さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

秋雨の銀杏に黄葉が少し見えました

2017-10-20 | 日記
冷たい野の道はもう晩秋ですよね

                                                    
今日はばばちゃん(家内)のデーサービスの日です。車で迎えに来てくださった女の方に付き添われてばばちゃんは嬉しそうに車に乗って行きました。有り難いことです。ばばちゃんが明るく元気でいられるのは週2回のデーサービスのお陰なんですよ。

デーサービスの日はばばちゃんの出かける時間が早いので、食事の後片付けと食器洗いは爺いがすることになっています。「いってきます」というばばちゃんを私は迎えに来て下さった方に「お世話になります。よろしくお願いしますと」と挨拶して送りました。

私はばばちゃんの注意を突っぱねて不精した髪の毛が見事に長くなって芸術家風になってしまっていたのでなじみの「フレッシュ床屋」という理髪店に行くことにしました。

新しい理髪のスーパーみたいなお店で料金が安くて手際良くて早く終わります。そしてなによりも若い男の理容師さんが多いのです。やっぱり男の髪の処理は男の方がよくやってくれるのです。男の気持ちは男でないとよくわからないと思うんです。女の理容師さんにお任せして短く刈られてしまいあれれ俺こんな髪の短いおかしな頭の爺いだっけかとがっかりしてしまい、家に帰るとばばちゃんに爺らしくさっぱりして良かったと喜ばれたことがあるんです。その時は年甲斐もなく気落ちしたんですよ。なんか別な人間になってしまったような気がしたんです。

この理髪店は家から2kmほど離れた国道沿いの場所にあります。車ですとすぐそこですけど免許証を返納していますから自転車です。老体の私にはたくさんの車が連なって走っている国道沿いの歩道を自転車で走るのは危険ですしまた人の迷惑にもなります。それで人通りの少ない川沿いの道を行くことにしました。

そしたら、あらま、銀杏の木の一部が黄色になっていました。昨日から今朝にかけて冷たい雨でしたから。ああ晩秋になるんだなと思いました。

この銀杏の木は雌の木なんですよ。晩秋銀杏の葉が落ちる頃たくさんなっている銀杏の実が落ちます。銀杏の実は美味しいんですよね。でも果肉のついたぎんなんの実はすごい悪臭がします。ですから大人になってからはぎんなんの実は拾いません。子供の頃はぎんなんの実を拾ってきて土に埋め果肉がくさった頃掘り出して果肉を洗って綺麗にして母に届けて喜ばれました。

理髪を終わって家に帰って食事を調えて独りで食べました。自分の好きなものだけを調えて食べる静かな独りの食事もたまにはいいもんですよ。

食事が終わって耳の遠い私はイヤホンをつけて私の大好きなテレ朝日系のトッとちゃんを見ました。とっとちゃんの子役もまわりの人の演技も素晴らしくて毎回じーんと心にくるものが私にはあるんですよ。

今日は15回目です。トッとちゃんは「ともえ学園」の2年になりました。トットちゃんの大好きで頭のいい友達の郁夫君は小さい頃小児麻痺を患っていてからだが自由にならないのです。とっとちゃんはみんなが木登りして楽しむ学園の庭の木になんとかして郁夫ものぼらせようと二人で苦労するのですが成功しませんでした。でも一学期が終わるころ気がついて梯子を持ってきて郁夫をおんぶして登りついに郁夫を木の枝にすわらせることが出来ました。

二人は並んで木の枝にすわりアメリカに留学している郁夫の姉に聞いたアメリカの話など楽しく話あうんです。そして郁夫はお礼にアンクルトムの物語の本をとっとちゃんに貸すのです。

夏休みが終わって2学期が始まると園長先生から悲しい知らせがありました。郁夫が夏休み中に入院してなく亡くなったというんです。とっとちゃんはみんなと郁夫の葬儀に列席して献花をしてお別れするとアメリカから帰ってきた郁夫の姉さんから郁夫は手紙でとっとちゃんのこといつも楽しく知らせてくれました。亡くなる二日前にはとっとちゃんに助けれて木に登ることができ木の枝にならんでいろんな話をしたことがとても嬉しかったと話していました。そしていつかまた必ずとっとちゃんと会えて話すこと出来るんだと言っていたよ。と聞いてとっとちゃんは大声で泣いて「郁夫君必ず必ずいつかまと会おうね」と叫ぶのでした。

来週は真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まります。おそらく来週からはとっとちゃん役の人が変わるような気がします。どんな展開になるんでしょうね。楽しみのような怖いような気持ちです。

来週は大型で強力な台風近づいて大荒れの天気になりそうです。写真など撮れそうにありません。NHKの復古の朝ドラ「花子とアン」そして「とっとちゃん」を楽しんで我慢します。それに佐藤愛子氏が88歳から91歳にかけて書き上げた大作「晚鐘」があります。じっくりと読ませて頂くつもりです。こんな素晴らしい作品やドラマが身近にあるなってほんと私は幸せです。