つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

「・マ」をつけないように

2006-07-06 21:31:22 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、順番は間違えてないよの第583回は、

タイトル:スケバン刑事(全22巻)
著者:和田慎二
出版社:白泉社→メディアファクトリー MFコミックス

鈴:私の季節がやってきたと意気軒昂なLINNで~す。

扇:さっさと終われよクソ暑い季節と思うSENでーす。

鈴:ふっ、温暖化に対応できないヤツは困るのぅ( ̄ー ̄)ニヤリ

扇:いや、温暖化だろうがなかろうが夏は暑いもんだろ。

鈴:温暖化でこれから夏並の暑さが長くなるんじゃないのか?

扇:既に充分長い気がする。
まぁ、元々脳が発酵してる人間には影響ないんだろうがな。

鈴:脳が凍結してる人間に言われたくはないがな。

扇:俺はアイスビームなど撃たんわっ!

鈴:じゃぁ、サイブラスト当てとくわ。

扇:甘いな、アイスマンにはビーム耐性がある。
(二週連続X-MENネタかよ、をい)

鈴:サイロックのサイブラストはび~むではないがな>原作では
(じゃぁ、ま~ぶるす~ぱ~ひ~ろ~ずにするわ(笑))

扇:原作だとサイロックって最強に近いよなぁ……精神攻撃に忍術に刀って、無茶苦茶な強さだ。
空飛んで雷落とすストームも反則臭いけど。
(大して変わらんから別のゲームの話をしよう、マジドロとかどうかね?)

鈴:じゃぁ、ビームしかうてないサイクロップスって……。
(マジドロかぁ。初代は燃えたなぁ。タイミングがシビアだったし、キャラデザが独特で味があったし)

扇:それを言うなら、打たれ強さと攻撃力だけでゴリ押しするオヤジはどうなるんだ。
つーか、主人公が物理攻撃専門で、サブが間接攻撃ってのはバトル物の基本なんだろうな、向こうでも。
(2以降はデザイン変わっちゃった上に、ただのアクションゲームになっちゃったからなぁ。1の絵でタロット全部見てみたかったのは俺だけではあるまい)

鈴:いーんだよっ、ゴリ押しでもっ! ウ○ヴィはっ!
あの単純明快さと強さがあやつの売り(魅力)なんだからよっ!(爆)
(見てみたかったねぇ。……ってか、なんであのキャラデザ変えたのか、未だにあの会社、バカだと思うねぇ)

扇:いかにも主人公キャラって感じだよな、いくらやられても超回復するし。
そいや、バットマンとかは見たことあるのかい?
(デコを馬鹿にする奴は地獄に落ちろっ! つーかあの会社、一般受けしそうなものを、そうでない方向に持って行く技術は業界一だったな。パッケージだけギャルゲっぽくしといて、中身はかなりガチなパニックアドベンチャーだったりとかな)

鈴:ばっとまぇ~ん♪
見たことないな、コウモリ男。いまいちゾロと区別がつかんでな(ケンカ売ってる?(爆))
(だが、どうあれ、マジドロに関してはあのキャラデザを変えたのは致命的だぞ。いくらマイナーだからと言っても、あの独特のキャラデザは十二分に魅力的だったしな)

扇:それは伊賀の影丸と仮面の忍者赤影ぐらい違うぞ!
じゃあ、スーパーマンは? 俺はIIIの『電子の要塞』だけ覚えてる。
(まぁ、それは否定せん。あの絵師の人、今何か描いてるのかなぁ)

鈴:どっちも忍者じゃんっ!(笑)
で、スーパーマンかぁ……(遠い目)
クリプトン星人ってことしか憶えてないなぁ。あと、俳優が重い病気にかかったってことくらいだな。
(描いてるかなぁ、ってぜんぜんわかんないよな、あのひと。かなり独特でいい雰囲気の絵を描くひとだったのにな)

扇:初代はビルから飛び降りたんだったかな、スーパーマン。
どのヒーローも、タイツかビキニパンツなので変わりがないと言えば変わりがないのかも知れんが……。
(ちなみに私はスター一筋)

鈴:それがいかにもだろう、ハリウッドの。
(私はプリエステスメインだったなぁ)

扇:それを言うなら、マーヴルの、だな。
(ふっ、ザマス野郎か)

鈴:スーパーマンってマーヴルのだったっけ? そのあたり、よく知らんのだよなぁ。
(ふっ、○○ですぅ~の佐藤○緒並にむかつく喋り方をするヤツだな)

扇:その筈だ、原作読んだことないけど。
あの世界ぶっ飛んだ設定の奴らが多いので、スーパーマンが普通に見えてくるのが恐ろしいところだ。
(違うな、こっちは天然で、あっちは完全に作ってるだろ)

鈴:まぁなぁ。スーパーマンはただの宇宙人だしな。
他はなんか、あり得るのか!? って突っ込みたくなるくらいの原因で超人になった変人ばっかだしなぁ。
(あぁ、佐○珠緒はな。あれはどう考えても100%計算だし、それ以外に反論されても認める気はさらさらないな)

扇:変人言うな。
まぁ、現実にいたら間違いなく変態と言われるだろうが。
(勝新の嫁さんは?)

鈴:変人より変態のほうがもっと酷い気がするが……。
(あぁ、あっちの○緒ね。あのひとはまったく狙ってないからほんとうの天然だからいいのだよ)

扇:さて、そろそろ本題に入るか。
どこまで読んだ?

鈴:市長の娘を孕ませたと濡れ衣を着せられた少年が追い詰められるところまで。

扇:無茶苦茶初期やないけ!
まだサキ1回死んでないし。(笑)

鈴;……おまえ、ひとにネタバレだの、さんざん言っときながら、ばらしまくりやないかいっ!!

扇:ばらしまくりって、一度サキ殺して完結して、読者の要望に応えて復活第二部を書いたってことを話したぐらいではないか。
なに、少年漫画ではよくあることだ。

鈴:って、雑誌は少女マンガなんだが……。

扇:いいんだよ、作者そのつもりで描いてないから。
そういえば、寸止めなところも少年漫画だったなぁ……。

鈴;ヨーヨーでさんざんぶったおしてるから、寸止めではない気がするのだが?

扇:ぶっ倒すどころか、鉛入ってるから死ぬんですけど。
この後描いたピグマリオは微妙なラインだったが、これは完全に少年漫画だった。
まー、途中でもいいや、読んだ感じどうかね?

鈴:いやー、少年マンガね。
……ってか、最初は読んでておもしろいが、たぶん2回目読んだらもういーやって感じになる気がする時点で、少年マンガのいいとこも悪いとこも入ってる気がするね(爆)

扇:そだね。
各学校には必ず番長がいたり、学生同士の争いでバリバリ殺し合ってたり、まんま70年代の少年漫画なのは間違いないな。
つーか、一巻でいきなり少年院を脱走するあたり、マヂで70年代テイストを感じる。

鈴:うむ。
年齢を鯖読んでる君には最高のマンガだよね。

扇:「地獄に落ちろぉ~!」(黒い天使
では、とりあえずCMです。


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つれづれ読書日記、停滞中

『作家別目録』、サボってます……。
『怪しいページ』は忘れ去られてる気が……。
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扇:ではまずストーリー紹介から。
母の死刑執行を止めるため学生刑事となった麻宮サキが、主に学校という閉鎖社会内の凶悪事件を解決していくバイオレンス・アクション。
事件そのものではなく、それに関わったことで勃発するサキ個人の闘争を描くことを主題としており、第一部は毒蛇・海槌麗巳、第二部は怪老・信楽老との戦いを終着点として、いくつもの名エピソードを生んだ。
ドラマ化もされたけど、漫画とは全然別物。
あれはあれで嫌いじゃないけど。(ただし、第一部のみ)

鈴:そーねー。
ドラマは完全に別物ね。……ってか、ドラマしか知らない私にとっては、ぜんっぜん、ドラマのほうって、アイドル売るためでしかなかったのね、って思うぞ。

扇:斉藤由貴、太ったなぁ……。(しみじみ)
それは置いといて、キャラ紹介するかね。

鈴:そうね。
じゃぁ、主人公兼ヒロインの麻宮サキ。
もともとスケバン(死語)で、ある学校を牛耳って(ある意味下っ端が慕っていただけ)いたが、母親絡みで刑事となった少年漫画主人公的ヒロイン。
いろいろ、もともろ、あれこれとある過去などから正義の味方(戦隊物ものレッド並)になり、ヨーヨーを操って敵をなぎ倒すのが得意。

扇:死刑囚の母、大財閥に引き取られた妹を持ち、さらに自分の目の前で父を殺されたというハードな過去を持つ、少女漫画史上最強のヒーロー。(誤植ではない)
人並みはずれた腕力・勘を持ち、鉛入りのヨーヨーで敵をなぎ倒す超絶無敵なキャラクターだが、母に対してだけは弱い。
ことあるごとに作者の心理攻撃を受け、ズタボロにされるものの、その度に立ち上がる強靱な精神力を持つ。
個人的には神よりムウ=ミサとの絡みの方が好きだった。

鈴:じゃぁ、次は神恭一郎。
探偵のクセに、サキに命令するわ、警察には顔が利くわ、拳銃ぶっ放すわ、およそ探偵とは思えない長髪だけが人気の男性キャラ。
ちなみに、サキにも長髪だけと言われたのはちょいとかわいそうな気がしないでもない。

扇:実は過去の和田作品キャラ。
ただの探偵の筈なのに拳銃撃ちまくるのはツッコンではいけない。
戦いの果てにサキと愛し合うようになるが、そんな甘い展開を許す作者ではなく、新たな敵『猫』の出現により二人は引き裂かれる。
事あるごとに、他の男性キャラに向かって『漢の道』を解くキャラでもあり、師匠がお坊さんだと解った時は妙に納得してしまった。(笑)

鈴:あー、説教臭いから納得は納得だな。
じゃぁ、次、野分三平。釣りキチではない。
長髪で、当初サキに痴漢扱いされたが、サキに惚れてから丸坊主にしたが、丸坊主にしたところで、ギャグ担当の役どころに変化はなし。
そのうち、釣り竿を武器に活躍するが、ヨーヨーよりも武器として無理がないか? と思うのは私だけではあるまい。

扇:助平でギャグ体質で蹴られ役という絵に描いたような三番手キャラ。
当初は軽い気持ちでサキにちょっかいを出していたが、彼女がガチで生きていることを知り、以後は強力なサポートキャラとして立ち回る。
サキに本気で惚れたが、結局男女の愛の対象としては見てもらえなかった、悲しい奴。
サキの緊張を解くことが出来る貴重なキャラだったにも関わらず、第一部で死亡、第二部でも彼に匹敵するギャグ←→シリアス担当キャラはなかなか出現しなかった。
(第一部で終わる筈だったので、作者自身の責任かと言うと難しいが……)

鈴:まぁ、確かに三平ってそういうキャラよね。
釣り竿持ってる時点で、どっかの釣り野郎のいんすぱいあされた可能性はないでもない……と思う。
と言うわけで、今日の木劇はこの辺で千秋楽でございます。(木劇は終わりません)
それでは、さよ~な~らぁゎゎゎゎゎゎ

扇:本人自身がそれらしき台詞言ってるしな、三平。
そう言えば、第二部屈指の名キャラ、ムウ=ミサを紹介してなかった。
三平と神をくっつけたような性格で、額に三日月型の傷を持つ伊達男。
神並みに腕は立つし、敵サイドで重要な位置にいるかと思えばサキに協力したりするし、なぜかよく解らない特技をいくつも披露しては「バイトで○○やってたんだ」とぬかしたりもする、なかなか味のある人物だった。
サキとの漫才コンビは絶妙で、第二部の重すぎず軽すぎないストーリーは彼のおかげだったと言っても過言ではない。
殆ど解説になってませんが、少女漫画至上屈指の名作です、読むべし。
まだまだ語りたいことは沢山ありますが、今日はこのへんで。