んで欲しかったとこだぁね。
ザボエラ倒した時のジッチャンとの会話は個人的にかなりツボです。
俺ももしかしたらこうなっていたかも……と真面目に考えちゃうとこがいいんだよなぁ。

鈴:……なんか、ふたりしてオヤジ萌えか?(笑)
まぁでも、いいキャラなんだからしょうがないわなぁ。
そう言う意味では、若いキャラばっかで突っ走るだけではなく、いいところで締めてくれるキャラがいて、バランスはよかった、とは言えるんだろうな。

扇:この漫画が人気出た理由の一つだろうな。
そういえば、この漫画の戦いって単純なパワーゲームじゃなくて、子供とオヤジの議論合戦に近いところがあったような気がする。
ラスボスのバーン様も、大魔王に相応しい威厳とスケールを備えてた上に、言ってること自体は筋が通ってたしね。
(もっとも、若返ってかなり格が落ちたが)

鈴:そーねー。
バーンもけっこうラスボスにしては、単に悪役ってだけじゃないとこがあったりして、元ゲーと違って、単にバトルものの勧善懲悪にしてないところもなかなか少年マンガにしては味はあったねぇ。

扇:はて、かなり長くなったのでこの辺でお開きかな。
戦う→倒す→倒した相手が仲間になる、という少年漫画の王道を突っ走っているストーリーですが、それだけでは終わらない非常に味わい深い作品です。
漢っぷり全開のキャラから、ヘタレだけどスポット的に頑張るキャラまで、登場人物の顔ぶれも多彩。通して読むと、意外なキャラが活躍することもあります。
おおっ、何か二週続けてかなりのオススメだぞっ、と微妙に墓穴的なコメントを残しつつ、今日はこの辺で……さようなら~。

鈴:そうね。
キャラは多彩ながら、多彩なりにきっちりと描いている印象だし、ラストまでとラストの引っ張りも、うざったくならないあたり、少年マンガとしては勢いを保ったまま、完結した作品だろうね。
こういうのがもっとたくさん出れば、少年マンガの評価もどんどん上がりそうなんだろうけどねぇ。
ってことで、今回はこの辺で、さよ~なら~